瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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ポッケのガチャ……闇を感じるな……(あかん)


第120レース~星と闘と赤と君~

【2月中旬】

 

 

ホクト「…………よしっ。」

エース「気合、相当入ってんな。」

 

ホクト「……まぁ、ね。

─────今日は……勝つよ、絶対。

アルダン(あの目…どうやらその言葉は本気の表れのよう…ですね。)

 

シュヴァル「……テンさん、どうしたんですか?」

テン「……っ……いえ、すいません……。」

 

ホクト(………………。)

エース(おい、アルダン。)

アルダン(どうかなさいましたか、エースさん。)

エース(アレ…結局どうするんだ?)

アルダン(ホクトさんは…レース後に……と、仰っていましたが…。)

エース(ならいいけどよ……。)

 

テン「…………。」

シュヴァル(やっぱり、さっきからシュヴァルさん…ずっとキョロキョロしている……一体どうしたんだろ……。)

 

 

 

 

………………………………。

 

 

 

 

観客A「前走惜敗だったホクトベガは今日も圧倒的1番人気か。」

観客B「負けて強しの内容だったからなぁ、今日は大丈夫だと思うけど。」

 

 

ホクト「…………。」

 

「……集中してるな。」

アルダン「はい、何か通ずるものを感じます。」

ホクト「─────…………よし。

 

実況「晴れやかな天気の中、良バ場で行われるダート1600m競走。

16人立ての中、圧倒的1番人気に推されたのは12番ホクトベガです。」

解説「気合いの入ったいい表情をしていますね、期待できそうです。」

 

ホクト(ここを勝って……私は─────)

 

 

実況「さあ、16人ゲート入りが終わりました。」

 

 

─────ガッコン!

 

実況「今スタートしました!各ウマ娘、揃って良い飛び出しを見せました!」

ホクト「……………………。」

実況「ホクトベガは、スタート抑えて前団にとりつきます。」

ホクト「…………3番手………作戦内…。」

 

シュヴァル(目つきが……変わった…?)

エース(1人…オーラが違うな…変わったな、ホクト)

 

実況「1000m通過タイムは60秒2!平均ペースの中レースが進められます!

ホクトベガは3番手のままレースは終盤を迎えます!」

 

ホクト「─────ここだっ!!!

アルダン「……!」

テン「これは……っ!」

 

実況「ホクトベガ、一気に上がって行った!後続も上がってきて

いよいよ最後の直線コースに差し掛かる!!」

ホクト「踏み込め…もっと……もっとっ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

─────グッ……。

 

 

 

────ズバァアアアアァァンッ!!!

 

 

実況「ホクトベガ、伸びる伸びる!!これは後続は抜かせそうにないか!」

ホクト「─────抜かせ……ない……!!」

実況「3バ身のリードをつけて、ホクトベガ、今1着でゴールインッ!!!」

観客【ワアァアアアアアーーーッ!!!】

 

ホクト「………………良しっ!」

実況「右腕を高々と掲げ歓声に応えます!」

アルダン「……良いレースでしたね。」

「ああ、これなら……」

エース「これなら……なんだよ?」

ホクト「────見ててくれた、トレーナー?」

「あぁ、良いレースだった。」

ホクト「……どうやら、考えてる事は同じ…みたいだね。」

「……あぁ、次は殴り込むよ……ティアラ路線に!

ホクト「……っ……もちろん!!」

シュヴァル「トリプルティアラ…!」

テン「私と同じように…彼女もまた…高みを目指すのですね。」

ホクト「…………よーーーーーーしっ!!!行くぞ~~~!!」

「はは、いつものホクトに戻ったな。」

 

 

 

 

 

テン「………………!」

「テン…どうした?」

テン「この気配……来ます……彼女が……。」

「彼女って……まさか……。」

 

 

 

 

 

 

 

トウショウボーイ「……いい匂いだ、闘いの場に相応しい…血に飢えた匂い。」

観客A【おぉ、トウショウボーイだ!】

観客B【まだ1戦しかしてないんだろ?あの貫禄は一体……。】

 

トウショウボーイ「………………。」

テン「……っ。」

「……テン。」

テン「と、トレーナー様……。」

「無理に目を合わせようとしなくていい、萎縮する必要も無い。」

テン「……はい、ありがとうございます。」

トウショウボーイ(あの体格…ふん、少しはマシになってきたようだな。)

 

実況「今日一番の歓声を浴びながら、パドックに姿を現したのはこのウマ娘!

