個性:人修羅   作:飲んだくれ閣下

6 / 16
第6話

 

 

雄英から来た届け物の中身がホログラムを投影する機械が入っており、開けたら現行No.1ヒーロー、オールマイトが映し出された

 

『私が映し出された!!』

「うわぉ、オールマイトだ」

 

驚いたトガを尻目に、映し出されたオールマイトが試験の補足をしていく

やはり他の生徒を助けるのも評価になっており、即席でチームを組んだのも評価されたとの事

 

『間薙少年!!君は近くにいた他生徒と組んで、そして0ポイントを協力して撃破した。あの場面は他の教員と一緒にYEAH!!って叫んでしまったよ。終わった後のハイタッチもイイネ!!』

 

どうやら好評のようだ

総評すると、どうやら自分が首席合格との事だ

トガが2番目で、2人揃って独占合格だ

 

『君達を待っているぞ!!』

 

そして、オールマイトが雄英で教師をする事になるという、デカい爆弾のような情報を言ってからホログラムの映像は消えた

 

──……取り敢えず、報告だけでもしておこう

 

拠点改造の経過も聞きたいし、トガを強化していく為の時間ができたのも僥倖だ

 

 

 

 

 

 

 

 

「マンションから近くて良かったねー」

──比較的近い場所を予め選んだ。許可さえ取れれば学校内で個性の練習もできるらしいから、今後は対人想定でできる

「シン君が強すぎて練習にならないから仕方ない」

 

雑談しながら雄英高校に入る

拠点の改造は終わり、地下で個性の練習ができる程度の広さのある空間に、ラブラバのハッキングや情報収集がしやすい個室にジェントルの部屋、自分達の過ごす場所もある

単純にマンションの地下に大きめの家を埋めたような感じになった。マンション1階の隣接してる1部屋、すぐ上の二階の2部屋を吹き抜けで使えるようになっている

つまり4部屋を1つに纏めて使っている。贅沢過ぎる使い方をしているが、拠点として使うにはまだ狭い

ヒーローに怪しまれないようにするには、見せても影響の無い地上拠点と、見せられない地下拠点を用意する必要がある

さらに複数用意しなければならないので、同じ改造をした場所を将門公経由で用意してもらった。逃げ先があるので動きやすくなった

 

これで複数箇所で宝石オークションをジェントル達で、場所を記憶している自分達は雄英の近くで動く

これで資金を調達しつつ、学業に勤しめるわけだ。同時並行で仲間集めをしていくのは骨が折れるが、それは問題ない

 

学校内で集めれば良い。ヒーロー科でも良いし、普通科でも良い

なんなら教師……プロヒーローも良い。どうやって堕とすかが楽しみだが、別にヴィラン活動する訳じゃないし、卑しい事をする訳でも無い

 

さて、教室前まで来たが…………

扉はでかい。異形個性で身長や身体の肥大化も考慮されてるのだろう

問題は扉の近くで転がっている寝袋だ。時間に余裕はあるが、殆どの生徒がもう教室内にいるって事だろうか

 

「……間薙シンと渡我被身子、だな。時間は間に合ってる。気にせず中に入れ」

「は、おはようございます」

──おはようございます

 

どうやら教員だったようだ。自由すぎないか?

 

教師(うちら)は教育方針の自由だ。生徒(そっち)はヒーローを目指す為の努力の自由だ。お前らが入るか中が静かになるかで退学にするかどうかを俺が決める」

 

──理不尽を跳ね除けてこそ、か

 

「理解してるようでなにより。中入るぞ」

 

扉を開けたら、金髪が長身の眼鏡の生徒と怒鳴りあってる光景が見えた

扉を閉めた

 

「せんせー、ほんとにウチらのクラス?」

「紛れもなく俺が受け持ってるクラスだ。……爆豪だな、度を超えたらどうするか」

──悩むまでもなく退学では?

「まぁ、な。改善の兆しが無ければだが」

 

先生が扉を開け、中に入り持っていた袋を開け、中身を出して渡していく

 

初日でいきなり身体能力を測るんだとか

 

遅れてきた自分とトガに何か言ってる奴がいたが

「お前らが静かになるまで待って貰ってただけだ。この2人は入試時のトップの2人だ。間薙とトガ、お前達も着替えてグランドに来い」

──わかりました

 

先生が一声で鎮めた後、自分達は手早く更衣室で着替えてグランドに出て待機する

 

「そういえばガイダンスや入学式をやってるんだったよね」

──ヒーローは人手不足らしい。早めに育成して送り出す意図もあるんだろう

「育てる側も大変だねー」

 

雑談してる内に集まって来て、先生が個性把握テストの説明を言う

 

「間薙、中学の時のボール投げはどれぐらいだ?」

──80メートルです

 

「よし、フルパワーで投げてみろ」

 

線の内から軽く本気で投げる

指から離れた瞬間、ボールが破裂するような音が聞こえて消えた

 

「…………どんぐらいまで行ったかわかるか?」

──途中で破裂したと思います

「そうか、じゃあ∞だな」

 

まさかの無限と記録されるとは

個性の関係上、飛距離が無限になることも珍しく無いらしい

 

面白そうっという声が聞こえた。まぁ面白そうなのは確かだが、この場で声に出すのはナンセンスだ

 

「楽しそう、か……よし、最下位の奴は除籍する」

 

全員が驚いている中、自分は納得をしていた

素質が無くても上を目指せば強くなれる悪魔とは訳が違う。あくまで個性があろうが無かろうが関係無く、人間だからだ

鍛えれば強くなるが、中途半端な覚悟は道半ばまで苦しんだまま潰れる。それこそ勇のように折れた結果、そのまま悪霊達と同調してまで目指すように……

そうならないようにするには、苦情を言われてでも他の道に行かせるようにするしかない

合理的だが、人情溢れる人なんだろう

 

除籍の恐怖と戦うクラスメイトを見ながら、握力計を握り壊した事を先生に謝る事にしよう

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。