瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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シーザリオ……オフザリオ……うぅっ……。


第137レース~甘く蕩けて~

【トレーナー室】

 

 

 

アルダン「では、トレーナーさん。行って参ります。」

エース「よっしゃー!今日もトレーニング張り切っていくぜ!」

 

デュラ「……私も同行してよろしかったのでしょうか?」

ホクト「こまけぇこたぁいいんだよ!!」

デュラ「は、はぁ……。」

シュヴァル「……え、と……頑張ってきます……。」

 

「うん、行ってらっしゃい。みんな。」

 

 

 

 

「……さて、と。」

 

1人、次のレースへ向けたトレーニングプランを思案している中……。

 

 

テン「……………………ピコピコ。

「………………。」

何も言わずに下からぬっと、テンポイントがデスクを覗き込んできた。

 

「……あの、テン?」

テン「すいません、お邪魔でしたでしょうか。」

軽く首を傾げながらこちらを見るテンポイントを見ると、何も言い返せなかった。

 

 

「確かに今日はクールダウンの日って言ったのは俺だけど…俺のデスクワーク見てても何も楽しく無いよ?」

テン「……………………。」

 

その問いに対して、テンポイントはじっとこちらの顔を眺めた後……。

 

テン「……私としましては…トレーナー様のお顔を見れるだけで幸せ、ですから。」

クスッと笑うテンポイント。

 

「……またそう言う事言って……。」

テン「むっ……事実ですから。」

「はいはい……ありがとうね。」

あくまで、俺はトレーナーでテンポイントは担当ウマ娘。

軽くあしらったつもりだったが……。

 

 

 

テン「……トレーナー様はあまり真剣に考えてくれてませんね。」

こちらの顔を掴み、強引に自分に目を合わさせようとするテンポイント。

デスクワークする手が止まり、部屋の中は静まり返った。

 

 

「…別にそんなわけじゃ…」

テン「……私は、トレーナー様を心からお慕えしております。

これは今もこれからも変わりませんから。」

「……ありがと。でもね、俺は君のトレーナーであって───」

テン「…………分かっております。」

コツンと目を閉じておでこをくっつけるテンポイント。

 

テン「……いっそ、私はトレーナー様の都合のいい異性…それで良いと思っております。」

「……そんな事言っちゃダメだよ、テン。」

テン「……どこまでもお優しいのですね、トレーナー様は。

ですが、私は……トレーナー様の心の負担を癒せるのなら何でもします。」

 

「……じゃあ、抱きしめてって言ったら?」

テン「はい、気の済むまで…。」

そう言って、頭に手を回し、自分の方に引き寄せるテンポイント。

俺は座っていたから、ちょうど頭が胸の辺りに収まってしまった。

 

「(言い出してアレだけど……この体勢は色々とまずいな…。)……わ、分かったから……ありがとう、テン。」

テン「ご満足いただけましたか?」

「……う、うん。」

この発言もどうなんだろうと自分自身に突っ込みながら、テンポイントと距離を置こうとした……が。

 

テン「……それは良かったです♪」

すりすりと顔を擦り付けるテンポイント。

なかなか離れてと言えないまま…自分の鼻の辺りにテンポイントの耳がフサフサと触れてくる。

 

「……ったく、いけない子だな。」

テン「……っ……トレーナー……様……っ?」

驚かせるつもりで耳に向かって小声で話しかけると…テンポイントは擽ったそうな表情を浮かべた。

 

テン「……あ、の……耳は……っ///」

「知ってる、でもやめないけどね。」

何だか意地悪したくなってきた俺は、そっとテンポイントの耳を撫でた。

 

テン「~~~……っ!!///」

「耳、弱いもんね。」

テン「そ、れ……はっ……!///」

ヘナヘナとこちらに身体を預けるテンポイント。

縋るように俺の服を掴んだまま……呼吸を荒らげた。

 

テン「……きょ、今日のトレーナー様……意地悪です……っ///」

「嫌い?」

テン「…………///」

その質問に、テンポイントはYESと答えなかった。

 

「じゃあ続けるね。」

テン「ま、待ってくださ─────。」

その言葉を遮るように、俺はテンポイントの耳をハムっと咥えた。

 

テン「~~~~~~~……っ!!!!!!///////」

ピクっとテンポイントの体が反応する。

顔を真っ赤にして、黙り込んでしまった。

 

「(やりすぎたかな……)……大丈夫?」

テン「……意地悪な……トレーナー様……///」

目に涙を浮かべながらムッと怒った顔をするテンポイント。

 

「ごめんごめん、もうしないから」

テン「……別に二度としないでくださいなんて言ってません……から///

 

顔を赤くしたまま、テンポイントはトレーナーの服をまた掴むのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………

 

 

 

 

【数日後】

 

 

 

 

「あっ、テン─────」

テン「……っ!!!!//////」

 

デュラ「……???」

ホクト「どったの、物凄いスピードで耳抑えて……。」

テン「……い、いえ……何でも……///」

エース「すげぇ顔赤いぞ、大丈夫か?」

テン「も、問題ありません……。」

 

アルダン「ならいいのですが……何かあったら遠慮なく言ってくださいね?」

テン「……は、はい……///」

 

「……うーん、やりすぎたかな?」

シュヴァル(何があったんだろ……。)




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