ルビコンでアセンアドバイザーやってます   作:森の翁

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今回の依頼主はちょっと面倒なやつだな...具体的には野良犬呼ばわりしたやつにボコボコにされた後逆恨みして色々拗らせそうなやつ


依頼主その2『G5イグアスの場合』

「おい、嬢ちゃんのAC調整終わったぞ」

 

「あぁ、突然退室してすまなかった」

 

「気にすんなって、あんたも色々あるだろうからな...多分訳ありだろあんたたち?」

 

「どうしてそう思う」「RADって連中に知り合いがいるんだが、そいつから聞いてたお仲間の特徴とあんたらがぴったり一致してたんでな」

 

「その知り合いというのは?」

 

「そいつは企業秘密ってやつだな、俺たちの界隈じゃ勝手に名前を教えちゃいけねぇことになってる。

 破ったやつは大体次の日あたりにグリッドか汚染市街でスクラップになって見つかるぜ?」

 

「そうか」

 

「それともう一つ忠告、レイヴンを名乗るなら封鎖機構の連中には気をつけな...奴ら今やっきになってその名前の傭兵を探し回ってる」

 

「どういうことだ?」

 

「あんたもわかってると思うが、少し前にとある集団によってルビコン内で()()()()がまた見つかったって情報が星外企業にばら蒔かれた。

 そのせいでルビコン内の秩序を守り、コーラルが星の外に出ないようにしてる封鎖機構は大忙しだ。

 だから連中はその情報を流した()()()()っていうハクティビスト集団を血眼になって探してる。

 

 その中でも最重要抹殺対象に指定されているのが主犯のレイヴンって傭兵だ」

 

「つまりその名前を使い続ければ621の命が危険に晒されるということか」

 

「まぁな、だが封鎖機構もバカじゃない、嬢ちゃんが探してるレイヴンじゃないことにすぐ気がつくだろう...後オールマインドってAIにも気をつけた方が良い、最近奴の動きがどうもキナ臭い。

 独立傭兵の中でもルビコン星系でかなり前から活動してる古株のヤバい奴らや企業所属の実力者たちに幅広く声をかけてる。

 何をする気かはわからねぇが、きっとろくなことじゃねぇはずだ。

 あんたらは巻き込まれねぇようにしろよ?、嬢ちゃんにはきっとあんたが必要だろうからな」

 

「理解した...こちらでも対策を取らせてもらう」

 

「そうしときな、ある程度良いパーツが手に入ったらまた連絡してくれ、また機体の調整を受け持つからよ」

 

「感謝する」

 

「なに、顧客は大切にしないとな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

『レッドガン仮設拠点』

 

 

 

 

「くそったれ、野良犬に獲物持ってかれた!」

 

「熱くなんなよイグアス、たまたまあのレイヴンってやつがお前より早く接敵したってだけだろう?、紛れだ紛れ」

 

 多重ダム襲撃、世界線によって顛末は異なるが...今回はレッドガンの作戦に同行し独立傭兵レイヴンが解放戦線*1の幹部『インデックス・ダナム』の駆るAC『バーンピカクス』を見事に撃滅し、華々しい戦果を上げた。

 

「あいつのせいで俺の壁越えへのアサインは取り消しになったんだぞ!」

 

「それに関しては災難だったな」

 

 今回目立った活躍を見せることができなかったイグアスは、レッドガン総長ミシガンにより現在の最重要作戦である通称『壁越え』から外されてしまった。

 

「でもよ、ミシガンの野郎がお前と俺の機体をルビコン星系で有名な腕利きのAC技師に見せるって言ってたぜ」

 

「あっ?、なんで急に」

 

「この前俺たちのところに届く予定だったテスターACが輸送中にやられたからな、今度は万全を期してこの仮設拠点でアセンブルを組ませるんだと」

 

「そういうことか」

 

「まぁ、凄腕の奴らしいからむしろ得なんじゃねぇか?、ミシガンの奴が見つけてきたってのが気に入らねぇが」

 

「すんませーん、ACの調整依頼を受けた者なんたけど誰かいます?」

 

