青春をツマミに酒を飲む   作:黒色エンピツ

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六話:使えるもんはなんでも使え

 

 

 

銀行前でサヤに内部のデータやカメラをハッキングしてもらって配置を見せてもらったが、なんともお粗末だ。これなら問題なく強盗出来るだろう。

事前にシロコが調べていた見取り図やシステム等もざっと見る。

 

「作戦としちゃあ電源とかその辺落として襲撃でいいだろ。そんで一応中に入ってフォローとかする役割も一人くらいほしいな。作戦つってもこんなもんか。異論は?」

 

顔を見渡して異論が無い事を確認する。

まあそうだよな。ぶっちゃけ失敗する要素ねぇし。

 

「んで、フォロー役は誰が行く?」

 

そう言えば全員が俺の方を向く。

 

「……俺かぁ」

 

ため息を吐いて自動ドアを潜った。

ついでにマフラーをいい感じにズラしてタバコを咥えて火をつける。……吸いずれぇ。

そのままカウンターに向かう。

 

「いらっしゃいませ。本日はどの様な御用ですか?」

 

「ちょっと新しく事業を立ち上げようと思ってな。融資してもらいたい。」

 

「畏まりました。少々時間を頂きますのでお掛けしてお待ちください」

 

「ああ。あ、それと灰皿ある?」

 

「どうぞ」

 

「どーも」

 

灰皿を受け取って長椅子に座ると周囲を見渡す。

さっきの受取人はなんか話してるな。

他に目立って気になるのは……

 

「………………」

 

悲壮感溢れる顔をした女の子くらいだった。

見た目は出来る女っぽく見えるがそうでもないのか?

でもまあブラックマーケットにいるくらいだ、自分でなんとか出来るだろ。

 

「お客様、こちらへ」

 

さっきの受付に呼ばれて向かうと少し奥まった所へ呼ばれる。

 

「それではご融資する前に住所等の情報を──」

 

話している途中で銀行内の電気が全て消える。

その瞬間に銃を引き抜き銀行員の額に銃口を突き付ける。

そしてそれに遅れて暗視モードが起動して周囲が見えるようになった。

 

「動くな。騒ぐな。こっちの要求はわかるな?」

 

「は、はい!」

 

離れた位置で銃声や声が聞こえる。随分派手にやってる。

少しして銀行員が金を詰め終わり、バッグを受け取ると部屋を出てトイレへ向かう。

そして歩きながら刀を抜き壁を斬って外へ出てシロコ達と合流する。

近くに警備が転がってたし、強盗してから外で戦いでもあったか。にしてもでっけぇロボットもあったが随分と大掛かりな警備もいたもんだ。

つかあいつらどこまで行きやがったんだよ。結構走ってるけどまだ追いつけない。

お、向こうにみんなと……その前になんか銀行で絶望してた子がいるな。

 

「おー「行こう!夕日に向かって!」……い?」

 

走って行く覆面水着団。

置いていかれたんだが?

アウトローちゃんの後ろの子達を見るとあちらも困惑して俺を見ていた。

 

「……はあ」

 

ヘイローを出して空高く飛び上がって後を追いかけるとすぐに追い付いた。

 

「え……え?」

 

先生が困惑しながら上を見る。

後でシロコにでも教えてもらってくれ。

 

「置いてくなよな」

 

「いやー、ごめんねー。実はこの前学校を襲って来た子達だったから正体がバレたくなかったんだー」

 

後ろの三人は気付いてたってのは黙ってた方がいいのか……?