10番、トウショウボーイ!」

トウショウボーイ「我はトウショウボーイ…ただ制圧し前進するこのレース場を布武する者なり!」

実況「何と勝気な発言でしょうか!!やはりクラシック級に殴り込み、三冠を全て取ると言ったコメントは本物なのでしょうか!!」

 

テン「………………。」

シュヴァル(テンさん……ずっと、あの人から目を離してない…。

でも……手…震えてる…。)

 

 

実況「まだスタンドがザワつく中、ダート1400mのレースが始まろうとしています。

最後の枠入りに、10番トウショウボーイがゆっくりと歩みを進めます。」

トウショウボーイ「……いざ、疾く行かん!」

 

 

 

───ガッコン!

 

 

 

実況「スタートしました!おおっと!

好ダッシュを見せたのはトウショウボーイ!

あっという間に先頭に立ちました!」

観客A「すげぇ、なんてスタートだよ!」

観客B「こりゃ、勝ったも同然か?」

 

トウショウボーイ「先手必勝……参るっ!!!!」

実況「先頭を走るトウショウボーイ!逃げのペースを全く弛めません!」

エース「……前走と全然違うな。」

アルダン「えぇ……まるで…''何かを意識''しているようです。」

テン「………………。」

 

 

実況「11人を引き連れ、トウショウボーイが第4コーナーへと差し掛かる!」

トウショウボーイ「……勝機っ!!!!」

出走ウマ娘A「くっ……何、このウマ娘……!」

出走ウマ娘B「後ろを見て……笑った……っ!?」

 

実況「先頭をひた走るトウショウボーイ!2番手3番手、そして4番手と

かなり縦長になった!!これは先頭の背中が遠いぞ、捕まえられそうにない!

まんまと逃げ切ったトウショウボーイ、今先頭でゴールインッ!!!」

観客【ワアァアアアアアーーーッ!!!】

 

トウショウボーイ「…貫き通すは……我が信念…!!」

観客A「おいおいおい、クラシックレースどうなっちまうんだよ!?」

観客B「トウショウボーイとテンポイント…2人が激突するレース…。

くぅ~!早く見てぇ!」

 

 

「………………。」

ホクト「……帰ろっか!」

テン「……ホクトさん。」

ホクト「それに、私達にはお楽しみがあるもんねっ。」

「……お楽しみ?」

 

 

 

 

────────────────────

 

 

【トレーナー室】

 

 

ホクト「ではでは!!ホクベーちゃんの2勝目とバレンタインを祝って~…

かんぱ~~~~~~~~~─────」

「待て待て待て!!」

 

ホクト「おぉう、なぜ止めるん、トレくん。」

「いや、2勝目はいいよ…バレンタインって???」

 

ホクト「いやぁ、私らで色々考えたんだけどね???」

アルダン「去年は私達3人からトレーナーさんにお送り物をしましたが…。」

エース「今年はパーッとパーティにしようって話になってさ。」

 

シュヴァル「……ホクトさんの進行…全然決まりませんでしたね。」

ホクト「んだとぉ!!計画性がないって言いたいのかぁ!!!」

シュヴァル「い、痛いです~……!」

 

テン「……………………。」

「大丈夫か、テン。」

テン「トレーナー様……申し訳ありません、楽しい場に似つかわしくない表情をしてしまい……。」

「思う事が色々あるのは分かる…けど、テンにはテンの良さがあり強さがある。

それは俺が1番よく知っている、大丈夫…お前は強いよ、テン。」

 

 

テン「…はい…ありがとうございま─────」

テン「─────っ!!!!!!」

「あぁ、ちょっ、テン!?」

ホクト「トレくん?」

シュヴァル「ど、どうしたんですか…?」

「いや、テンが急にグラスを置いて外に出ちゃって…。」

アルダン「………………。」

エース「……アルダン?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────

 

 

 

テン「……うっ……くっ……ぁ……っ!」

テン(無理しすぎたのでしょうか…少し嘔気がしますね……。

ですが、トレーナー様に心配をおかけする訳には……。)

 

 

テン「……脚に……力が……。」

???「……ぁ……だ、大丈夫っすか!?」

テン「……すいません、お手数をお掛けして……。」

???「……あっ……貴方は…テンポイントさん…!?」

 

テン「……すいません…少し休めば…大丈夫です…。

失礼ですが……貴方のお名前は……。」

???「ウインバリアシオンっす、シオンで良いっす。(顔色…少し悪い…)」

 

テン「シオン……さん…すいません、お水があれば助かります…。」

シオン「は、はいっ!どうぞっす!(こんな…顔……初めて見たっす…)」

 

テン「……このお返しは…必ず……。」

シオン「い、いえ……お気にならさず……!!」

テン「…トレーナー様の元に戻らなくては……。」

シオン(トレーナー……シュヴァルさんが言ってたトレーナーさんの事…っすね。

そこまで想うトレーナー……一体どんな方なんすかね……。)

 

 




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