瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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新メンバー入れたいけど誰にしよう…。


第117レース~意外なお客さん~

【トレーニング中】

 

ホクト「…っしゅ!!!!!」

エース「おぉっ、良いダッシュ見せるじゃねぇか!」

テン「スピード能力にも磨きがかかってきましたね…ですが…!」

 

ホクト「……違う…本当の仕掛け所は…っ。

シュヴァル(この位置からなら…良し…っ!)

ホクト「…ここだっ!」

シュヴァル「ほ、ホクトさん…っ!?(マークされてた…!)」

 

ホクト「…この仕掛けなら、最後の直線での脚の貯金は…。」

アルダン「皆さん、休憩にしますよ。」

 

エース「おう、そうだな!…ほら、ホクトも休憩だぞ~?」

ホクト「いだだだだ!!わ、分かってるって~!!」

テン「…エースさんが声をかけなければシュヴァルさんにぶつかってましたよ。」

ホクト「ちゃ、ちゃんと見えてたし~……?」

シュヴァル「あはは…。」

 

「…ったく、レースに集中するのは良いけど、しすぎるのも良くないからな。」

ホクト「…は~い。」

テン「…まぁ、見違える程の成長ではありますが。」

ホクト「あっ、今褒めてくれた!?やったやった~っ!」

テン「聞き違いです、勘違いしないように。」

ホクト「アルダンさん!この子素直じゃない!!」

アルダン「ふふっ、そうですね♪」

 

和気あいあいとしたやり取りの中だった。

 

 

???「ニャー」

 

突然、俺の足元から鳴き声がした。

ホクト「…トレくんの声?」

「んなわけないだろ…猫だよ、猫…迷い込んだのか?」

目線を下に下げると、足元でごろつく猫が居た。

 

シュヴァル「…か、可愛い。」

アルダン「理事長の飼い猫…ではありませんね。」

エース「多分、野良猫だろうな、首輪も無いしよ。」

ホクト「よーしよしよし、怖くないよ~。」

 

ウキウキしながら、野良猫に近づこうとするホクトベガ…しかし。

野良猫「シャーーッ!」

ホクト「うわぁっ!!」

毛を逆立てて威嚇する猫に思い切り驚くホクト。

 

ホクト「うぅ…よよよ…。」

エースに縋り付くようにわざとらしく泣くホクト。

 

エース「…なんか…お前が懐かれなさそうなのは目に見えてたわ。」

ホクト「ひどぉいっ!!」

野良猫「…♪」

アルダン「あらあら…トレーナーさんに随分懐いていらっしゃいますね。」

 

「ははっ、んだよ仕方ないやつだな~。」

ワシワシと触ると、腹部を広げて完全に心を許したかのように無防備になる野良猫。

 

テン「…………むぅ…。」

その様子を見ていたテンポイントが頬を少し膨らましていた。

 

ホクト「いやいや…テンテン…君はどっちかと言うと犬っぽいからね。」

ポンと肩に手を置いて、やれやれといった顔で忠告するホクトベガ。

 

テン「貴方はどちらかと言うとナマケモノですけどね。」

ホクト「おぉーんっ!?言葉のまんまだって意味かぁー?!」

「はいはい、そこは喧嘩しないの。」

テン「申し訳ありません、トレーナー様。」

ホクト「…忠犬め…。」

ホクト(あっ……そーだっ!♪)

 

何か良からぬ企みが浮かんだのか、ホクトベガの顔が悪戯娘のように変わる。

 

ホクト(ねえねえ、テンテン?…ホクベーちゃんにとってもいい案があるんだけど…聞いてかない?♪)

テン(見るからに怪しさしかないのですが…参考程度に聞いておきましょう…参考程度に)

 

ホクト(実はね~………コソコソ…

テン(安直な…そんなのでトレーナー様の気が揺らぐとは到底…)

ホクト(でもいいの?今のトレくん…猫ちゃんに気がいっちゃってるよ?)

テン(それは…。)

 

ホクト「…ねーねー、トレくん?

トレくんがチーム内で、この子猫っぽい子な~って思う子…居る?」

「猫っぽい子…?

…うぅーん…居ないんじゃないかな?」

 

ホクト「だってよ、テンテン?♪」

テン「……………にゃん……///

 

猫のように手を招く真似をするテンポイント。

しかし、呆気に取られたトレーナーからすぐに返事が返ってこなかった。

 

「…て、テン?」

テン「…だ、だから言ったじゃないですか…こんな事でって…///」

ホクト「あははっ!でも良かったでしょ?♪」

「まぁ…それは…。」

テン「……ううっ…///」

 

エース「なーなー、アタシはどんな感じに見えるんだ?」

「…オオカミ?」

エース「…素直に喜んでいいのか微妙なラインだな、それ。」

シュヴァル「あの…僕は…。 」

「ウサギ…とか?…寂しがり屋だったりするもんね。」

シュヴァル「……そ、そんなこと…ない……ない、ですから…。」

アルダン「ふふっ、皆さんの個性が出てますね。」

ホクト「アルダンさんはね─────」

 

そんなやり取りをしてる中、居心地悪そうに困った顔をするテンポイントを見かけた。

「…テン、ちょっといい?」

テン「…あっトレーナー様…申し訳ありません、お見苦しいものを───」

「…その事、なんだけどさ…。」

テン「……はい。」

 

叱られたりすると思ったのか、しゅんと縮こまるテンポイント。

「…その…可愛かったから…やるなら2人の時だけに…してくれよな?」

テン「…えっ?」

しかし、予想外のコメントにテンポイントはきょとんとしてしまった。

 

「…いや、他の人にあんまり見られたくないっつーか…その…。」

テン「…………はい……かしこまりました…♡」

2人だけの秘密が出来たことが嬉しいのか、顔を赤くし笑うテンポイントだった。

 

テン「…心配せずとも…私は、トレーナー様の物…ですよ…♡///」

「…あ、あんまりそういう風な言い方は…。」

テン「トレーナー様から…独占欲を向けられるのは…その…嬉しいと言いますか…幸せと言いますか…///」

「…そ、そうか…。」

 

ホクト「おーい、そこのお2人さんや~。

何か2人だけの会話みたいになってるけど、めちゃくちゃ聞こえてるからね~?」

呆れ顔で忠告をするホクトベガ。

その指摘に、テンポイントの耳はピンと立った。

 

テン「な、なっ…!!」

ホクト「…まぁ、いつも通りの光景って言えばいつも通りだけどさぁ…

誰もいない所でそういうとこはしなさいよ~?」

エース「なんだよ、母ちゃんみてぇだな。」

ホクト「なにうぉっ!?まだうら若き高等部じゃーい!」




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