「噂をすれば早速来やがったぜ」

 

 ヴォルタとイグアスが声のした方を見るとそこにいたのは...。

 

「へぇ、ここがあのレッドガンの仮設拠点ねぇ、中々良い設備が揃ってんじゃないの」

 

 先日621のACを調整したナインだった。

 

「おい、てめえがミシガンの野郎が見つけてきたAC技師ってやつか?」

 

「おっ、この活きの良い奴がミシガンのおっさんが言ってたイグアスかい?、かなり見込みのある奴だって聞いてるが」

 

「あっ?、ミシガンの野郎がそう言ってたのか?」

 

「あぁ、ヴォルタって奴と組んだときのコンビネーションはかなりのものだって聞いてるぜ、個々の実力も結構上澄みの方で、口先だけの連中と違って役に立つって言ってたな」

 

「そうか、あの野郎が」

 

「んで?、君らのACどこよ...早速仕事に取りかかりてぇんだけど?」

 

「...あぁ、こっちだ」

 

「いきなり悪かったな、イグアスのやつ壁越えから外されてピリピリしてやがんだ」

 

「なぁに気にしてねぇよ、俺もムカついたことがあるとあんな感じだからな、むしろあぁいうやつの方が親しみ安くて良い」

 

「そうか、じゃあこっちに来てくれ」

 

 そう言うとヴォルタとイグアスはナインを拠点の奥にあるACのハンガーに案内した。

 

 

 

 

「へぇ、結構良いパーツ使ってんねぇ、アセン構成もほぼ完璧じゃねえか、これなら武器とか一部パーツを最適化するだけで済みそうだな」

 

「ふん、中々見る目あるじゃねぇか」

 

「あんまり調子乗んなよ」

 

「はいはい、ちょっと通してもらうぜ」

 

 俺は仮設拠点内に保管されているパーツを確認した。

 

「ほぉ、これならここにあるパーツだけで何とかなりそうだな、あっ...予算はミシガン持ちらしいから安心しろよ?」

 

「さ っ さ と し ろ !」

 

「おぉこわ、そんなカリカリしなくてもわかってるって、お前さんのAC『ヘッドブリンガー』だが、こいつは武器を揃えればより完璧になるぜ」

 

「どういうことだ」

 

「なぁに、左腕に装備してあるマシンガンがあるだろ?、こいつを二丁持ちにすれば良い、正直このままだと決め手に欠けるから本当は左肩の武装をベイラム製のパイルあたりにしたいところだが、お前さんの場合は相方とのコンビネーションが売りだからな、その場合はこの装備の方が適してる。

 内装もめちゃくちゃバランスが良い、お前さんアセン組むの上手いからそこ誇って良いぞ」

 

「へっ、お前中々良い奴じゃねえか」

 

 うっわこいつちょろ。

 

「んじゃ次は相方の方のタンク型ACを見てみますか」

 

 俺はG4ヴォルタの機体を確認する。

 

「うん、こっちもほぼ完璧だな、ただ頭だけはちょっといただけないな、せっかくの良いアセンブルを台無しにしてる」

 

「そんなにヤバいのか?」

 

「あぁ、天槍系のフレーム使う時にやりがちなんだが、まとめ買いして頭そのまま付けちゃうことが多いんだよなぁ、そしてそれが致命的だ」

 

「マジか」

 

「大マジだよ、この頭軽いかわりに性能かなり削られてるからな、スキャン性能はベイラム系企業のパーツの中でも最低だし他も軒並みキツい、このまま壁越えに突っ込んでたら接近する敵や砲撃とかの大火力攻撃に気づけずそのままやられてたかもな」

 

「どうすりゃ良い?」

 

「取り敢えず頭をメランダーに変えちまおう、そうすりゃ耐久力もより上がって生存率がめっちゃ高くなるからな」

 

 俺は早速倉庫内に置いてあったメランダーの頭をヴォルタのACに取り付けた。

 

「しっかし、見れば見るほど良いアセンだな、このキャノンヘッドってACは」

 

「そうか?、実は結構色々拘ってパーツ揃えたんだ」

 