 

「んで、この後はどうすんだ?何も無けりゃこのまま解散ってのもアリだが」

 

「あれ?ラックさん、そんなバッグ持ってましたっけ?」

 

ノノミの言葉にピタリと動きを止める。

 

「そう言えば初めて見たかも……」

 

「もしかしてラックさんも?」

 

「あの、そのお金はどうするつもりなんですか?」

 

ヒフミの控えめな問い掛けににこりと微笑む。

 

「とりあえず事務所として部屋買うのと移動用の車かバイク辺り買って後は貯金だな」

 

中身かなりあったし。

 

「意外と考えてた……!?」

 

「失礼な。俺はいつだって深謀遠慮な男だぞ」

 

「……ねー、ラックさん。ラックさんもそんなの捨てなよ」

 

ホシノがいつもより真面目なトーンで言う。

も、って事はこいつらも金を持ってきたけど捨ててきたのか。

 

「ホシノはどうしてダメだと思うんだ?」

 

「だって、こうやって銀行を襲ってお金を手に入れると誰かを襲ってお金を稼ぐ事が普通の手段になっちゃうから」

 

「それはホシノの持論だ。それにアビドスの返済を考えての話だろ?」

 

「それは、まあ、そうだけど……」

 

「俺は別に使ってもいいと思ってる」

 

「……なんで?」

 

「なんでって言われてもな……使えるもんはなんでも使うだけだ。そりゃ先生やホシノみたいに良い人の金なら使わねぇけどな」

 

「私もそんなに良い人じゃないんだけどな」

 

先生が頬を指で掻いて笑う。

黙らっしゃいと見つめると目を逸らして下手くそな口笛を吹き始めた。

 

「ホシノの言った話は合ってるよ。でも、俺はもう大人で既に手段の一つになっちまってるんだ」

 

「……そっか」

 

「そんな落ち込むな。ホシノは間違った事言ってねぇんだから」

 

頭を撫でてやると大人しく撫でられる。

 

「話を戻すぞ。これからどうするんだ?」

 

「さっき手に入れた資料を見ようと思ってるんだ。ラックさんもどう?」

 

「んー、ヒフミ。時間は大丈夫なのか?」

 

「私は大丈夫ですよ」

 

よし。

 

「じゃ、俺も一緒に見せてもらおうかな」

 

 

 

 

「な、何これ!?一体どういう事なの!?」

 

学校に戻ってきて資料を読み始めるとセリカが大声を出した。

資料の内容はこの子達が払った788万の内500万がヘルメット団の任務補助金として支払われているという物だった。

どうせそんなもんだと思ったよ。やっぱりカイザーは殺してもいいかな。

みんなが黙り込む中、ノノミが口を開いた。

 

「ど、どういうことでしょう!?理解できません!学校が破産したら貸し付けたお金も回収できないでしょうに……どうしてそのようなことを……?」

 

まー、仮に土地が目当てだとしてもこんな砂漠地帯なんか取り上げたってなぁ。

それとも、他に目的があるのか?例えば未開の砂漠に埋まった地帯とか。

話し声に耳を傾けるが、大して情報はないな。

 

「先生、モモトーク交換しようぜ。俺キヴォトスでの戸籍ないから乗り物とか事務所買う時の証人になってくれねぇか?」

 

「うん、いいよって言いたいけど、一応確認させて?」

 

「はいよ」

 

トランスポーターの資格と免許証を渡す。

両手で受け取った先生はじっと資格と免許証を見るが、両手を内側に入れているから胸が寄せられて強調されていた。

ふへへ、眼福眼福。

 

「うーん……うん、多分大丈夫かな。連邦生徒会の子にも伝えておくね」

 

「ああ、助かる」

 

「それとラックさんの事は連邦生徒会にも伝えた方が良いと思うんだけどいいかな?もしかしたら帰る手が見つかるかもしれないし」

 

「そうだな……キヴォトスの中枢組織と関わりを持っておくのもアリか。わかった、時期は先生に任せる」

 

「うん、任せて」

 

そのまま話は続いたものの、特に進展は無く別れる事となった。

 

「みなさん、色々とありがとうございました」

 

ヒフミが頭を下げると各々が話し始めた。

俺と先生はそれから少し離れた所に立つ。

 

「青春だねぇ」

 

「そうだねぇ」

 

うんうんと二人して頷く。

俺の青春は血の色だったがあの子達の青春は綺麗なままであってほしいな。

そうしているとヒフミが俺の方へ歩いてきた。

 

「もういいのか?」

 

「また会えますから!先生もありがとうございました」

 

「ううん、巻き込んでごめんね。またね」

 

「はい!」

 

手を振ってみんなと別れる。

 

