シュバルツェスマーケンと共に
東ドイツそれは東西冷戦で生まれた分断国家の1つともいえるだろう。
世界は西と東 アメリカとソ連が争う冷戦時代。しかし敵対的な宇宙人とかいうBETAが月とライカよろしくやって来たと言うわけだ。
地球にも侵攻してきた世界では、弱小国1つ消えるのに大した時間はいらないだろう。
しかし欧州は比較的工業力に優れており、その中でもドイツは技術力は高い。
しかしそれも強大な物量に押しつぶされてしまえばなんの意味もないだろう。
「先日から明け方、頻繁していたBETAの大規模進行は、要塞陣地と国家保安省の部隊により、殲滅されました。これぞ社会主義の勝利です。国民の方々は決して不安にならず、軍と政府が必ず守り抜くと決意しておりますので、安心なされてください」
テレビでニュースキャスターが、今現在の戦況とそれにともなうプロパガンダを延々と垂れ流しているのを横目で見る、相変わらず一定の間隔で決まりきった事実とそれに基づいた、楽観的な予測を流してるようだ。
「毎回同じようなにたニュースばかりだな。伝えるのは、戦況の吉報かもしくは、プロパガンダばかりもっとマシな内容も伝えられないのか」
俺の周りは古臭い金属臭に身を纏わせた、軍人しかいない。
それもそのはず、軍人としてなったから当然で、基地にいるわけなんだが時代が時代のせいか、レトロな雰囲気だ。
悪く言えば、古臭い昔の世代に飛ばされた田舎みたいなもんだな。
「それは我が国の社会主義を批判しているのか、テオドール? ほお、いい度胸だな」
そんな風に黄昏てると、政治将校が少しばかり眉を上げて揚げ足を取りに来たようだ。
「ゲッ、 いやめっそうもない。BETA侵攻以来敵の著しく侵攻を抑えられているのは同志のような立派な社会主義のお陰でもあります。なので、私は批判ではなく同志の様な方がいればもっとマシになるだろうなと思いまして」
第666中隊に所属するグレーテル・イエッケルン。
コイツは衛士の実力は並だが、その実政治将校として交渉に優れている故に本来なら後方向きの能力を持った人材ではあるが、BETA大戦の世の中で衛士になれる奴を遊ばせておく余裕などこの世の中にはない訳で、二足わらじを履いてるのは中々に大変だろう。
「そうか!そうか!うん、うん貴様もやっと社会主義の素晴らしさを分かって来たようだな。 だがそんな風に黄昏てると要らん事を言われるかも知れないからぐれぐれ気をつけるんだ。」
「近頃はシュタージのコラボレーターも多いからな、もし...もし貴様が何かあればシュタージはすぐ出張ってくるぞ、だからそういう事はなるべく慎むようにしてくれ」
なんかやたらと心配されてんな・・・・別にそこまで気にすることもないだろうに。ていうか原作以上に親し気な感じで接してくるのは、不思議だな。
「は、はあ・・・まあそれは分かっていますが、そこまで気にされる事もないでしょうに」
というか何でここまで心配してくるんだ?なんか裏がありそうだな、そんな風に顔をしかめっ面にして怪しんでいると。
「ち、違うからな!これはお前の心配ではなく、その、ちゅ。中隊のためだ!仮にも東ドイツ最強の666が飾り物だといわれるわけにもいかないからな!」
同じ事では?
というか何でこういう事になったんだっけか? そういえば確か前になんか故障してやられそうな所助けたり、要撃級の1撃を身代わりにしたり、おびえてる所慰めたり・・・うん
心当たりしかないな!
まぁ、別に彼女がどうなろうと、どう思うとこの世は無常で運命は針刺すべき方向も既に決まっている後はどうやるかだ。 それを変えられるか変えるのか。はたまた時間の濁流に飲み込まれるのか分からないが。
エニグマの遺産の場所さえ分かれば、少しはマシにもなるのかも知れないが。
「わざわざ心配かけて申し訳ない、同士。いつも貴方がいるおかげで前だけに集中出来ているのもそうです。気にかけてくれてありがとう」
正直言って怒りを買うより上っ面のいい事を言った方がメリット大きいはずだ。特に今の彼女には、それがいい。まだ社会主義だのBETA相手に負けないと理想を抱いている状況で、本当の事を言っても侮辱されているか、もしくは馬鹿にしているかのどちらかにしか受け取らないだろうし
「.................」
それに危うく本編開始時期前に原作キャラがいなくなるのはさすがに困る、と言うか普通にBETA相手にやられ掛けるのは焦った。
突撃級に当たって落ちた瞬間に、タンク級に群がるのを助けたら。
今度はジャンプユニットが途中で止まって一人取り残されかけたり。
はたまた、要塞級と戦う時に鞭を当てられそうになった所を両断したり。
操縦技術は最低限あるんだが、なんというかその...それ以上にヘルモードになんか新規プレイヤー(支援系)が近接戦している感じがして見ていられる無いんだよな。 ん?
「どうかしましたか?同士中尉」
途中から黙ってしまった中尉を見やれば、下向きつつ何やらブツブツと独り言を言う彼女に気になって尋ねてみる。
「....そのだな...テオドールは「テオドール少尉!テオドール少尉はいるか?いたら返事をしろ」.....はぁ、なんで毎回こういう時に限って邪魔が入るのだ..!」
自分の名前を連呼する声を見やれば隊長の副官、唯一の俺以外の男性キャラであるヴァルター中尉がいた。