瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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第109レース~ユール~

【トレーナー室】

 

 

ホクト「シュ~ヴァヴァ~、そっち持って~。」

シュヴァル「は、はい、こうですか…?」

ホクト「OK~!ばっちし!♪」

 

エース「……ちょっと作りすぎちまったか?」

アルダン「ふふっ、足りない位かもしれませんよ♪」

テン「グラスのご用意出来ました。」

エース「おう、準備万端だな!」

 

「……あの~…みんな???」

ホクト「おっ、トレくん!」

シュヴァル「も、もう来ちゃったんですか……。」

テン「申し訳ありません、もう少しで準備の方完了します。」

 

「……えっ、と…これは?」

5人が5人とも、トレーナー室であちこち動いていた。

そして、そのトレーナー室が煌びやかに装飾されていた。

 

「……これは、もしかして……。」

アルダン「ええ、クリスマスパーティーの準備を。」

エース「去年はアルダンとシュヴァルとトレーナーの3人でやってたって聞いたからよ。

今年はチーム全員でパーッとってな!」

 

ホクト「良いねぇ、良いねぇ。この雰囲気ホクベーちゃん大好きよ。」

テン「私は…初めてで少し緊張しています。」

「言ってくれれば、準備手伝ったのに…。」

エース「それじゃあ、サプライズにならないだろ?…まぁ、早めに来ちまったのは仕方ないけどよ。」

 

アルダン「今年も、こうしてトレーナーさんとクリスマスを迎える事が出来て嬉しい限りです。」

シュヴァル「ぼ、僕も…です…ヴィブロスには…からかわれましたけど…。」

テン「…さぁ、トレーナー様…こちらに。」

 

テンポイントから手を引かれ、俺は椅子へ着席された。

ホクト「おっ、これとか付けちゃう?♪」

手にしていたのは、トナカイのカチューシャだった。

 

「い、いや…俺は…。」

ホクト「あっはは、だよね~っ♪」

そう言って、ホクトベガは自分の頭にそのカチューシャを付けた。

 

テン「トレーナー様、あと1つ料理が出来ましたら準備が全て整うので…それまで私がご相伴にあずかります。」

「あ、あぁ…。」

テン「…申し訳ありません、サンタ服とかの方が好みでしたか…?」

「…それは~…見てみたい…けども。」

アルダン「まぁ、でしたら用意すべきでしたね。」

エース「えぇっ…着るのかよ…。」

ホクト「善は急げだ!着ちゃうぜ~!!♪」

その提案をした、ホクトベガがシュヴァルグランとテンポイントの手を取った。

 

シュヴァル「…へ?」

テン「─────あの。」

ホクト「し~ばし、お待ちを~っ!!!!!♪」

バックを片手に、嵐のように3人がトレーナー室を飛び出ていった。

 

エース「…しゃあねぇな…帰ってきたら、アタシらも着るか…。」

アルダン「ふふっ、はい♪」

「そ、そこまでしなくても…。」

エース「気分だけでもだよ、気分だけでも。」

アルダン「それに、せっかく用意したのですから♪」

「…まぁ、みんなが良いなら良いけど…。」

 

エース「───おしっ!料理出来たぜ。」

「た、たくさん作ったね…。」

机いっぱいに並べられた料理に目をやり、思ったままの事を告げた。

アルダン「それだけ楽しい時間にしたいと思ってるからですよ。」

エース「あと、みんな良く食うからな!」

そんな話をしてた時だった。

 

ホクト「デリバリーサンタ、お待ち~っ!!!!!」

テン「あ、あの…ホクトさん。」

シュヴァル「…スースーします…///」

元気よく、ホクトベガがトレーナー室に戻ってきた。

後に続くように、シュヴァルグランとテンポイントも入ってきた。

 

ホクト「トレくん、どうどう???」

「…似合ってる、凄く。」

ホクト「ほうほう、素直な感想だねぇ。」

「シュヴァルも可愛いよ。」

シュヴァル「えっ、あ、は、はいっ…その…っ…!///」

「…テンも可愛いね…おいで?」

テン「……はい。」

その言葉と共に、テンポイントがすぽっと俺の体に抱き締められた。

 

「…ごめん、何か流れでやっちゃって。」

テン「い、いえ…その…嬉しくて幸せなので…大丈夫、です…///」

 

ホクト「…自然にやっちゃってるねぇ…。」

アルダン「おまたせしました。」

エース「…なぁ、やっぱり丈おかしくねぇか?」

 

いつの間にか、着替えてきたアルダンとエースがトレーナー室に入ってきた。

「…おぉ、2人も中々だな…。」

アルダン「ふふっ、去年は普通の制服姿でしたからね。」

エース「…流されて着ちまったが…まぁ、トレーナーがそう言うなら良しとするか…。」

 

 

ホクト「じゃあじゃあ、改めて~……みんな、グラスは持ったなっ!?行くぞォ!!!」

「なんか、病院奪還しそうだな。…って、違うだろ。」

アルダン「音頭はホクトさんに任せますね。」

 

ホクト「では、ご僭越ながら…えー、本日はお日柄もよく…。」

テン「もう日没してます。」

ホクト「いーの!!ムードだから!!」

シュヴァル「…そ、そういうものでしょうか…。」

 