「今日は色んな事があったな」

 

「あはは……本当に、濃い一日でした」

 

「でも楽しかったろ?ファウストさん」

 

「も、もう!ラックさんまで!ま、まあちょっとは……楽しかったですけど」

 

お嬢様が一日で随分と染まっちまったもんだ。

 

「お、ヒフミ、ちょっとコンビニ寄ってもいいか?」

 

「えっ?あ、はい。いいですよ。……私も飲み物買おうかな」

 

「なら出してやるぞ」

 

「いえ、それは悪いですから」

 

「いいっていいって、後で料金貰うし。色々付き合わせちゃったからな。どれがいい?」

 

「えっと、ではこれを」

 

ヒフミがペットボトルの紅茶を取り、渡されたそれを受け取った。

 

「あいよ」

 

受け取って酒コーナーからビールを取ってレジへと向かう。

 

「あの、それは?」

 

「酒。ブラックマーケットから抜けたし後は送るだけだからいいかと思ったんだけど、だめだったか?」

 

「あ、いえ、そういう訳じゃありません。知り合いでお酒を飲む人がいなかったのでびっくりしちゃって」

 

「確かに子供ばっかだもんな。そりゃいないか」

 

レジで会計を終えてヒフミに紅茶を渡す。

 

「んじゃ、かんぱーい」

 

「か、かんぱーい」

 

カシュッとプルタブを開けで飲む。

 

「う〜ん、仕事終わりの一杯は格別だな」

 

ツマミでもあればよかったが歩きながらツマミも食うのはな。いや酒飲むのもどうかとは思うが。

隣を歩くヒフミからちらちらと視線を感じる。

 

「おっと、まだ早いぞ。飲みたきゃ大人になってからか俺と二人っきりの時に、な?」

 

「ふぇっ!?」

 

「冗談だ。ここじゃ子供に手を出したりしねぇよ」

 

ぽすぽすと優しく頭を叩く。

テラならヒフミくらいの子でも構わずだったが、ここはキヴォトスだからな。

ふっ、俺はこれでも常識人なんだ。

にしても腹が減ったな。既にトリニティ自治区内には入っているが、何を食おうか……。

いや待て、ここからならゲヘナ学園が近いか……?

 

「悪い。ちょっと用事が出来たからここまででいいか?」

 

「もうブラックマーケットは抜けたので構いませんけど、報酬はどうします?」

 

「臨時報酬もあったし次会った時でいい。んじゃ」

 

ビールを飲み干してゴミ箱に捨てるとヘイローを出して空高く飛び上がる。

一気に周囲のビルを飛び越した所でヘイローを消した。

結構使ったし、こういうところで節約しとかないとな。

落下しそうになる度にアーツを発動して飛び続けるとゲヘナ学園が見えてきて、食堂の近くに着地する。

アーツの残りは一分ちょいって所か。

食堂の扉を開けて中を覗いてみるとフウカが一息ついていた。ん、もう一人いるな。そういえば給食部は二人とかどうとか聞いたっけ。

 

「おーい、フウカ」

 

「あ、ラックさん。こんにちは」

 

「先輩。こちらの方が?」

 

「うん、ラックさんだよ」

 

「はじめまして、ラックだ。よろしく」

 

「ジュリといいます。よろしくお願いします」

 

「それでラックさんはどうしたんですか?」

 

「腹減ったから何か食わせてもらおうかと思ってな。今大丈夫か?」

 

「はい。お昼の残りになっちゃいますけどいいですか?」

 

「もちろん。食わせてもらえるだけで嬉しいって」

 

「すぐに準備しますね」

 

そうしてフウカが鍋の前に行ってコンロに火を点けて少しすると匂いが漂い始める。

お、この匂いはカレーか。いいね、腹が減ってきた。

ジュリから受け取ったスプーン片手にじっと待つ。しかし中々持って来ずに何やらカレーに入れては味見をして首を傾げる。

 

「ジュリ、フウカは何してんだ?」

 

「えっと……実は給食部のご飯はちょっと不評でして……」

 

「は?」

 

おいおいおい、冗談だろう?フウカの飯で不味かったら大抵の飯は不味いっつっても過言じゃねぇよ。

 

