瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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ポッケ~!!


第119レース~冬の大一番!~

───ドドン!!

 

ホクト「良いか、ちみたちぃ!!!」

シュヴァル「は、はい…っ!」

アルダン「ふふっ、意気揚々としてますね。」

 

ホワイトボードにデカデカと文字を書いて腕を組むホクトベガ。

その文字を見た他のメンバーが各々声を上げた。

 

エース「ったく…お前レース近いのに大丈夫なのかよ?」

ホクト「それはそれ!!!これはこれだから!!」

テン「安直ですね。」

ホクト「貴様ぁ!一番気合い入って準備してるのバレバレだからなぁ!!」

テン「…………。」

 

シュヴァル「…ぼ、僕達は一度やってるから…慣れてます、ね…。」

エース「まぁな、今年はサポート役に徹してやるか。」

アルダン「ふふっ、ですが…ちゃんと心を込めて送りますよ?♪」

エース「んなもん………当たり前だろ?」

 

ホクト「…愛されてるなぁ、トレくん。」

テン「逆です、トレーナー様が私達のことを愛してくださってるのです。」

ホクト「…すっごい誇らしげに言うね…キミ…。」

テン「自分の事のように嬉しいですから。」

 

ホクト「…はいはいっ!!与太話はそこまでにして!

とりあえず色々案を出してくよ!」

シュヴァル「……ホクトさんが全ての始まりなんじゃ…。」

ホクト「シュ~ヴァ~ヴァ~っ…???」

シュヴァル「ひ、ひっ……!!…そ、そういえば…トレーナーさんは…っ?」

ホクト「ああ、それなら…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【少し前】

 

 

 

 

ホクト(ガシッ)

「へっ?」

ホクト「お散歩に行ってらっしゃ~~~~~いっ!!!!」

「うわぁあああああっ!?」

 

 

………………。

 

 

 

ホクト「って、お外に投げ出してあげた!♪」

テン「貴方という人は…。」

ホクト「だって、居られたらバレちゃうし。」

テン「もう少しやり方が……いえ、貴方に何を言っても無駄ですね…。」

ホクト「深刻そうに頭を抱えるな~!!」

 

アルダン「……お話、進めましょう?」

ホクト「はいっ!!!すいません先輩!!!!!!」

シュヴァル(何だか、見てて面白いなぁ…)

 

 

 

………………。

 

【中庭】

 

 

 

「う~…外は寒いなぁ…。」

「…でも、自主練頑張ってる子達は…多いなぁ。

クラシックレースやシニア級…ダートGIも、もう始まるもんな。」

 

 

キタサン「やぁあああああっ!!」

「あれは…キタサンブラックか。

寒さに負けないくらいの熱い走りだな。」

 

「…シュヴァルのライバルとして前を走るウマ娘……か。」

???「…あの…っ!!」

「………ん…俺…?」

???「…はい……。」

「(見ない子だな…赤い髪に…緑色の目…)…えっと、俺に何か用かな?」

 

???「…シュヴァルさんの同室の…ウインバリアシオン…っす。」

「シュヴァルの?…それはそれは…。」

シオン「えっと…シュヴァルさん、いつも部屋でトレーナーさんの話をしてるっす。

私も…どんな人か気になった…ので、声をかけさせて貰ったっす。」

 

「…そんな買い被りすぎだよ、ただのトレーナーだって。」

シオン「…っす。」

 

「じゃあ、俺は戻るね。」

シオン「ぁ…も、もう1つ、いいっすか…!!」

「…もう1つ?」

シオン「テンポイントさん…居るっすよね。」

「あぁ…居る、けど…。」

 

シオン「その…恥ずかしい話っすけど…本人と話した事が無くて…。

良ければ、いつもその走りに勇気を貰ってるって言ってもらって…良いっすか…!?」

「…自分で言ったら?」

 

シオン「い、いや、それは…恐れ多いっす…!

…それに、なんだか見てると…胸が熱くなって…頑張ろうって思える走りで…

悩んでた自分の背中を教えくれるような…だから、頑張ってくださいって伝えて欲しいっす…!」

「…わ、分かった分かった…ありがとうな、テンもきっと喜んでくれるはずだよ。」

シオン「はいっす!」

(誰かの走りが…また誰かを感化させる…か…なんか…いいな…こういう関係性。)

 

 

シオン「………。」

 

シオン【─────へぇ…シュヴァルさんのトレーナーさん…良い人っすね。】

シュヴァル【う、うん…明るくて…眩しくて…不思議な感じ…でも…温かい…そんな人…。】

シオン(ホントに嬉しそうな顔…トレーナーさんの事を信頼してるんすね)

 

 

 

…………………………………

 

 

 

 

─────コツコツ…。

 

ホクト「むむっ…この足音は…帰ってきた!!」

エース「よく足音で分かるな。」

 

アルダン「トレーナーさんの歩き方は特徴的ですからね。」

シュヴァル「ど、どうしましょう…っ!?」

テン「既に片付け等は済んでいます。」

エース「さすがテンだぜ!」

 

「ただいま~…」

テン「おかえりなさいませ、トレーナー様…お身体冷えたと存じます。

今温かいお飲み物をご用意致します。」

「あはは…ありがとうね、テン…ところで、なんか話し合ってた?」

ホクト「……………ギクッ。」

(分かりやす…)

 

テン「どうぞ、トレーナー様。」

「あぁ、ありがとうな、テン。」

テン「いえ、何かございましたら何でも仰ってください。」

「…あはは、そんなに畏まらなくても…。」

テン「…こうでもしないと、すぐに口にしそうなんですよ…///

「ん?」

 

テン「なんでもありません、失礼しました。」

エース(相変わらずだな…。)

テン「そんな事よりも、トレーナー様…ホクトさんのレースが近いですが。」

「あぁ、そうだな…大丈夫か、ホクト?」

 

ホクト「────うん、任せて。」

「…頼もしい顔つきだな。」

アルダン「…そう言えば、あの方も同日の別レースに出走するというお話を耳に挟んだのですが…。」

「あの方…?」

 

アルダン「はい、トウショウボーイさんです。」

テン「………っ。」

「…そうか…テン、見に行くか?」

テン「……はい、行かせてください…トレーナー様。」

ホクト(…こりゃ、より一層負けられないね…。)




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