瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

128 / 183
風邪でダウン中…。


第125レース~春の想い(ホクトベガ)~

【フラワーカップ当日】

 

 

観客A「なぁ、今日のレース誰に期待してる?」

観客B「んー、俺はホクトベガかなぁ。」

観客A「でも…今まで走った3戦全部ダートレースだったよな?

いきなり芝レース…しかもGIIIって荷が重いんじゃ…。」

観客B「だけどさ、見てると…思っちまうんだよな。」

 

 

観客B「─────あの一等星のような目の輝きに期待せずには居られない…って。」

 

 

 

 

 

 

……………………………………

 

【控え室】

 

 

ホクト「……すぅ…はぁ…。」

 

エース「…(やっぱり初の芝レースに挑戦ってなるとこいつも口数が少なくなるか…)」

ホクト「シュヴァヴァ~、肩揉んで~。」

シュヴァル「えっ、あっ…はい。」

 

エース「いや、いつも通りかよ!…まぁ、それでいいんだけどよ。」

テン「シュヴァルさん、やらなくて良いですよ……ここは私が。」

ホクト「ねえねえ、テンテンさんや?なにやらボキボキと音がするのだが???」

テン「じっくりと…揉みほぐしてあげます。」

ホクト「助けてトレくん!!!何か生命の危機を感じる!!」

 

「えーっと、アル…今日のレース情報は?」

ホクト「無視!?そういうプレイ!!??」

エース「なんかクラシックレース9着になりそうな感じだな。」

アルダン「はい、ホクトさんは僅差ではありますが2番人気となっております。」

「……との事だ、ホクト?」

ホクト「初芝…しかもGIIIなら上々でしょ~。

今日もズビャッと良い位置取ってスパパパーンッと勝っちゃうから!」

 

シュヴァル「……え、と…テンさん……。」

テン「あまり言葉に意味はありません、感じ取るしかないとしか言い様が。」

シュヴァル「……あっ……はい。」

ホクト「何でそこは腑に落ちた感じの返事をしてんのっ!」

 

「はいはい、レース始まるよ?」

ホクト「ホクト、行きま~すっ!」

肩をグルグル回しながら鼻息荒く控え室を飛び出すホクト。

 

エース「……大丈夫かぁ?」

アルダン「気負い過ぎなければいいのですが……。」

テン「……。」

 

 

【控え室前】

 

ホクト「…………ふぅ。」

おちゃらけてた表情から一変。

まるで獲物を見つけたかのような目付きになるホクトベガ。

 

ホクト「─────さぁ、行くよ。

グッと拳を握り、そのままホクトベガはレース場へと向かった。

 

 

実況「こちらも白熱したレースが繰り広げられるトリプル・ティアラトライアルレース!本日はGIIIフラワーカップの開催です。

注目は、2番人気ではありますが、初の芝レースとなるホクトベガでしょうか。」

ホクト「…………すぅ……。」

 

「……凄いな、ここからでもアイツの気合いがひしひしと伝わってくる。」

テン「…あの方の芯の強さは……本物ですから。」

ホクト「…………ここが、私の本当の始まり…!」

 

実況「今スタートしました!

各ウマ娘、揃った綺麗なスタートで第1コーナーへと向かっていきます!」

ホクト「……5番手…うん……良い……この位置。」

 

エース「5番手か。」

アルダン「内に包まれていますが─────」

シュヴァル「でも、あの目…前を絶対に抜かすって目をしています…。」

テン「……。」

 

ホクト(私の持ち味は…塞がれてても抜け出せるパワー…それを…。

今、ここで……全開させる!)

実況「第3コーナーを回るウマ娘達!……おおっと!!ホクトベガが内から上がっていくぞ!?」

出走ウマ娘A(っ……こんな狭いコースを…っ!?)

出走ウマ娘B(パワーが…違いすぎる……っ!)

 

実況「3番手から抜け出しを図るホクトベガ!

しかし、後続も殺到してるぞ!!このまま押し切れるか!!」

ホクト「…………クラシックの……。」

テン「……!」

 

ホクト「─────クラシックの主役はここにも居る!!

テンポイント、貴方には負けないから!!

実況「押し切った、ホクトベガ、1着でゴーーーールインッ!!!

トリプル・ティアラ路線にまた1人主役候補が名乗り出ました!!!!」

 

 

観客「わぁああああぁーーーーーー〜っ!!!!

 

 

ホクト「…………っし!!!!」

「……宣戦布告されたな、テン。」

テン「……はい……ですが……。」

 

 

 

テン「…………それでこそ、ライバルであり…大事なパートナーです。

 

 

 

 

【控え室】

 

 

テン「お疲れ様です、ホクト

飲み物とタオルを手に、ホクトベガに近づくテンポイント。

ホクト「……おっ?……おぉ???」

突然の出来事に身構えるホクト。

 

テン「素晴らしい走りをした貴方の事を労ってるだけですよ。」

ホクト「……ねぇねぇ、トレくん。」

「(なんか嫌な予感がするけど…)……なんでっか。」

ホクト「もう少し素直なら可愛げがあるのに─────」

そう言いかけたホクトの元に……。

 

 

─────ボフッ!

 

タオルが投げ込まれた。

テン「いいから早く拭いてください!」

ホクト「お、鬼嫁だ~……っ!」




評価・感想・お気に入り登録よろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。