【トレーナー室】
ホクト「シュ~ヴァヴァ~、そっち持って~。」
シュヴァル「は、はい、こうですか…?」
ホクト「OK~!ばっちし!♪」
エース「……ちょっと作りすぎちまったか?」
アルダン「ふふっ、足りない位かもしれませんよ♪」
テン「グラスのご用意出来ました。」
エース「おう、準備万端だな!」
「……あの~…みんな???」
ホクト「おっ、トレくん!」
シュヴァル「も、もう来ちゃったんですか……。」
テン「申し訳ありません、もう少しで準備の方完了します。」
「……えっ、と…これは?」
5人が5人とも、トレーナー室であちこち動いていた。
そして、そのトレーナー室が煌びやかに装飾されていた。
「……これは、もしかして……。」
アルダン「ええ、クリスマスパーティーの準備を。」
エース「去年はアルダンとシュヴァルとトレーナーの3人でやってたって聞いたからよ。
今年はチーム全員でパーッとってな!」
ホクト「良いねぇ、良いねぇ。この雰囲気ホクベーちゃん大好きよ。」
テン「私は…初めてで少し緊張しています。」
「言ってくれれば、準備手伝ったのに…。」
エース「それじゃあ、サプライズにならないだろ?…まぁ、早めに来ちまったのは仕方ないけどよ。」
アルダン「今年も、こうしてトレーナーさんとクリスマスを迎える事が出来て嬉しい限りです。」
シュヴァル「ぼ、僕も…です…ヴィブロスには…からかわれましたけど…。」
テン「…さぁ、トレーナー様…こちらに。」
テンポイントから手を引かれ、俺は椅子へ着席された。
ホクト「おっ、これとか付けちゃう?♪」
手にしていたのは、トナカイのカチューシャだった。
「い、いや…俺は…。」
ホクト「あっはは、だよね~っ♪」
そう言って、ホクトベガは自分の頭にそのカチューシャを付けた。
テン「トレーナー様、あと1つ料理が出来ましたら準備が全て整うので…それまで私がご相伴にあずかります。」
「あ、あぁ…。」
テン「…申し訳ありません、サンタ服とかの方が好みでしたか…?」
「…それは~…見てみたい…けども。」
アルダン「まぁ、でしたら用意すべきでしたね。」
エース「えぇっ…着るのかよ…。」
ホクト「善は急げだ!着ちゃうぜ~!!♪」
その提案をした、ホクトベガがシュヴァルグランとテンポイントの手を取った。
シュヴァル「…へ?」
テン「─────あの。」
ホクト「し~ばし、お待ちを~っ!!!!!♪」
バックを片手に、嵐のように3人がトレーナー室を飛び出ていった。
エース「…しゃあねぇな…帰ってきたら、アタシらも着るか…。」
アルダン「ふふっ、はい♪」
「そ、そこまでしなくても…。」
エース「気分だけでもだよ、気分だけでも。」
アルダン「それに、せっかく用意したのですから♪」
「…まぁ、みんなが良いなら良いけど…。」
エース「───おしっ!料理出来たぜ。」
「た、たくさん作ったね…。」
机いっぱいに並べられた料理に目をやり、思ったままの事を告げた。
アルダン「それだけ楽しい時間にしたいと思ってるからですよ。」
エース「あと、みんな良く食うからな!」
そんな話をしてた時だった。
ホクト「デリバリーサンタ、お待ち~っ!!!!!」
テン「あ、あの…ホクトさん。」
シュヴァル「…スースーします…///」
元気よく、ホクトベガがトレーナー室に戻ってきた。
後に続くように、シュヴァルグランとテンポイントも入ってきた。
ホクト「トレくん、どうどう???」
「…似合ってる、凄く。」
ホクト「ほうほう、素直な感想だねぇ。」
「シュヴァルも可愛いよ。」
シュヴァル「えっ、あ、は、はいっ…その…っ…!///」
「…テンも可愛いね…おいで?」
テン「……はい。」
その言葉と共に、テンポイントがすぽっと俺の体に抱き締められた。
「…ごめん、何か流れでやっちゃって。」
テン「い、いえ…その…嬉しくて幸せなので…大丈夫、です…///」
ホクト「…自然にやっちゃってるねぇ…。」
アルダン「おまたせしました。」
エース「…なぁ、やっぱり丈おかしくねぇか?」
いつの間にか、着替えてきたアルダンとエースがトレーナー室に入ってきた。
「…おぉ、2人も中々だな…。」
アルダン「ふふっ、去年は普通の制服姿でしたからね。」
エース「…流されて着ちまったが…まぁ、トレーナーがそう言うなら良しとするか…。」
ホクト「じゃあじゃあ、改めて~……みんな、グラスは持ったなっ!?行くぞォ!!!」
「なんか、病院奪還しそうだな。…って、違うだろ。」
アルダン「音頭はホクトさんに任せますね。」
ホクト「では、ご僭越ながら…えー、本日はお日柄もよく…。」
テン「もう日没してます。」
ホクト「いーの!!ムードだから!!」
シュヴァル「…そ、そういうものでしょうか…。」
