勇者が病んだ!   作:氷華枦

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勇者様は寝坊助?

 

 

 

「お、おはよう…?」

 

 

 

勇者様が。

 

おきた。

 

 

 

「えっちゃ…あれ?夜…?

 

さっきのは夢?あれ?朝は?」

 

 

 

おきた。

 

勇者様が。

 

 

 

「え、えっ、どんなどんなことになって…

 

…えっちゃん?」

 

 

 

あぁ勇者様がおきたら

 

伝えなきゃいけないこと

 

いっぱいあるのに

 

 

 

「えっちゃん…?

 

えっちゃん?」

 

 

 

力をおもったよりも使っちゃったみたいです

 

意識が…

 

 

 

「えっちゃん………し、死んでる…ッ!!?」

 

「おおぉおおい!!急患だよぉおおお!!!!!

 

えっちゃんがぁあ!!!

えっちゃんが白くなってくよぉおお!!!??

お星さまんなっちゃうよぉおおお!!!!

 

聖女ぉお!!!助ケテェエエエ!!!!!

傭兵ぇー!!!戦士ぃー!!!リーダー!!!!?」

 

 

 

ああ 元気な勇者様の叫び声

 

安心しました ガクッ

 

 

 

「えっちゃぁあん!!カムバァアック!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エール?エール!

 

無事かエール?」

 

 

 

カルテ様?

 

あれ。わたし。

 

勇者様を癒して。

 

勇者様がおきて。

 

勇者様が元気で…?

 

 

 

「エール

 

無理をさせてすまない」

 

 

 

ああ。

 

よかったです。

 

わたしは勇者様を。

 

無事におこせたのですね。

 

 

 

「エール

 

勇者が目覚めた

 

あとはわかるな?」

 

 

 

えぇ。えぇ。わかっています。

 

勇者様にはちゃんとした食事と睡眠を。

 

お酒はほどほどに。ですよね。

 

 

 

「エール

 

おまえに頼むのは酷だとおもう

 

だけど頼む

 

おまえにしか頼めないんだ」

 

 

 

あれ。わたし。

 

ふわふわして。

 

カルテ様のお顔が見えません。

 

声も反響して。

 

よく。

 

聞こえない。

 

 

 

「エール 元…者エー…

 

おまえの…で勇者を………

 

勇………を………んだ」

 

 

「魔王を倒すその日まで」

 

 

「頼んだぞ えっちゃん」

 

 

 

 

「えっちゃん!!!」

 

「ぅッわぁ!??」

 

「えっちゃん!!!無事!!?大丈夫!!???」

 

 

 

わ!わ!わ!?

 

 

 

「勇者様!?おはようございます!??」

 

「あ!うん!おはよう!えっちゃん!!!

 

じゃなくて!

えっちゃん!!!大丈夫!!?

たましいもってかれてない??!!?

 

燃え尽きてたんだけど!!?

試合終了しそうだったんだけど!!?」

 

「ええ!大丈夫です!無事です!元気ですっ!」

 

「わ~!よかったぁあ~!!!」

 

 

 

びっくり。しました。

 

いきなり目の前に勇者様のお顔があるから。

 

心臓とびでるかとおもいました。

 

 

 

「…勇者よ。いきなり大声だしておこしたら

誰でも戸惑う」

 

「あぁ!そっか!そうだよね!

 

ごめんね!えっちゃん!

ビックリしちゃったよね!

 

怒ってるわけじゃないんだ!

ただおきたらえっちゃんが昇天しかけてたからビックリしちゃって!」

 

 

 

ごめんごめん!ごめんね!

と勇者様は元気です。

 

ダン様もいるみたいですが。

視界は勇者様で占領されていて。

どこにいらっしゃるかわかりません。

 

 

 

「よっこらしょっと!

えっちゃんもおきたことだし!!!

みんなもおこしてくるよ!!!!!」

 

 

 

そういって勇者様はバタバタとどこかへいってしまいました。

目まぐるしい展開です。

寝起き?には厳しいはやさです。

 

 

 

「…エール。無事か」

 

 

 

あ。ダン様。

椅子に座っていたのですね。

 

 

 

「えぇ。先ほどはビックリしてしまいましたが。

いまはもう大丈夫です」

 

「そうか。…なら良いんだ。

心ここあらずとなっていたからな」

 

 

 

心配をかけてしまったのでしょうか。

 

 

 

「失礼しました。勇者様をおこしたとき。

おもったより力を使ってしまったみたいで。

 

少しふわふわしてただけです。

もう大丈夫です。

ご安心ください」

 

「…そうか。それなら良いんだ」

 

 

 

申し訳ないです。

勇者様を目覚めさせるというのに。

自分が意識をとばしてしまうなんて。

 

あれ。

 

そういえば。パーティーの皆様は?

どうしてダン様だけなのでしょうか。

 

皆様緊急の依頼へ?

でもそしたらダン様はここにいない筈。

 

 

 

「…あー。

 

他の奴らは。

勇者が目覚めたときの声で真っ先に部屋にいってな。

 

お前を心配した勇者が抱えて外にでようとして。

 

おもいっきり開けた扉とぶつかってそのまま気絶してる。

 

…疲労もあったのだろう」

 

 

 

な…なるほど。

皆様確かに限界が近かったように思います。

あの状態なら勇者様の元気な声を聞いただけで思考停止して動いてしまいそうです。

 

 

 

「…しかしエールよ。よくやったな。

見事に勇者を目覚めさせた」

 

「いえ。いえ。

奇跡のようなものです」

 

「ははっ。エール。

お前は奇跡の使い手だろう」

 

「へへへ。そうでした」

 

 

 

ダン様。なんだか上機嫌です。

やはりダン様も。

勇者様が目覚めて嬉しいのでしょうか。

 

他の皆様も。

はやく勇者様をみて安心してほしいです。

 

 

 

「傭兵ー!!!おきてー!!!!!「ギャー!勇者サマー!??」

 

「聖女ー!!!夜だよー!!!!!「きゃー!勇者さまいつのまに!!おきてるんですか!!?おきるならおきるといってください!!!」

 

「リーダー!!「勇者ぁあ!!?おきたのか!!?ホントにおきたのかー!??」

 

 

 

あー。これこれ。

これぞ勇者パーティー。

賑やかで良いですね。

心が穏やかになります。

 

 

 

「寝坊助三銃士を連れてきたよー!!!」

 

「「「寝坊助はあんただよ!!!!」」」

 

 

 




勇者     3ヶ月ぶりに目覚めた勇者
       寝起き早々仲間を3人仕留めた

癒者 エール 癒しの代価にふわふわする?
       勇者にお姫様抱っこされてた
       けど本人は知らない

傭兵 ゾル  勇者の声で駆け出した1人
       ドアにぶつかり撃沈した

弓兵 カルテ 勇者の声で駆け出した1人
       ドアに吹き飛ばされ壁に埋まった
  
戦士 ダン  勇者の声で駆け出した3人に
       おいてかれた
       痛いおもいはしなかったが
       ちょっぴり孤独を感じた

聖女 マキア 勇者の声で駆け出した1人
       開かれたドアと壁に挟まれた
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