瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

113 / 183
熱かったな…日本ダービー…


第110レース~来年への誓い~

【トレーナー室】

 

 

ホクト「トレくん、スーツ姿だ~~~~~~っ!!!」

「………そんな反応する?」

内心、(声でっか…)と思いつつ困り顔でジャケットを羽織るトレーナー。

カツラギエースが有マ記念2着で今年のレースを終えた今日…表彰式に向かうために俺はスーツに着替えていた。

 

エース「悪ぃな…有マ記念勝ってたら最優秀シニアウマ娘だったかもしれねぇのに…。」

「エースはよく走ったさ、来年からのドリームトロフィーリーグ頑張ろうな。」

テン「…トレーナー様、準備出来ました。」

スカートの端を掴み、ぺこりとお辞儀するテンポイント。

 

アルダン「メイキングはバッチリですよ。」

シュヴァル「…で、でも僕達もついてきて良かったんですか…?」

ホクト「チームとして当然だよ~、それが礼儀ってものだしね~」

テン「…トレーナー様、雪が降るかもしれません、お気をつけを…。」

ホクト「なんだとぅー!!」

 

エース「ったく、じゃれあってないで行くぞ?」

テン「かしこまりました。」

ホクト「ちぇー、はーい。」

 

 

 

 

………………………………………………………

 

 

【某ホテル会場】

 

 

司会「────では、最優秀ジュニアウマ娘のテンポイントさんにお話を伺います。

まずは、受賞おめでとうございます。」

テン「────ありがとうございます。」

 

司会「ホープフルSを勝ったウマ娘との投票争いでしたが

3/4以上の65票を集めての受賞となりました、やはり3戦全勝…総計26バ身差の勝ち方が印象的でした。

怪物との呼び声と共にクラシック級に注目が集まりますが、どんなお気持ちでしょうか?」

テン「…まずは、ここまで走れてこれたトレーナー様に心からお礼を伝えたいと思います。」

 

隣に立つ俺に向けて視線を配るテンポイント。

テン「…体が弱いという点を最大限に考慮して…尽力してくれたから今この場に立てているものだと思います。

クラシックレース…''三冠は必ず獲ります。トレーナー様の為にも''

 

テンポイントの宣言に、会場がざわついた。

ホクト「言ってくれるねぇ。」

エース「まぁ、内容だけ見れば必然だな。」

アルダン「そうですね、それだけの力があると思います。」

シュヴァル「…堂々としてるなぁ。」

 

司会「トレーナーにもお話をお伺いします。

テンポイントさんの次走はどのようにお考えでしょうか?」

「1月に行われる京成杯を考えています、その後は3月のスプリングステークス…

そして、''皐月賞''…これが当面のプランです。」

 

司会「───との事ですが、テンポイントさんはどう思いますか?」

テン「…トレーナー様のご指示なら何処でも何でも走ります。」

司会「トレーナーの事信頼してるのですね。

…そう言えば、朝日杯FSの時もレース後にも…何やらしていましたね?」

 

テン「あ、あれは…スキンシップと言うか…感情の昂りと言いますか…。」

ホクト「…しっかり抜かれてたもんねぇ、アレ。」

エース「止めようにもトレーナーの行動も早かったもんな…。」

アルダン「ふふっ、テンさんのお顔真っ赤ですね♪」

シュヴァル「か、からかっちゃダメですよ…。」

 

司会「では、最後に来年に向けた意気込みをお願いします。」

テン「…私は、なります…唯一無二の…流星に」

「そうですね、俺はテンの走りに光を見つけました。その光をまだまだ追いかけます。」

司会「ありがとうございました、以上、最優秀ジュニアウマ娘のテンポイントさんと担当するトレーナーさんでした。

今一度、大きな拍手を!」

 

 

 

 

………………………………………………

 

 

テン「…………はぁ。」

「緊張したか?」

 

記者からの写真撮影など、一通りの対応を終えたテンポイントが小さく息を漏らした。

テン「…トレーナー様…すいません、私とした事が…。」

「あはは、そんな事言うなって…ほら、飲むか?」

テン「…すいません、ありがとうございます。」

グラスを受け取り、口へと運ぶ。

 

テン「…この様な場は…あまり、慣れてなく…。」

「まぁ、俺も立てると思ってなかったから結構目が回ってるよ。」

 

 

記者A「カツラギエースさん!今年一年どうでしたか?!」

エース「そうだなぁ、逃げて逃げて逃げまくった一年!!…ってか?」

 

記者B「メジロアルダンさん、引退後はサブトレーナーに転身との事でしたが

その後の様子は如何でしょうか?」

アルダン「色々な視点から物事を見れるようになり、とても実り多い物でいっぱいです。」

 

記者C「シュヴァルグランさん、来年はシニア級になりますが…やはり、ライバルの存在は気になりますか?」

シュヴァル「えっ、あ、そ、そのっ…。」

ホクト「まぁ、シュヴァヴァならポーンっと倒しますから!」

記者C「おや、まだ未デビューのウマ娘ですね、お名前は?」

ホクト「───ホクトベガ、覚えておいて…損はさせないよ、絶対。

……あっははー!なんてね?」

 

 

「…どっちかって言うと、アイツらの方が慣れてるな。」

テン「そうですね…少々1人鼻につきますが…。」

「まあまあ…。」

テン「…トレーナー様…来年は…もっともっとトレーニングを…お願いします。」

「…あぁ、強くなりたいって想い…聞かずとも分かるよ。」

テン「…まずは、次走の京成杯…よろしくお願いします…。」

「ん、頑張ろうな。」

 

テーブルの下で、小指と小指を握り合い…来年への活躍を約束し合う2人だった。

 

テン「…それと、スーツ…良くお似合いですよ。」

「あ、凄い今更だね…」

テン「…すいません…その…見惚れてた部分もありまして…///」

「…う、うん…正直で…ありが、とう……?」




評価・感想・お気に入り登録
よろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。