「あぁ、乗り手の腕の良さが伝わってくる良い機体構成だ...分裂ミサイルも悪く言われがちだが、対AC戦においてはむしろそれがこっちにとって有利に働く、あんまり対処法知ってるやつがいないからこいつと一緒に他のミサイルやらグレネード撃つと驚くほど当たるんだよ」

 

「へへっ、ありがとよ」

 

 うん、こいつもかなりちょろい、何か俺こいつらのこと心配になってきた。

 

 めっちゃ悪いやつに騙されそうな気がするから、ちょっと気にかけておいてやるか。

 

「取り敢えず調整はこれで終わりだな、ミシガンにはそこのイグアスを絶対に外すなって進言しとくわ、お前らの強みはその凄まじいコンビネーションだからな、下手に片方だけで出撃させると作戦に支障が出そうだ」

 

「お前本当に良い奴だな、ベイラム上層部クソどもとは全然違ぇ」

 

「そうだな、俺らレッドガンはミシガンの野郎に集められたある意味寄せ集め部隊、上層部の連中はミシガンが気に入らねぇからって無理難題を俺らに押し付けて来やがる。

 自分らは戦いもせずに椅子の上でふんぞり返ってやがるくせにな」

 

「本当にもったいないぜ、お前さんたちレッドガンは確かに寄せ集めかもしれないが実力は本物だ...それを使い潰そうとするとかベイラムの上層部はガチで腐ってるらしいな、ミシガンも嫌がらせの作戦ばかり送られてくるってぼやいてたからなぁ、正直俺的にはアーキバスのヴェスパー部隊よりお前さんたちの方が敵に回したくねぇよ」

 

「なんだヴェスパーの連中にも面識あるのかよ」

 

「正直第4隊長と第5隊長以外とは関り合いになりたくねぇな、第2隊長は神経質で面倒だし、第3と第8隊長はろくでなしだからな(第3は関わってる奴がクソだし)後第1隊長が個人的に一番顔を見たくねぇな、あいつのアセンに10日10晩付き合わされた時はマジでこいつ殺すかと思ったぜ」

 

「なぁ、話すら出てこなかった第6隊長と第7隊長はどうなんだ?」

 

「あぁ、あいつらか...正直なんとも言い難い奴らだからコメントしなかったんだが聞きたいか?」

 

「あぁ、聞きたいね」

 

「まず第6隊長だな、第2隊長にべったりで常に一緒に行動してる、さすがに第2隊長のやつも辟易してたな...第7隊長の方は、部下の面倒見は良いんだがピンチになるとすぐに命乞いして逃げ出すからな、組織として見たら最悪だ」

 

「おぉ、結構やべぇやつらばっかだな」

 

「まぁ第4と第5隊長は良い奴らだけどな、第5隊長の方は部下からの信頼が厚いし本人も部下思いの良い奴だ...第4隊長はちょっと乗ってる機体のせいで実力を生かしきれてねぇが気の良い奴だよ、もし何らかの理由でヴェスパーと組むときは第4か第5隊長と組んだ方が良いぞ?、あいつらなら他の企業の奴でも邪険にはしねぇからな」

 

「色々ありがとよ、ミシガンには最高の技師だって伝えとくぜ」

 

「ありがてぇ、こちとら個人営業だからそういうのでリピーターが増えるとめちゃくちゃ助かるんだよ、んじゃまたな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、俺もそろそろ準備を始めるか」

*1
頭のおかしな老人、有能だけど戦闘センスはあまりない参謀、ゴミアセン系姫プ女、ホモ野郎、直情バカの5人の幹部によって運営されてるヤバいレジスタンス(スーサイドスクワッドかな?)




【今回の武器紹介】

『MG-014 LUDLOW』

 初心者が大体お世話になるだろうベイラム製マシンガン、今回の話にも出てきたインデックス・ダナムと戦う時にこいつを二丁持ちして両肩にミサイル積むと楽に倒せるぞ。

【ナインからのコメント】

 こいつ二丁持ったやつに引き撃ちされると最高にめんどい、まぁ重量機体にレザランとパイル積んで突っ込めばどうとでもなるけど。

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