プロローグ
静岡県浜松市の人里離れたお屋敷の跡の上で5人が話す女が2人男が1人。
「助けにきたよ〜歌姫。……泣いてる?」
余裕が感じられる声と共に、瓦礫の向こうから現れた、グッドルッキングガイこと五条悟が、全く心配していない声色でこちらを見下ろしていた。
五条の煽るような言葉におさげの女性、庵歌姫が倒壊の衝撃で尻餅をついた姿勢のまま返事をした。
「泣いてねぇよ!!」
あと敬語!! と年上を敬わせるのも追加で。
「泣いたら慰めてくれるのかな?」
二人のやりとりに、ポニーテールの女性、冥冥が入ってきた。色々と状況の変化等はあったが、その表情と佇まいは先程とあまり変わっていなかった。
「冥さんは泣かないでしょ?強いもん。」
「ふふふ。そう?」
「五条‼私はねぇ‼助けなんていr」
このように談笑?していたところ、呪霊が歌姫の背後の瓦礫の下から飛び出してきた。しかし、また次の瞬間新たな呪霊が飛び出し、その呪霊を頬張る。
「飲み込むなよ。あとで取り込む」
これまた不遜な態度をしながら出てきたのは、男にしては長い髪を後ろで結んだ美青年、夏油傑だった。
「悟、弱い者イジメは良くないよ」
「強い奴イジメるバカがどこにいんだよ」
「君の方がナチュラルに煽ってるよ夏油くん」
「あっ」
冥冥の指摘に夏油の喉からそんな声が漏れた。
夏油傑という男は、五条悟というクソガキと比較され優しそうな青年と思われるが、少しでも会話をしてみれば、クソ野郎なことがすぐ分かる。その証拠に、歌姫が凄い顔で睨んでる。
「歌姫センパ〜イ。無事ですか〜?」
五条の後ろから右目の下の泣きぼくろがある女子生徒、家入硝子がひょっこりと、手を振りながら出てきた。
家入が登場した瞬間、歌姫の顔が明るくなる。
「心配したんですよ。2日も連絡なかったから」
「硝子!! アンタはあの2人みたいになっちゃダメよ!」
「あはは。なりませんよ、あんなクズ共」
4人が合流し、歌姫が家入にハグをする。家入は歌姫からしてみれば唯一の可愛い後輩で、しかも歌姫が危ない場面であったこともあり、目に涙を浮かべるほどのものだったようだ。
しかし、一拍おいて。
「……2日?」
「はい、2日ですよ。昨日先輩が楽しみにしてた転入生来ましたもん」
なにか不思議な事でもあるように歌姫が聞き返し、家入がそう返すと五条が、
「あぁ、やっぱり呪霊の結界で時間ズレてた系?可笑しいと思ったんだ」
「そのようだね。実働2日、その分のギャランティを上乗せしてもらおう」
「って、転入生‼どうだった⁈あの2人みたいなクズじゃなかった⁈」
そう歌姫が聞くと学生3人組は苦虫を嚙み潰したような表情をして黙った。
「えっ、なになに?どんな子だったの⁈」
「「「不気味な奴」」」
1話目はまさかの主人公の球磨川くんは登場せずです。
初めての執筆?ですが文に違和感はないですかね?
結構自分でも見直したんですが、途中からゲシュタルト崩壊みたいな感じで、
頭おかしくなりかけてました。
次が1日戻って球磨川くんの転校シーンです。