瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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第111レース~新…年?~

【1月1日】

 

 

「みんな、明けまして………あれ?」

トレーナー室に入ると、アルダンとエース…シュヴァルにテンが座っていた。

 

「…ホクトは?」

エース「さぁ…見てねぇぞ?」

シュヴァル「携帯にも連絡無しです…。」

 

「…まさか…寝正月…か?」

有り得る…と言わんばかりに、テンが頭を抱えた。

 

テン「申し訳ありません、トレーナー様…探して参ります。」

ゆっくりと立ち上がり、トレーナー室を後にしようとするテンポイント。

 

「あぁ、見つけたら教えて欲しい。」

テン「はい、かしこまりました。」

 

エース「せっかく初詣に~って思ってたのによ。」

「あ、やっぱり?…まぁ、去年はアルとシュヴァルの3人で行ったしね。」

シュヴァル「今年も、そうしようって話をして…トレーナー室に来たんですけど…。」

アルダン「予め、皆さんに相談しておくべきでしたね…。」

「…まぁ、ホクトを呼んできたら言っておくよ…それに…。」

 

 

 

 

言葉を言いかけた直後、携帯が鳴った。

 

 

 

「テン、見つかったのか?」

テン「…はい、ですが─────」

「……え?」

言われた場所に、俺は自分の耳を疑った。

 

 

【トレーニングコース】

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

ホクト「…はっ…はっはっはっ………。」

テン「……………。」

「お待たせ、テン…あいつ…。」

 

テン「ええ、にわかに信じ難いです。」

エース「走ってる…な。」

アルダン「まさか…自主練、でしょうか?」

シュヴァル「凄く…真剣な表情ですね…。」

 

ホクト(選抜レースも近い…それに…今、物凄く走りたい気持ちが…止められない…

トレくんからの期待もあるし、チームのみんなのやる気が伝わって───)

「─────ホクト!!」

 

ホクト「……っ……!?

…あっ…と、トレくん…っ???」

走ってる姿を見られて、しまったという表情で近寄ってきたホクトベガ。

 

ホクト「…っはは~…バレちゃったかぁ~…少し走り込んでからトレーナー室に戻ろうって思ってたけど…意外と時間経つのって早いんだね~…。

…って、そりゃバレるよね、こんなに走ってる子が少なかったら。」

ホクト以外に走ってる子は…と、目を移すと3~4人程しかいなかった。

 

「…ホクト…一体…。」

テン「どういう風の吹き回しですか。」

ホクト「…ん、まぁ、そんな風に思われても無理は無いよねぇ…。

でも…私…今、すごく走りたい。」

アルダン「…ホクトさん。」

 

ホクト「こんなにもレースが待ち遠しいって思ったの、初めて。

チームのみんなの走りを見たり、トレくんの期待が伝わって…居てもたっても居られなくて、つい…あはは、報告しろよって話だよね~っ!」

「…凄く良い走りだったよ、これなら選抜レース…期待できるね。」

 

ホクト「…ん、それにね。」

テン「……。」

 

ホクト「───想いは、紡ぐから…テンポイント。

テン「……えぇ、確かに……受け取りましたよ、ホクトベガ。」

 

エース「…っしゃ!初詣は急遽延期!」

シュヴァル「え、えぇっ…!?」

アルダン「ふふっ、そうですね…松の内までに行けばよろしいですし。」

 

ホクト「えぇっ、初詣行く予定だったのっ!?」

テン「…やはり行く前に伝えとくべきでしたね…。」

エース「どーせ、走り終わったら寝正月~とか考えたろ。」

ホクト「…うっ…。」

シュヴァル「図星なんですね…。」

ホクト「寝る子は…育つって言うし?」

アルダン「ふふっ、成長期ですものね。」

 

テン「素っ頓狂な事言ってないで、走りますよ。」

ホクト「ふっふっふ…今までのホクベーちゃんと思ってたら…大間違いだぜぃ…。

言うなれば…(スーパー)ホクトベガ…!!」

 

エース「じゃ、3000mな。」

ホクト「すいません、嘘です、勘弁してください…。」

シュヴァル「…あ、あの…普通に模擬レースにしますか…?」

ホクト「さすがシュヴァヴァ!!だいすきっ!!」

アルダン「…あの…もう既にテンさんが走っておられますが…。」

ホクト「なにぃっ!?…裏切り者だ~!皆の者、続け~っ!!」

 

エース「おいっ、他のウマ娘に笑われてるだろ!」

シュヴァル「…は、恥ずかしい…。」

アルダン「賑やかですね、とっても♪」

 

「…ホクトは、おせち料理無しな。」

ホクト「ご無体なっ!!!!」

 

テン(…あの走り方…見違えるようでした…これは、強敵になりうる可能性も…否めませんね…)

テン「……ですが、私は私の道を…駆け抜けるのみ…です。」

 

 

 

 

 

 

 

勝気なウマ娘「…さぁ…開戦の狼煙は近いぜ…。

滾らせてくれよ…テンポイント…っ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

【神社】

 

 

ホクト「では、改めまして…明けまして…おでめとうござ~あ~す~。」

エース「グッダグダだな…。」

 

テン「新年の挨拶です、もっとしっかりとしてください。」

アルダン「改めましてトレーナーさん、今年も1年よろしくお願いしますね。」

シュヴァル「よ、よろしくお願いします…。」

 

「今年は各自、目指すべき道がハッキリしてる…その分、簡単な道のりじゃない…

…が、このメンバーなら、その苦難も乗り越えてくれると俺は知ってる。

俺の方こそよろしくな、みんな。」

テン「…さすが、トレーナー様です…惚れ惚れする新年の抱負でした。」

ホクト「年が変わっても、相変わらずのトレーナー煩悩っていうか…。」

テン「おや、あそこに甘酒がありますね、飲んでいきますか、10杯ほど。」

ホクト「じょ、冗談冗談…目が笑ってないって~…。」

 

エース「ほら、馬鹿やってないでお参りするぞ?」

アルダン「ふふっ、今年も仲良しなコンビになりそうですね。」

ホクト「む~…何か複雑~…」

シュヴァル「ま、まあまあ…。」

テン「トレーナー様、こちらへ。」

「お、おう…ブレないな…テンは。」

テン「ありがとうございます、トレーナー様。」

ホクト「褒めてない褒めてない。」

 




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