ハクタイシティへ直行し、着いた。
ここに草タイプジムリーダーのナタネがいる。
途中レベリングすることなく、基本的にはスプレーとピッピ人形で撒いた。
出会った未確認ポケモンは全て図鑑の為に捕獲。
現在の手持ちはこれだ。
リザード25
ギャラドス20
アリアドス22
コリンク9
ズバット16
ロゼリア15
ジムに合わせて、レベルとタイプを調整している。
ボックス含めると、既に30もの数だ。
ちなみに、個体値は気にせずに捕獲している。
戦闘用と決めたポケモンのみ選んで捕まえる。
そして、ここハクタイシティには自転車屋がある!
お高いが、必須品なので勿論購入。
当然、道中目が合ったトレーナー全てに勝利したのでなんとか買えた。
だが、財布の中身はほとんど無くなってしまった……また稼がねば。
「聞いていた通り、創造神の使徒かしら?」
街のシンボルであるポケモンの巨大像あたりで自転車をカラカラとひいていたところ、金色の髪を靡かせた黒ずくめの美女と出会った。
と、その後ろにガブリアス。
まさか、と思った。
前チャンピオン、シロナその人だ。
考古学者としての一面も持ち合わせ、ポケモンバトルと両立させている文武両道。
なぜこんな所に?
「ふふ、驚いた顔してないで話しましょう……その異能のこと、私も知っていることを教えてあげるから」
とりあえず喫茶店でも行きましょうか、なんて言いながら歩みを進めていくシロナさんに黙って着いていく。
行きつけなのか、何も言わずとも個室に案内された。
流石は有名人。
席について珈琲が提供され、一口啜ってから話し始めた。
「古代からの文献で分かったことなのだけど、創造神……アルセウスは厄災を察知すると使徒を作ることがあるの」
使徒、とは?
「使徒とは、創造神から特別な力を授かった人またはポケモンね。総じて高い能力や異能を授かっているわ。そして、現チャンピオンのコウキもギンガ団の世界支配を止めるために使徒となっている。貴方のこともコウキやヒカリから連絡があってね」
なんかきな臭い話になってきた。
そもそも創造神? からの声は一度しか聞いてないし、特に何かをしろと伝えられた訳では無い。
あれ、言われてたか?
忘れている?
「使徒が産まれたということは、新たに世界の危機が迫っているということ。必ず、これから貴方の力が必要になる。……この喫茶店の裏にフィールドがあるわ。鍛えてあげる、一戦しましょうか」
使徒云々はどうでもいい。
バトルというなら、望むところだ。
前チャンピオン、シロナ。
相手にとって不足はない。
「さあ、今の貴方の全力を見せてもらいましょうか。私はガブリアスだけで相手します。レベル差のハンデよ、フルメンバーで挑んできなさい」
初手はロゼリアを繰り出す。
異能は全開!
先手必勝! 以心伝心、しびれごな!
本来当たりにくい技だが、異能の力で命中率を底上げしているので必中。
この街までの道中で試して見た感じ、一撃必殺技でさえ6割当たるようにできると思ってしまったほどだ。
「無駄よ」
ガブリアスは片腕の翼を舞いあげ、しびれごなを払い除けた。
レベル差があるということは、単純にステータスが違いすぎる。
ロゼリアは打つ手がないか。
異能でいくら能力を底上げしても、当たる以前の問題になっている。
だが……
「さあ、どうする? このレベル差をひっくり返せる?」
……こんな逆境こそ、俺の求めていたポケモンバトルじゃないか。