「給食部は二人しかいませんし、私は……その、料理をしてもなぜか失敗してしまうのであまり力になれなくて……」

 

つまり質を下げて速度を上げたって事か。

確かに二人しかいないのにこんな大きな学園の生徒のほとんどの給食を作るなんて大変だろうなぁ。

 

「で、ですから、きっとフウカ先輩はラックさんに美味しいご飯を食べて欲しいから、味を整えているんだと思います」

 

「ほー……」

 

アーツを発動してほんの少しカレーを空気で包んで浮かす。

 

「え!?あ、ま、待って!」

 

そのまま口に入れて味わう。

うん、整える前がどうだったかは知らねぇが美味ぇじゃねぇか。

 

「フウカ」

 

「は、はいっ」

 

慌ててこっちに来たフウカの顔はどこか怖がっている。

そんなに心配する事ねぇのに。

 

「美味い。もっとくれ」

 

「うぅ……ま、待っててください!」

 

すぐにご飯とカレーをよそって出される。

腹の減りが最高潮に達している俺はスプーンを差し込んで思い切り頬張った。

 

「あの、どうですか?」

 

口の中がいっぱいな為親指を立てて返すとほっと安心した顔になる。

そのままがっついて食べて、勢いが落ち着いた頃にフウカの中指にある指輪が目に付いた。さっきまでは着けてなかったはずだが。

 

「それ、着けてくれてんだな」

 

「……折角の貰い物ですから」

 

「フウカ先輩って料理をしている時以外はいつも着けているんですよ!」

 

「ちょ、ちょっとジュリ!!」

 

顔を赤くしたフウカがジュリの肩を揺さぶる。

 

「ふーん?」

 

手を伸ばして指輪を着けている手を取って中指を撫でる。

モスティマ達もそうだったが贈った側としてはちゃんと着けてくれるのは嬉しいな。

うんうんと頷いて手を離してカレーの残りを食べる。

 

「んじゃ、ごっそさん。また来るわ」

 

きゃーきゃー言っているジュリと顔を真っ赤にして固まってしまったフウカを放って、これだけあれば足りるだろうと金を置いて食堂から出る。

 

 

 

 

「そんで、何の用だよ」

 

ゲヘナ学園を出て人気の無い所で立ち止まる。

 

「おや、気付かれていましたか」

 

「気持ちわりぃ目ぇ向けられたら誰だって気付くっての」

 

後ろに銃を向けながら振り返ると……何だ、こう、もやっとした顔の黒スーツの男がいた。

 

「……あー、名前は?」

 

「良ければ黒服と呼んでください」

 

「んじゃ黒服。お前の目的は?」

 

「クックック、そんなに警戒しなくても構いません。今回はあいさつをしに来ただけですから。私の予想になりますが、貴方は恐らく一度『崇高』に近いものに至っているでしょうから」

 

『崇高』が何かはわからねぇけど、あの事言ってんなら気に入らねぇ。

 

「その『崇高』がなんなのかは知らねぇがどうせロクなもんでも無いんだろ」

 

「我々の目指しているものですよ。とはいえ我々としては貴方はサブプランですから」

 

「つー事はメインがあるんだな?」

 

「えぇ、まあそれは追々」

 

めんどくさそうなやつだ。

 

「それで結局何の用だ?オトモダチにでもなりに来たってのか?」

 

「そう捉えていただいて構いませんよ」

 

「あ……?マジ?」

 

ため息を吐いて銃を下ろす。うーん、めんどくさそうだが敵意はねぇし、どうすっかな……いや、いいや。細かく考えるのは得意じゃねぇ。

 

「いいぜ。なってやるよ。ただ、友人になったからって戦いになった時に手を抜かれると思うなよ」

 

「ええ、肝に銘じておきましょう」

 

「んじゃ、酒飲みに行こうぜ。飲めるだろ?飲めるよな。友達記念だから奢ってやんよ」

 

