頑張りま。
ホクトベガ「ふふ~ん、トレくんとデートっ、トレくんとデートっ♪」
「はしゃいで転ぶなよ。」
今日は以前言っていたシューズと蹄鉄を見に専門店に向かっていた。
ホクトベガ「シューズ見に行く前に何か食べに行かないっ?♪」
「あのねぇ…。」
ホクトベガ「にっしし、嘘嘘っ♪」
そう言って、笑いながら腕に絡みつくホクトベガ。
「……ホクト。」
ホクトベガ「どしたよ、トレくん?♪」
分かっているのか、こちらの反応を楽しむホクトベガ。
制服越しでも私服姿でも分かっていたが…確かにスタイルは良い。
でもそんな事言えるはずないし、言ったら言ったでからかわれるのは目に見えている。
(……自然体なのか好意的なのかは…まだ謎だな)
ホクトベガ「…今度は神妙な顔をして…どしたん、話聞こか?♪」
「…いつもそんな感じなの?」
ホクトベガ「あぁ、話し方?…まー、そうかな~?
でも、ヒーちゃんやノーちゃんくらいとしか話さないからなぁ。」
「ノーちゃん?」
ホクトベガ「ノースフライトちゃん!♪」
「へぇ……。」
その会話から何かを察したホクトベガがわざとらしくワナワナと震えだした。
ホクトベガ「もしかして…うざったかった!?
わぁあぁ~、ごめんなさい!許してください、何でもしますから~!」
「わざとらしくやめんか!こんな街中で!」
ホクトベガ「ありゃ、こういうのが好みだと思ってたんだけど。」
「…誰情報だよ、それ。」
ホクトベガ「私の直感?♪」
「……信憑性はまだまだ改善の余地…だな。」
ホクトベガ「まぁ、トレくんと話すのは気兼ねなく出来るのは事実だけどね~。」
そんな話をしていると、シューズ専門店に到着していた。
ホクトベガ「ありゃ、着いちゃったか。
じゃあ、終わってからデートの続きとしようかね~。」
「デートじゃないって────」
ホクトベガ「あははっ、必死すぎ~♪」
「…………全く、入るよ。」
ホクトベガ「ほいほ~いっ。」
中に入り、専門の店員と話をしていた。
その間、ホクトベガは並んでるシューズを見ていた。
ホクトベガ(おぉ…意外と種類あるんだな~。
まぁ、私が知ろうとしなかっただけなのにね~…)
「ホクト、足のサイズとか測るってよ。」
ホクトベガ「ラジャーっ!♪」
椅子に腰かけ、その様子を見ていると…。
店員「両足共に26.5cm…大きいですね~。」
ホクトベガ「あはは、成長分って事で…。」
ちなみに、アルダンが22.5cm…テンが23.0cm、シュヴァルとエースが24.0cmなので
その差は歴然である。
店員「それに、少し''脚の形が面白いタイプ''ですね。」
ホクトベガ「そ、そうなんですか……?」
「……少し、フラットというか…横並びですね。」
店員「流石、トレセン学園のトレーナーですね!
本来なら、足は小指にかけて下がっていくのが普通なのですが。
貴方の場合は、親指から小指までのラインがフラットな珍しいタイプの足なのです。」
ホクトベガ「……確かに、言われてみれば…。」
店員「失礼ですが、ご両親のどちらかは海外の方ですか?」
ホクトベガ「あっ……父がカナダ人です。」
店員「なるほど、その影響かもしれませんね。
中々走りにくかったとお見受けします。」
「何とかなりますか?」
店員「そうですね…少し深履きのシューズにしましょう!
少々お待ちください。」
在庫があるのか、店員は奥へと消えていった。
ホクトベガ「……いやぁ、言われるまで気付かなかったなぁ。」
「まぁ、細かくは見てはくれないからな……''今までは''」
ホクトベガ「トレくんとチームのみんなには感謝しかないね~。」
「とりあえず練習用と予備で2つだな。」
話しながら、ホクトベガの脚を持ち上げ、眺めてると言葉が返ってこなかった。
ホクトベガ「あの~…トレくん?あんまり見られると恥ずかしいっていうか…///」
「トモの張りや筋肉量……うぅん、良いな…」
ホクトベガ「聞いてないし…。」
「っていうか、店員とかにはちゃんと敬語なんだな、少し意外だったよ。」
ホクトベガ「気にするとこそこ!?…そりゃ、礼儀くらいは弁えてるよ…。
(この感じにツッコミは入れないのか~…天然さんなのかな、こりゃ)」
店員「おまたせしました、こちらはどうでしょう。」
持ってきたのは、靴と床の接地面が薄いシューズだった。
「スポーツ向きって感じのシューズですね……こちらは…。」
蹄鉄を見て、驚いた少し重く…幅が厚い。
「……まるで、スパイクのようですね。」
店員「はい、中々履き慣れるまで時間はかかると思いますが
今のままにするよりかは良いかと……。」
「ホクト、履いてみて?」
ホクト「Oui!」
シューズを履いて、くるりとターンをするホクトベガ。
感想は……。
ホクトベガ「うん……良い!♪」
───どうやら好感触のようだった。
「では、これを2つ。」
ホクトベガ「トレくんのゴチ!?ダメだよ、それは~!」
「良いから、それ履いてちゃんと走るように、いいね?」
ホクトベガ「……ぶぅ……分かった。」
────────────────────
「良い買い物出来たな。」
ホクトベガ「……ちょっと走るのが楽しみになってきたかも♪」
大事そうに袋を抱え、満足そうに歩くホクトベガ。
ホクトベガ「トレくん、お腹空いた!♪」
「はいはい、仕方ないな……何食べたいの?」
ホクトベガ「うーんとね…ダイコンハンバーグ!♪」
「渋っ。」
ホクトベガ「むっ、聞き捨てならーん!」
「ちょっ、叩くなって。」
正直な感想を話したら、尻尾で叩かれてしまった。
ホクトベガ「むふふ~、トレくんも美味しさに気付くはずだよ~?♪
私からのあーんがあればさらに美味しく─────」
「それは楽しみだ~」
ホクトベガ「あーん、トレくんが私の扱いに慣れてきてる~っ!」
何だかんだ言いながらも、懐かれてるんだと思いつつ再び街を歩き始める2人だった。
【しばらくして……。】
「おい、ゲームセンターまで行くとは聞いてないぞ。」
ホクトベガ「あはは~、楽しくなっちゃって~…つい?♪」
「ついって……しょうがないなぁ。」
ホクトベガ「おっ、許してくれるトレくん、私は好き好きよ?♪」
「明日のトレーニングは増し増しで行くからな。」
ホクトベガ「やーん!!!」
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