チートな人外、ホロメンと世界を救う。   作:Kei0503

19 / 25
UA10000突破、お気に入り55件ありがとうございます!
拙い文章ですが、これからもどうぞよしなにお願いします!


17話 世界の破壊者と救済者。

その2人の言葉に、俺は即座に慧の方向を見た。

しかし、そこにいたのは「慧であり、慧でなかった。」

体には、闇の過剰な発現による模様が浮き出ており、肉体は変形。完全に乗っ取られるまでほとんど時間もなかった。

!!まずい!

 

「お前ら!!!戦闘態勢!!」

 

俺がそう言葉を発した瞬間、そいつは…闇は、俺の目の前で右腕を振り上げていた。

はっ、や…!

間一髪、俺はそれを止めたが、即座に左腕のアッパーカットが飛んできた。

そのまま顎を殴られ、俺は斜めに吹き飛んだ。

…っは、一瞬意識とんだぞ…!

 

『零さん!!』

 

そう、ゲーマーズから声が聞こえ、近づいてこようとしたが、

 

「近づいてくんな!!警戒してろ!!」

 

と、更にでかい声で静止した。

その声に反応したのか、闇はもう一度俺に攻撃しようと急接近してきた。

最初に司令塔を潰す、よく考えたらいい判断だ。

だがな…!

 

「てめぇなんぞに負けてちゃ、こっちも(マスター)に顔向けできねぇんだよ…!!」

 

そう言いながら、速攻で剣の形をした弾丸を2発肩にぶち込んだ。

そして、闇の腕が外れかかったところで、俺は腕を掴んでそのまま腕を引き抜いた。

うっし、このままこいつを抑える!

そう思った瞬間だった。

闇の腕が4本に増え、部屋の端から端に行くほど伸びたのは。

 

「は…?」

 

俺がそう困惑したその時。

その腕は俺

ではなく、「後ろ」に伸びた。

 

「な、待て!」

 

そう言ったところで遅く、その腕は彼女たちの、

ゲーマーズの首に到達…したはずだった。

 

「零殿、大丈夫でござるか?」

 

闇の腕を斬ったやつは、そう言いながら俺に手を差し伸べてきた。

 

「ありがとな…。いろは。」

 

俺はそう言って、いろはの手を掴み立ち上がった。

 

「谷郷とAは?」

 

俺のその疑問に

 

「一旦、現世に避難してもらってるでござるよ。」

「沙花叉とルイ姉も呼んできたでござる。」

 

と、こっちが予想してなかった行動までしてくれた。

…いや、おかしくない?なんでそこまでできるんだよ。

 

「…なんでそこまでわかった?」

 

俺の追加の疑問に

 

「慧が言ってたでござるから。「…近いかも。」って。」

 

と、なんでもないことのように言ってきた。

なるほどね。当の本人がそう言ってたわけか。

 

「まぁ、間に合ってよかったでござる。」

「指示、頼むでござるよ。」

 

そう言いながらいろはは刀を構え直した。

 

「わかった。今のところ確認っ!」

 

あっぶね…。

闇は話中に回復を終わらせ、なんなら腕をまた2つ増やして、殴ってこようとしてきやがった。

 

「手短にっ、話すぞ!」

 

俺が避け、刀を手に持ちながらそう伝えると

 

「やっぱりっ、いいでっ、ござる!」

 

と、止められた。

隣を見る余裕がなかったが、いろはも必死に避けてるみたいだ。

 

「わかった!じゃあ作戦はこうだ!」

 

攻撃が少し止んだタイミングでそう言うと

 

「なんでもござれ、でござるよ!」

 

といういろはの言葉。

…これで終わらせる。

俺は隣の仲間(風真いろは)を軽く見てから、闇を睨んで言った。

 

「死ぬ気で、チャンスを作り出す!!」

「言うと思ったでござるよ!!」

 

俺の威嚇とも取れる声に、いろははそう同意を示して切りかかった。

いろはの攻撃に集中している間に、俺はミオに

 

「俺達がチャンスを作る!そのチャンスを見極めて、大神憑依で叩き斬れ!」

「わ、わかった!」

 

ミオの言葉を聞いた俺は、そのままいろはの方に加勢した。

真向、一文字、袈裟、様々な切り方をつなげて、闇を追い詰めていた。

 

「いろは、そのままやってろ!」

 