ホクト「えー、ついつい楽しくてハメを外しすぎないように…良いですね、ホクトベガさん!」

ホクト「はーーーいっ!」

エース「いや、自問自答かよ!」

 

ホクト「では、乾杯~っ!!」

テン「タイミングも何もありませんね…トレーナー様、料理を取り揃えますね。」

「テ、テン…俺がやるってば。」

テン「いえ、ここはお任せを。」

そう言ってテキパキと料理を持って差し出すテンポイント。

 

ホクト「何かホントにトレーナー命!!って感じだね~…あ、これ美味し。」

テン「…そうですね、例えるならば。」

シュヴァル「…た、例えるならば…?」

テン「枯れる直前に水を差し出してくれた人がトレーナー様だった…と言った所でしょうか。

こうして花開けてるのは、トレーナー様が居てくれたからだと思ってます。」

ホクト「ほ~ん、ポエマーだねぇ~(モグモグ)」

テン「失礼な。」

 

 

エース「んでよ、トレーナー。」

「…えっ、な、何…?」

アルダン「少しお話が。」

「…う、うん?」

その一言に、先程まで賑わってた3人も黙り込んだ。

 

アルダン「では、テンさん…''アレ''を。」

テン「かしこまりました。」

立ち上がり、テンポイントが持ってきたのは…。

 

「…袋?」

テン「開けてくださいませ。」

ホクト「中からウマ娘が…。」

エース「なわけねぇだろ。」

 

「…これは…。」

中に入ってたのは、メッセージカードとカーディガンだった。

アルダン「私たちからのクリスマスプレゼントです。」

エース「色々考えたんだけどよ、まとまんなくてよ…。」

ホクト「だからホクベーちゃんは木刀がいいって言ったのに~。」

「いや、修学旅行じゃないんだから…それに使い道無いし。」

ホクト「えっ、私たちの事叩いてトレーニングに向かわせる用とかに使うかと思ってたんだけど…。」

「………たづなさん、すっ飛んでくるからね???」

 

テン「残念な方は置いとい───ホクト「おぉい、残念ってなんやぁ、残念って」

 

テン「…こほん、トレーナー様に似合うはずです。

よろしければ、今ここで着てみてくれませんか?」

「良いけど…。」

確かに、冬でも基本的にワイシャツ姿が多かったからか、この時期にカーディガンは渡りに船だった。

 

「…どうだ?」

エース「おお、色合い的にどうかと思ったけど似合うじゃねぇか。」

アルダン「はい、とてもお似合いです♪」

「ピンク…ちょっと違和感がするけどなぁ。」

テン「トレーナー様は顔立ちがよろしいのでとてもお似合いですよ。」

シュヴァル「…その…かっこ…いい、です…。」

ホクト「モテ男め。」

「ありがとうな、みんな…せっかくプレゼントしてもらったしたくさん着るよ。」

ホクト(無視かいな。)

 

アルダン「えぇ、去年のマフラー同様お使いください。」

「でも、お返しなんも用意してないや…。」

シュヴァル「そ、そんな、お返しなんて…。」

ホクト「あ、そーだっ!!!♪」

エース「また何か思いついたな。」

 

ホクト「じゃあじゃあ、お返し今欲しいでーすっ!♪」

テン「今…ですか。

まさか、貴方…お金とか言うのでは…。」

ホクト「そうそう、買ってきた手間賃とか手数料とか込み込みで───。

…って、違うからね!?」

 

「…一旦、何が良いのか聞かせて?」

ホクト「んとね、''チーム全員で一緒に写真撮ろ!''

エース「写真?どうしてまた…。」

ホクト「ほら、全員で撮った写真って無いじゃん?

ホクベーちゃん的になーんか寂しいな~って思ってたから!♪」

テン「…たまには良い事言いますね、たまにですが。」

ホクト「…何か強調されてない??気のせい????」

「そ、それくらいなら…いくらでも。」

 

アルダン「では、一旦皆さん寄りましょうか。」

シュヴァル「は、はい…っ。」

エース「ほら、もっとこっち寄れよ、ホクト。」

ホクト「ほいほーい。」

テン「隣、失礼します…トレーナー様。」

「う、うん…。」

 

アルダン「ふふっ、確かに今までこうした経験なかったですね。」

「…まぁ、な…賑やかになった''今''という瞬間を形に残すのも良い…よな?」

アルダン「…はいっ♪」

ホクト「撮るでよ~っ!♪」

エース「…お前、自撮り棒とか持ってたんだな。」

ホクト「マストですから♪」

 

 

 

ホクト「撮るよ~、掛け声は~~~………。

メリーーーーークリスマ~~~~~~………………………。」

チーム一同「「「「……ス~~~~…???」」」」

 

「気の抜けるような掛け声だな…。」

テン「すいません、後で説教しておきます。」

アルダン「これも私たちらしくてよろしいのでは無いのでしょうか。」

シュヴァル「…ふ、ふふっ…トレーナーさん…変な顔ですね…っ。」

エース「撮り直し…は、いらなそうだな!」

「えぇっ~!?」




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