瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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生放送に…役名不明の声優さんが……!?


第122レース~テンポイント対ホクトベガ~

【トレーニングコース】

 

 

「……2人に集まってもらったのは他でもない。」

 

ホクト「?」

テン「何を言いますか、トレーナー様からのご用命あらば、何時でも。」

ホクト「なーにが、ご用命あらばだよ~。

トレーナーに内緒事してて怒られたくせに~。」

 

テン「…………。」

ホクト「いっっっった!!!!蹴った!!ねぇ、トレくん、今蹴った!!」

「……2人とも、仲良くな。」

テン「はい、かしこまりました。」

ホクト「も~、このいじりが仲良しの証拠なのにね~?」

テン「………………。」

ホクト「トレくん!!また蹴ろうとしてる!!!」

 

「はいはい……トレーニング始めるよ?」

テン「はい。」

ホクト「トレくん、はいは1回だよ?」

「……今日は芝コース2000mを走ってもらう…''模擬レース''として、な。」

 

ホクト(流された……)

テン「模擬レース…ですか……しかし、ホクトさんは芝コースは初なので少々分が悪いかと……。」

 

「テン、今の状態で万全の走りが出来ると思う?」

テン「………………それは……。」

「レースでは走ったことが無いとは言え…練習で走った経験もあるし

何より、ホクトも成長してる…油断してたら、負かされる可能性もゼロじゃないぞ?」

 

テン「…………はい……おっしゃる通り…です。

ホクト(分かりやすいくらい耳が垂れ下がっちゃって、もう…。)

「でも、それはテンにも言えた事だよな?俺は知ってるよ、ちゃんと。」

テン「…………!

はいっ、テンポイント…トレーナー様の思いに応えます…!」

ホクト「(頭撫でられたらすぐに回復しちゃった…トレくんそういう所なんだよなぁ~…)……ま、程々に頑張りましょ~?」

 

 

 

「待った!…2人各々に伝えたいことがある。」

ホクト「ほ?」

テン「それは何でしょうか、トレーナー様。」

 

「ちょっと耳を近づけて?……あのね。

テン「……はい、なるほど…かしこまりました。」

ホクト「…………。」

 

「ホクトにも伝言ね……あのね。

ホクト「……ほんほん…ふーん、いいね、分かった!」

「お互いに何言われたか言い合うのは無しね、じゃあスタート地点に行こうか!」

 

 

 

 

 

 

……………………………………

 

 

 

【スタート前】

 

 

ホクト「……ああは言ったけど……実は結構楽しみなんだよね、テンテンと走るの。」

テン「……そうですか、奇遇ですね…私も同じ気持ちですよ。」

 

ホクト「私たちは、2人で1つ…けど、レースでは…1番のライバル…そう思ってる。─────だから…負けないよ、テンポイント。

テン「……はい、私も…負けません、ホクトベガ。

 

 

「2人とも、準備はいいね~っ!?」

ホクト「はーい!」

テン「問題ありません、トレーナー様。」

 

「じゃあ、行くよ?……よーーーい……。」

 

 

 

「──────────ドンッ!!」

ホクト「───フッ!!!」

テン「────はぁぁっ!!!」

 

ホクト&テン「「……っ!?」」

「…………さて、2人はどう立ち回るかな?」

 

 

………………

 

 

 

「ちょっと耳を近づけて?……あのね。

「スタート直後にハナを切って逃げる戦法でレースを進めてみようか。」

テン「……はい、なるほど…かしこまりました。」

ホクト「…………。」

 

「ホクトにも伝言ね……あのね。

「スタート直後にハナを切って逃げる戦法でレースを進めてみようか。」

ホクト「……ほんほん…ふーん、いいね、分かった!」

「お互いに何言われたか言い合うのは無しね、じゃあスタート地点に行こうか!」

 

 

………………

 

 

 

(2人で凌ぎあっても、互いに力を削がれるだけ…如何に冷静にレース運びが出来るか…特にテンに関しては、今後かなり重要になる要素だ…上手く行けばいいが…)

 

テン(ホクトさん……逃げの手に出るつもりですね…下げて様子を見るのが懸命そうですね…。)

ホクト(少しテンテンのペースが落ちた…後ろに付く気っぽいね…なら……私は…直線に差し掛かったら…一気にスパートをかけて……振り切る!)

 

「……………………。」

テン「くっ……!!(まだ、体が重い……っ!)」

ホクト「……っ……!(ここだ……っ!!)

隙を見せたね、テンポイント!!」

 

テン「っ…スパート!?……ですが……っ!!」

ホクト(芝コースの方が軽くて足取りが…ふわふわする……っ…!)

テン「簡単に……突き放される訳には…っ!!」

ホクト「しまった……っ!!」

 

テン「ここからは…競り合い、勝負です……っ!」

ホクト「……くっ…さすがだね……でもっ…!!」

テン(パワー勝負だと、分が悪い…ですが、ここで負ける訳には…!)

ホクト(スピードはテンテンの方が上……一瞬のキレ勝負……上等っ!!)

 

テン「───やぁあああああぁあああっっっっ!!!!

ホクト「──っらぁぁああぁああああああぁっ!!!!

「─────ゴール!!」

 

テン「はぁ、はぁっ……く、っ……はぁっ……!!」

ホクト「けほっ、けほっ……ど、どっちが先着……っ…?」

「────…僅かにテンの方が出てたな。」

 

テン「……そう、ですか…。」

テン(あまり……勝ったという感覚がありません…。)

ホクト「……やっぱり最後は経験の差が出ちゃったかなぁ~…。」

ホクト(でも、4戦4勝…ましてやGIレースを勝ったウマ娘に互角の戦いが出来たなら…私もトリプルティアラで……。)

 

「2人ともお疲れ様。

良い走りだった…そして、2人には同じ事を伝言として伝えた。」

テン「やはり…そうでしたか。」

ホクト「何となくそんな気はしてたねぇ~…。」

 

「2人にある不安な要素はよく分かった。

……裏を返せば、テンは今の体を馴染ませて走れば更に速くなる。

ホクトは芝コースに慣れれば…芝もダートも走れる二刀流になれる。

俺としては、無限の可能性があると思っている。

 

ホクト「……無限の……。」

テン「可能性……。」

「……プレッシャーになっちゃったかな?」

 

ホクト「ううん、そう言って貰えるともっと頑張れるよ。」

テン「はい、トレーナー様のお心遣いに痛み入ります。」

ホクト「…よーしっ、そうと決まれば、もう一本走るよ~!」

テン「次も私が先着してみせます。」

ホクト「ふっふっふ~…そいつはどうかな……ってね~♪」

 

「さぁ、もう一本走るよ!」

テン「…はい!」

ホクト「おーっ!」




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