瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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二次創作の
''皆んなと…前人未到の勝利へ''
是非見てやってください。


第98レース~アルダンとホクトベガ~

【河川敷】

 

 

ホクトベガ「ほっ、はっ、ひっ。」

朝のランニングに勤しむホクトベガ。

トレーナーが考えたメニューだからか、その足取りは普段よりも軽そうだった。

 

ホクトベガ(う~ん、トレくんのアドバイス…役に立つなぁ)

もちろん、疑ってた訳では無いのだが…改めてそう実感するホクトベガ。

 

ホクトベガ(もしかして、私も活躍できちゃったり?♪

……あはは~、考えすぎってやつだな~、うん。)

なんて、苦笑いを浮かべながら走ってると───。

 

アルダン「おはようございます、ホクトベガさん。」

ホクトベガ「あっ、えっと…アルダンさん!」

アルダン「ふふっ、アルルでは無いのですね♪」

ホクトベガ「えっ?……たっはは~、アルルには敵わないなぁ。」

アルダン「いえ、何だかそう呼ばれるのが新鮮でしたので、つい……♪」

 

ランニングするスピードを弛め、歩きながら会話を続ける2人。

ホクトベガ「アルルもランニング?精が出るね~。」

アルダン「えぇ、もうすぐ''マイルチャンピオンシップ''も近いですから。」

ホクトベガ「マイルチャンピオンシップ…GIかぁ、凄いなぁ。」

芝生の斜面に座り込み、朝日が照らされる川を見るホクトベガ。

その隣に座るアルダン。

 

アルダン「……えぇ、私の…ラストランです。」

ホクトベガ「……え?」

この言葉に、ホクトベガも流石に面食らっていた。

 

ホクトベガ「……ホントに?」

アルダン「はい、トゥインクル・シリーズのラストランです。

後はURAファイナルというレースがあるので、そこを走ったら私の役目は終わりです。」

ホクトベガ「……その後は、アルル…どうするの?」

アルダン「トレーナーさんを支える秘書…さしずめ、サブトレーナーの役職に就かせてもらおうかと思っています。」

 

ホクトベガ「……そっか、偉いね…アルルは。」

アルダン「ホクトさんにも、いずれ分かります。

自分の目指すべき物…憧れて胸に宿る想いがある…という事に。」

ホクトベガ「……そうなのかなぁ。」

アルダン「ふふっ、自信が無いのは皆同じです。

しかし、そのためにトレーナーさんや私が居ますから。」

 

全く揺るぎのない笑顔に、ホクトベガも釣られて笑った。

ホクトベガ「あははっ、凄いねぇ。流石だな~♪」

アルダン「長い付き合いですから。」

その言葉聞いて、スっと立ち上がるホクトベガ。

 

ホクトベガ「……じゃっ、私も頑張りますか~っ!

せめてトレくんに担当ウマ娘にしたいと思えるようにならないとね~。」

アルダン「えぇ、ですが無理は禁物ですよ。」

ホクトベガ「ん、程々に頑張るよぅ。」

 

 

 

 

─────────────────────────

 

【トレーナー室】

 

 

「朝からどうした?」

テン「いえ、特に用件はなくて…。」

「ただ様子見に来ただけみたいな顔してるな。」

 

テン「流石です、トレーナー様」

「テンはちょっと俺に対して過保護な所があるからなぁ…。」

 

テン「ご用命とあらば、お世話役も致しますが。」

「それは……威厳としてダメだろ、普通に。」

テン「そうですか、ですが必要とあらばいつでも。」

 

「……。(ホントに冗談が通じなさそうだよな…)」

テン「そうでした、トレーナー様。」

「今度はどったの。」

テン「こちらを。」

 

机の上に置かれたのは、何かが入った包みだった。

「……?」

テン「開けてみてください。」

「う、うん……。」

開けると、そのには────

 

「……箱?」

中には……。

 

「……これは…。」

テン「簡単ではありますが、朝ごはんをお作りしました。」

そこには、おにぎりが3つ並べられていた。

 

「わ、わざわざ作ってくれたのか!?」

テン「はい、昨日のうちに…形が不格好なのは申し訳ありません。」

「……でも、なんで急に?」

その質問に、テンはジトーっと目を細めてこちらを見てきた。

 

テン「……トレーナー様は朝ごはんをお食べにならないとお見受けしましたので。」

「あはは……まぁ、食べたり食べなかったり…。」

テン「そうだと思いました…お仕事に熱心なのは素晴らしいですが

ご自分のお体をどうかご自愛ください。」

「……優しいな、テンは。」

テン「トレーナー様相手だからですよ。」

 

そんなやり取りと共に、1口テンお手製のおにぎりを口に運ぶ。

「美味い!」

テン「…………ほっ。」

少し心配だったのか、感想を聞いたテンが胸をなで下ろした。

 

「ありがとうね、テン。」

テン「いえ、トレーナー様が良ければ、何時でも─────」

と、喋ってる途中でテンがグイッと顔を近づけた。

 

テン「───失礼します、トレーナー様。」

「……テン…っ……!?」

突然、テンが口の横辺りに口付けをした。

 

テン「……失礼しました、付いていたもので…。」

「……ゆ、指で取るとか言ってくれれば自分で取ったのに!」

テン「……トレーナー様はお嫌…でしたか?」

「……うっ。」

シュンとするテンを見て、言葉を詰まらせてしまった。

「……嫌では、無いけど…。」

テン「……!」

その言葉に、パッと明るくなるテンポイント。

 

「(少しからかってやろうかな……)……じゃあ、ここに付いてたらどうする?」

そう言って、唇に米粒を付けてみせた。

テン「………………。」

「あはは、悪ふざけが過ぎたね、ごめんごめ───」

と、自分で取ろうとした時だった。

 

 

 

 

 

 

─────ガシッ。

 

 

「─────え?」

両頬を掴まれ、身動きが取れないまま……俺は唇を奪われた。

「……!?」

テン「……ご馳走様でした、では。」

「……………………こ、こちらこそ…ありがとうございました……?」

澄ました顔でトレーナー室を後にするテンポイント。

 

 

「…………言えねぇ、こんな出来事…。」

テン「……~~~っ!!//////」

…それは、テンも同じだった。




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