ホクト「えー、ついつい楽しくてハメを外しすぎないように…良いですね、ホクトベガさん!」
ホクト「はーーーいっ!」
エース「いや、自問自答かよ!」
ホクト「では、乾杯~っ!!」
テン「タイミングも何もありませんね…トレーナー様、料理を取り揃えますね。」
「テ、テン…俺がやるってば。」
テン「いえ、ここはお任せを。」
そう言ってテキパキと料理を持って差し出すテンポイント。
ホクト「何かホントにトレーナー命!!って感じだね~…あ、これ美味し。」
テン「…そうですね、例えるならば。」
シュヴァル「…た、例えるならば…?」
テン「枯れる直前に水を差し出してくれた人がトレーナー様だった…と言った所でしょうか。
こうして花開けてるのは、トレーナー様が居てくれたからだと思ってます。」
ホクト「ほ~ん、ポエマーだねぇ~(モグモグ)」
テン「失礼な。」
エース「んでよ、トレーナー。」
「…えっ、な、何…?」
アルダン「少しお話が。」
「…う、うん?」
その一言に、先程まで賑わってた3人も黙り込んだ。
アルダン「では、テンさん…''アレ''を。」
テン「かしこまりました。」
立ち上がり、テンポイントが持ってきたのは…。
「…袋?」
テン「開けてくださいませ。」
ホクト「中からウマ娘が…。」
エース「なわけねぇだろ。」
「…これは…。」
中に入ってたのは、メッセージカードとカーディガンだった。
アルダン「私たちからのクリスマスプレゼントです。」
エース「色々考えたんだけどよ、まとまんなくてよ…。」
ホクト「だからホクベーちゃんは木刀がいいって言ったのに~。」
「いや、修学旅行じゃないんだから…それに使い道無いし。」
ホクト「えっ、私たちの事叩いてトレーニングに向かわせる用とかに使うかと思ってたんだけど…。」
「………たづなさん、すっ飛んでくるからね???」
テン「残念な方は置いとい───ホクト「おぉい、残念ってなんやぁ、残念って」
テン「…こほん、トレーナー様に似合うはずです。
よろしければ、今ここで着てみてくれませんか?」
「良いけど…。」
確かに、冬でも基本的にワイシャツ姿が多かったからか、この時期にカーディガンは渡りに船だった。
「…どうだ?」
エース「おお、色合い的にどうかと思ったけど似合うじゃねぇか。」
アルダン「はい、とてもお似合いです♪」
「ピンク…ちょっと違和感がするけどなぁ。」
テン「トレーナー様は顔立ちがよろしいのでとてもお似合いですよ。」
シュヴァル「…その…かっこ…いい、です…。」
ホクト「モテ男め。」
「ありがとうな、みんな…せっかくプレゼントしてもらったしたくさん着るよ。」
ホクト(無視かいな。)
アルダン「えぇ、去年のマフラー同様お使いください。」
「でも、お返しなんも用意してないや…。」
シュヴァル「そ、そんな、お返しなんて…。」
ホクト「あ、そーだっ!!!♪」
エース「また何か思いついたな。」
ホクト「じゃあじゃあ、お返し今欲しいでーすっ!♪」
テン「今…ですか。
まさか、貴方…お金とか言うのでは…。」
ホクト「そうそう、買ってきた手間賃とか手数料とか込み込みで───。
…って、違うからね!?」
「…一旦、何が良いのか聞かせて?」
ホクト「んとね、''チーム全員で一緒に写真撮ろ!''」
エース「写真?どうしてまた…。」
ホクト「ほら、全員で撮った写真って無いじゃん?
ホクベーちゃん的になーんか寂しいな~って思ってたから!♪」
テン「…たまには良い事言いますね、たまにですが。」
ホクト「…何か強調されてない??気のせい????」
「そ、それくらいなら…いくらでも。」
アルダン「では、一旦皆さん寄りましょうか。」
シュヴァル「は、はい…っ。」
エース「ほら、もっとこっち寄れよ、ホクト。」
ホクト「ほいほーい。」
テン「隣、失礼します…トレーナー様。」
「う、うん…。」
アルダン「ふふっ、確かに今までこうした経験なかったですね。」
「…まぁ、な…賑やかになった''今''という瞬間を形に残すのも良い…よな?」
アルダン「…はいっ♪」
ホクト「撮るでよ~っ!♪」
エース「…お前、自撮り棒とか持ってたんだな。」
ホクト「マストですから♪」
ホクト「撮るよ~、掛け声は~~~………。
メリーーーーークリスマ~~~~~~………………………。」
チーム一同「「「「……ス~~~~…???」」」」
「気の抜けるような掛け声だな…。」
テン「すいません、後で説教しておきます。」
アルダン「これも私たちらしくてよろしいのでは無いのでしょうか。」
シュヴァル「…ふ、ふふっ…トレーナーさん…変な顔ですね…っ。」
エース「撮り直し…は、いらなそうだな!」
「えぇっ~!?」
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