【桜花賞 当日】
ホクト「……………………………………。」
エース(流石に話しかけられる…って感じじゃねぇな。)
ホクト「…………い……。」
シュヴァル「……え?」
ホクト「………ご…………い……。」
アルダン「どこか体が痛むのですか?……震えてるように見えますが……。」
ホクト「……勝負服、凄く良い~~~~~っ!!!♪」
テン「……うるさいですよ。……あと、凄く頭が悪そうに見えるので落ち着いてください。」
ホクト「えーっ、だってだって~!♪」
アルダン「ふふっ、勝負服に袖を通した時の反応は皆同じのようですね。」
「…………外まで聞こえてたぞ…着替え終わったみたいだな。」
ホクト「あっ、トレくん!!♪」
トテトテとこちらに近寄るホクトベガ。
ホクト「ナイスアイデア~っ!♪」
「……つっても、原案はアルが考えてくれたんだけどな。」
ホクト「ええっ!?……先輩、流石っす!!」
アルダン「ふふっ、ホクトさんらしさが詰まった素敵な勝負服になって良かったです。」
水色のシャツに黄色のボーダーが入った勝負服をクルッと翻すホクトベガ。
その度に、スカートについたリングがシャンと音を響かせる。
エース「腰周りに丸いリングの装飾とはトレーナーも考えたもんだな。」
「一応意味合いがあって付けたんだけどね。」
シュヴァル「1…2……7つ付いてますね…。」
「ほら、ホクトベガ…つまり北斗七星にかけて、7つ…星繋がりだし。」
ホクト「……トレくん、私の事好きすぎか?」
テン「自惚れないでください、貴方はいじられキャラです。」
ホクト「ひどっ!!」
アルダン「ふふっ、そろそろ準備の方を進めてくださいね。」
ホクト「準備?…………あっ、GIレースかっ!!」
エース「今の今まで忘れてたのかよ……。」
ホクト「あはは、舞い上がってまして~……。」
アルダン「人気の方ですが、拮抗してる中で6番人気ですね。」
ホクト「んー……まぁ、トライアルレースを勝ってもそうなるかもね~…。」
上体を逸らしながら答えるホクトベガ。
ホクト「───ま、でも…人気が全てじゃないっしょ?」
「あぁ、だな…持てる力全てぶつけてこい。」
ホクト「…………分かった、トレーナー…私…勝つよ。」
真っ直ぐトレーナーの目を見て言葉をぶつけるホクトベガ。
テン「…………。」
ホクト「……バトン繋ぐから……見ててよ、テンポイント。」
テン「───はい、ご武運を…ホクトベガ。」
胸をグッと押さえ、目を閉じるテンポイント。
その様子を見たホクトベガがゆっくりと控え室を後にした。
───────────────────
【ゲートイン前】
ホクト(あれは……確か隣のクラスのユキノビジン…って子だったっけ。
……そして……あそこにいるのが…私のライバル……。)
同じ星の名前を司る…私よりもずっと強いウマ娘……。
ホクト(だからって………臆する事なんて無い…私も…やれることをするだけ…!)
実況「さぁ、いよいよ始まるクラシック戦線。
その火蓋がここ桜花賞から切って落とされます。
18人のウマ娘がティアラの称号をかけて激戦を繰り広げるでしょう。」
ホクト「…………よし……。」
実況「ゲートイン完了しました。」
─────ガッコン!
実況「スタートしました!揃いました!
綺麗なスタートを切りました!まず、先陣争いは─────」
ホクト(スタート……少しミスした……けど、許容範囲内…っ!)
実況「中を突いて8番が上がってきました!1番人気の貫禄を見せるか!
しかし先陣争いに6番と3番も上がってくる!」
実況「ホクトベガは外を突いて現在中団9番手あたりか。
淀みないペースから一気に8番が一気に上がってくる!」
ホクト「ちっ…………待て、やぁああぁっ!!!」
実況「しかし更に外からホクトベガも上がってくる!
更に楽な手応えでユキノビジンも先頭に迫る!」
ホクト「…………負けないっ……負けたくないっ……!!!」
─────ユラァ…。
─────ユラァ………。
ホクト「─────っ!!!!」
【固有スキル】
Star・Stellar・Dazzle
ホクトベガ「負けない、負けないっ、負けないッ!!!!」
実況「しかし、突き放す!!1番人気の底力を見せつける!
2番手のユキノビジンも届きそうもない!
1番人気に応えて、8番が今1着でゴーーーールインッ!!!!」
観客「───わぁあああああああぁ!!」
実況「注目されたホクトベガは良いスピードを見せましたが惜しくも5着!」
ホクト「……くそっ…………くっそぉおぉおおぉっ!!!!」
エース「……ホクト。」
アルダン「……惜しいレースでした…次に繋がる点も多くありました。」
シュヴァル「……きっと、ホクトさんなら…また立ち上がってくれます。」
テン「………………………………。」
「あぁ……そうだな。」
ホクト(負けた……悔しい……悔しい……っ!!!
勝つって約束したのに……バトンを繋ぐって…誓ったのに……っ!)
ホクト「……っ……ああぁああああああっ!!!!」
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