肩を組んで歩き出す。

つーかこいつ口あるよな?まあなんかそれっぽいのあるし飲めるだろ。

そうして飲みに店に入った結果、店を出ると足をふらつかせながら二人して帰った。

言ってる事は小難しい言い回しのせいでよくわかんねぇ所が多いが、意外と面白いやつだと言うことはわかった。

 

 

 

 

黒服と飲んだ翌日。バイクを先生の手を借りて購入する事が出来た俺は早速アビドスに向かっていた。最初はバイクも時間が掛かるという話だったがワガママを言って早めてもらった。今度お礼に何か差し入れをしとこう。

慣らし運転にどこに行こうと考えた結果、最近アビドス周りがきな臭いから待機しておくかという気持ちで向かう。ついでに美味いと噂のラーメンがあるとサヤから聞いた。

ラーメンがメインだろって?うるせぇ。

 

「サヤ、後どれくらいだ?」

 

『もう少し先です』

 

機嫌良く鼻歌を歌いながらバイクを走らせていると、爆発音と共に進行方向から煙が上がる。

 

「アビドスの街中でなんて珍しいな」

 

ヘルメット団がまた来たのかと思って速度を上げた。

 

 

 

 

目的地に着くとまだ爆発が続き、アビドスと銀行で見つけた子達がヒナ含めた風紀委員会と向かい合っていた。

なんだ、謝ってるっぽい?

全員バイクの音に気付いて俺の方を向くが一旦無視してバイクから降りて歩き出した。

 

「……サヤ、後どれくらいだ?」

 

『5mです。今通り過ぎました。後ろに一歩下がって右を向いてください。そこが目的地の柴関ラーメンです』

 

一歩下がって右を向く。

 

「おいおい、冗談はやめろって。瓦礫の山じゃねぇか。はははは……はぁ……」

 

参ったな。今日はラーメンの気分だったのに。

 

「……帰るか」

 

みんなに一言くらいと思ったが沈んだ気分じゃ気も乗らない。

 

「ま、待って!」

 

「あー?」

 

振り返るとヒナがこっちに走ってきていた。

 

「なんだ?」

 

「その、風紀委員会が爆撃したの。ごめんなさい」

 

そう言って頭を下げる。

 

「やめろよ。俺が悪者みてぇだろ。まあ、なんか事情があるんだろ?気にすんなよ。あ、ここの店主は無事か?」

 

「それなら大丈夫。近くに避難所があるから」

 

「ならいつかは再開すんだな」

 

そん時まで我慢するか。

 

「それとこれ」

 

「なんだ……カードと通帳?」

 

受け取って見ると名前の欄に『空崎 ラック』と書かれていた。

 

「あー、いつ結婚したっけ?」

 

「その、報酬を渡すにしてもラックさんの口座が無いから作ろうと思ったの。それで作ってる時に苗字を知らなくて……」

 

「ああ、なるほど」

 

「ごめんなさい」

 

「謝るなよ。俺の為にしてくれたんだろ?今まで名前が変わる事くらい何度もあったし今更気にしねぇよ。寧ろ助かる、ありがとな」

 

頭を優しく撫でてやる。

にしてもここまでやってくれるとは、仲良くなれたのか恩を売った甲斐があるのか。

 

「さて、そろそろ行くか」

 

とにかく腹が減った。

 

「またゲヘナに来てくれるかしら?」

 

「もちろん、またな」

 

ヒナに手を振って、奥のアビドスのみんなにも手を振る。

あ、シロコがこっちに物凄いスピードで走ってきた。

 

「ん!」

 

「はいはい」

 

二度頭を撫でると満足そうにする。ロドスにここまで積極的に撫でられに来るやつはいなかったぞ。スズランやアーミヤでもここまでじゃなかった。

そして今度こそバイクに乗ってその場を去る。

後で通帳を見ると以前の報酬が入っていた。これ、当分遊んで暮らせるな……。

 

 

 

 






全ての話にラックを突っ込む訳じゃないんで結構サクサク進んでいく予定です。

女性先生に決まりましたがどんな人?

  • スーツでキメたポニテ先生。凛々しい
  • ゆるっと女子大生みたいな先生。ポワポワ
  • その他。後で活動報告で枠作るのでそこに
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