瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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ラモーヌ出ないんですが
どどどど、どーーすの、どーーーーすんのっ?????


第11レース~デビューって~

メジロアルダンのデビュー目前と迫ったある日の練習中……。

 

 

アルダン「はっ…はっ、はっ─────」

走り込みを行うアルダンを見て、以前よりも踏み込みが強く…トレーニングメニューもこなせるようになってきたと感じた。

 

 

アルダン「ふぅ……」

「お疲れ様、アルダン、ほら」

アルダン「ありがとうございます、トレーナーさん。」

 

水を受け取り、ゆっくりと口に運ぶアルダン。

発汗はしてるものの、呼吸の乱れは少なくデビューへ向けてしっかり成長しているように感じた。

 

アルダン「……あの…。」

タオルで額の汗を拭いながら、アルダンがボソッと提案をしてきた。

 

アルダン「もう少し……走ってもよろしいでしょうか。」

「……ここ最近、トレーニング量増えてきたのは喜ばしいけど…少し焦ってないか?」

アルダン「……トレーナーさんに隠し事は出来ませんね。

すいません、少し落ち着きがなかったかもしれません。」

 

 

(……無理もない、待ち焦がれたデビューの日が近くなっているんだもんな、ずっと夢見ていた…)

止める理由は、もちろんない……が。

 

「アルダン、じっとしてて」

アルダン「は、はい……と、トレーナーさん?」

手を握り、額を合わせて目を閉じる。

 

アルダン「……あ、の…///」

「うん、体に熱はこもってなさそうだね

じゃあ、あと1周だけな?」

 

アルダン「……ぁ…は、はいっ、ありがとうございます。」

彼女の想いを精一杯受け止めて、自分に出来ることを可能な限りしてあげる……それが今、自分に出来ることだから。

 

 

 

チヨノオー(あわわ……練習コースであんな…///)

アルダン「……別の意味で…熱が出そうです…///」

困った顔で、おでこを触るアルダンは走る準備を始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

秋川「感心ッ!精が出ているな!」

「理事長?…それに、たづなさんも」

 

たづな「デビュー戦に向けた調整はいかがでしょう?」

「はい…順調です。

これも彼女の頑張りがあったからこそ、です。」

 

 

秋川「期待ッ!新人トレーナーの中で私が一番目をかけていただけある!」

「えっ……俺を、ですか?」

正直、期待されるようなところはない気がするだけど……。

 

 

秋川「煌々ッ!目を見ていれば分かる。

今の君の目は、とても輝いている!」

たづな「はいっ、担当ウマ娘を持つ前とは比べ物にならないくらい輝いてますよっ」

 

 

 

「……きっと、綺麗な輝きを見つけたから…ですよ」

走るアルダンを見ながら、俺はそう呟いた。

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

【トレーナー室】

 

「……じゃあ、ミーティングはこれで」

アルダン「お疲れ様です、トレーナーさん。」

 

「なあ、アルダン」

アルダン「…?…はい。」

 

「アルダンにとって、デビュー戦ってどんな印象?」

アルダン「……難しい質問ですね。」

「あんまり実感湧かない?」

アルダン「…半分正解、と、いったところでしょうか。

もう半分は…本当に走れると思うと胸が高鳴っている…といったところでしょうか。」

 

「もちろん、ウマ娘みんなにとって、デビュー戦ってとても大事な物だもんな

……でも、俺は今日見てて思ったんだけど」

アルダン「……?」

 

「アルダンが今という時間を刻むために1歩、踏み出せた…その1歩は、すごくすごく大きくて…かけがえがなくて

そんな場面に立ち会えたこと、すごく幸せだなって」

アルダン「……トレーナーさん。」

 

「この先、困難や苦労がたくさん待ってるかもしれない

…けど、乗り越えたい……アルダン、キミと一緒に」

アルダン「……はい、同じ気持ち、です。」

 

「だから……勝とうな、デビュー戦」

アルダン「……はいっ。」

 

アルダン「では……私からも。」

「……アルダンから、も?」

 

アルダン「病室で、トゥインクル・シリーズを見てた頃から、胸の奥でずっと……ずっと思ってたことがありました。」

アルダン「''あの場所で走りたい''、''熱を…風を感じたい''

その中で、私は輝いて……一生懸命…刹那を生きていたい、と。」

「うん…そうだね」

 

アルダン「ですが……それは、私一人ではどうすることも出来ません。

色々な方のサポートが…助けが必要と、常日頃から考えていました。」

「アルダン…」

 

 

 

アルダン「そんな中、病院で出会い…その後も、熱心に私のことを気にかけて、声をかけてくれた人が居ました。

……ふふっ、誰でしょうね。」

くすくすと笑うアルダン。

からかわれてる気がして、少し恥ずかしい気持ちだった。

 

 

「……し、仕方ないだろ…気になって仕方なかったんだからさ」

アルダン「…でも、今はトレーナーさんの担当ウマ娘になれて

良かったと、心から思っています。

自分が走れるようになって…それを見てくれて一緒に喜んでくれる

そんな日々が……今がかけがえのない物になっています。」

 

 

「……そう言ってもらえて、良かったよ。

まだまだ、新人だけど…アルダンのためにならなんだって頑張るから」

アルダン「ふふっ、それは私も同じ…ですよ。」

 

 

立ち上がって、窓際に移るアルダン。

その姿を目で追う。

 

アルダン「……ですから…これは、私からの想いです。

聞いてくださいますか……?」

「う、うん……。」

 

 

小さく息を整えて、アルダンが真っ直ぐにこちらを見つめる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルダン「私の…永遠を…貴方に捧げてもいいでしょうか…?」

 

 

「……えっ…?」

 

 

 

 

アルダン「私の輝き……それは…貴方のために輝きたいという想い

メジロ家のウマ娘、偉大な姉の妹…そんなものは関係ありません。

私は、貴方のために…この脚を輝かせて…共に未来を歩んでいきたい、と……考えています。」

夕陽に照らされて、少し赤くなった頬と共に笑顔を見せるアルダン。

 

 

「……もちろんだよ、キミの想いや覚悟、しっかりと受け止めたよ

キミは1人じゃない…共に歩んでいこう」

アルダン「……はいっ。

…あ、あの…少し緊張してしまいまして…手を握ってもらっても、いいでしょうか……。」

「うん、いいよ。」

 

 

 

 

しっかりと握られた手からは、優しい温かさと…確かな想いの強さを感じ取れた。

 

 

アルダン「……本当に、ありがとうございます、トレーナーさん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──私の中で、1つ分かったことがある。

 

 

────この輝きは、トレーナーさんが見出してくれた輝き。

 

 

──────そして、大事にしてくれた輝き。

 

 

────────そんな大切な人の想いに答えたい。

 

 

────────────だって、私は……。




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