俺はそう言いながら刀を構えて、足に一太刀入れた。

しかし、それは弾かれ、そのタイミングでいろはも反撃を食らった。

2人とも後ろに下がり、闇の攻撃を待つ。

すると、そいつは上に飛び上がり、そのまま俺達の頭を掴もうとしてきた。

そのまま掴んで、握りつぶそうとしてるんだろうが…

 

「そうは問屋が降ろさねぇよ!」

 

そう言いながら腕を掴んだ。

隣を見れば、いろはも腕を掴んでいた。

 

「「せーのっ!」」

 

俺達は、そう、息を合わせて闇を壁に投げつけた。

腕が長い影響もあって、闇は遠心力でよく飛んだ。

かといって、壁もかなり強固にしてあったため、ガワの木材が吹き飛んで、奥の鉄が凹む程度で済んだ。

 

「…あ、が、ぐぎっ。」

 

闇はそう呻きながら体中の関節を、どこかにあるホラーゲームのようにがくがくと回していた。

 

「…いろは。」

「どうしたでござるか?」

「これ。」

 

俺はそういろはに声をかけ、ある武器を渡した。

 

「…まじで言ってるでござるか?」

 

いろはは、渡されたものをみてそう言ってきた。

 

「マジだ。」

 

俺がそう真面目に言うと、いろははドン引きした。

…確かに頭おかしいがな…。

 

「とにかく、やるぞ。」

 

そう言いながら、俺はいろはと俺の筋力を一時的にブースト、リミットブレイクさせた。

そして、俺達に突撃してきた闇を

 

「「せー…のっ!!!!!」」

 

「バット」でそのまままた壁にぶつけた。

そのタイミングで、ミオに

 

「いまだ!」

 

と言った。

ミオが、それにすぐに気づいて大神憑依を発動。

慧の体を袈裟斬りにした。

その瞬間、体から黒い力が吹き出し、慧の体は元に戻った。

 

「さて、最後の仕上げだ。」

 

そう言いながら、俺はその黒い力…過剰な闇の力をすべて手のひらに集め始めた。

そして、それを俺が持っている魂力で固めた。

これで、終わったのか。

やっと、やっと終わった。

 

「あぁ…。ほんっとうに…つかれた…。」

 

俺は、そう涙を流しながら口にした。

それを見て、いろはやミオ、フブキや黒蓮、おかゆも、ころねも。

その場にいたみんなが

 

『…お疲れ様!!』

 

と言ってくれた。

これで、終わり。

俺の使命は果たされた。

これからは、こいつらへの恩返しをしながら、この世界で平和に暮らしていくだろう。

もう二度と、俺達は苦しまなくていいんだ。

そう考えれば、俺は嬉しくて、声を上げて泣いた。

その側には、静かに、笑顔で眠る、慧の姿があった。

その体に、微量の、しかし濃厚な闇を残して。

 

???side

所変わって、神界。

そこには2対の神がいた。

 

「あれ、彼の反応が…。」

 

そう女神が疑問に思うような声を上げると

 

「あぁ、ついにやりやがったみたいだね。あの親不孝者(クソ野郎ども)。」

 

そう、持っていた杯を握りつぶしながら言う、男神。

それをなだめるように

 

「まぁ、いつかは起こると思っていたし、いいじゃん。」

「そうなった場合の対応策も、決めてあるでしょ?」

 

と、女神が笑って言った。

 

「…それもそうだね。私の怒りと君の欲望、2つの脅威をあの世界に知らしめてあげよう。」

「うん。それに、まだ一応生きてるみたいだしね。彼。」

 

男神の言葉に、女神はそう言った。

 

「ほう。なら彼も『使える』ね。」

 

そう言いながら不敵に笑った男神。

 

「…さて、どうする?」

 

今後、あの世界は、さらなる災禍に巻き込まれることになる。

しかし、今の彼らにそれを伝えるのは酷であろう。

 

「私達にできることはあるかしら?」

「…わからない。というか、動きたくない。」

「お前なぁ…。」

「腹減ったんだが。」

「妬ましい。あんなにあの子達が喜んでいるのにそんなことを考えられるなんて、妬ましいし憎らしい…!」

 

その良くも悪くも自分に忠実な3人に、俺ともう一人はため息を付きながら、協力できることを考える。

もう、あの子達は十分苦しんだ。

今度は、救われる番だ。




という事で、一度区切りがつきました!
色々と不思議に思うことはあると思いますが、今後解決させて行きます!
もちろん!ホロメンもこれからどんどん増えていきますよー!
これからもゆっくりの投稿にはなりますが、よろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。