テン「……うぅ……///」
最近、トレーナー様がよく頭を撫でてくれるの…です、が……。
テン(くすぐったくて……体が熱くなる…。)
思い出すだけで顔も赤くなってしまう。
テン「……でも……///」
嫌か、と聞かれると─────
テン(嫌じゃ……ない……むしろ─────)
もっと……と、逸る気持ちを誤魔化すように首を横に振る。
テン「……いけない、もっと……しっかりしないと…!」
「何をしっかりさせるんだ?」
テン「ひゃうっ!///」
「うわっ。」
突然、声を掛けられたテンポイントは大きく尻尾を立たせた。
テン「……と、トレーナー様……っ!///」
「……う、うん?」
いつも通りの表情を浮かべるトレーナーを見て、テンポイントは自分の気持ちを落ち着かせた。
テン(大丈夫……大丈夫、いつも通りに……。)
「あっ、ちょっと待って─────」
突然、トレーナーの手が伸びた…………その先は。
テン「─────っ!?///」
サッと胸の辺りを隠すテンポイント。
「……?……リボンがズレてるから直そうと思ったんだけど……。」
テン「えっ……あっ、そ、そうでしたか……申し訳ありません…///」
クルッとトレーナーに背を向けてリボンを直すテンポイント。
─────その時だった。
ガバッ。
テン「…………えっ…………?///」
「……ん?」
突然、後ろから抱きしめられて固まるテンポイント。
振り向くとトレーナーの顔がすぐ側にあった。
テン「……あ、あの……トレーナー様……?///」
「……俺がこうしたかったからしたんだけど……ダメだった?」
テン「だ、ダメではありません……ただ……///」
「……ただ?」
テン「……ぁぅ……言わなくてはいけませんか…?///」
「聞きたいな。」
テン「……その……聞こえてしまいます…///」
「何が?」
テン「……私の胸の高鳴りが……うるさいくらいに…///」
「あはは、ドキドキしてるんだ。」
テン「と、トレーナー様にこの様な事をされたら……私は……っ///」
「……どうなっちゃうの?」
テン「……もっと…好意を…持ってしまいます……///」
「……ん、そか……ありがとうなテン。」
テン「……あ、の……まだこうしているおつもりですか……?///」
「……もうちょっとだけ。」
テン「構わないのですが……その……///」
「ん、苦しかった?」
テン「……いえ、その……
「……テンも意外と独占欲があるよね。」
テン「だ、誰のせいだと思っているんですか……っ///」
「あはは、俺か。」
テン「……あまり意地悪する人には─────。」
抱きしめられてたテンポイントはトレーナーの横顔に向かって…………。
…………チュッ。
テン「……こう、ですからね……///」
「……ほっぺなんだ。」
テン「ざ、残念そうな顔をしないでください……''今''は…これで我慢してください…///」
「……今、は?」
テン「続きは……また、今度……ですよ///」
そう言って、トレーナーの手に自分の手を合わせるテンポイント。
自分の胸の高鳴りと同時に心が温かくなる感じに思わず笑みが零れるのであった。
【トレーナー室外】
ホクト(は、入りにく~い……。)
エース(全く……あの2人と来たら……。)
アルダン「ふふっ、見てるこちらもドキドキしてしまいすね。」
シュヴァル「……あ、あわわ……///」
デュラ「ふむ…まるでビョルンとベラの恋路のようですね。」
エース「……お前も随分逞しくなったな……デュラ。」
デュラ「あの想いこそが力になる……そう確信しましたから。」
ホクト「……本音は?」
デュラ「羨ま…………な、何を言わせるのですか!///」
シュヴァル「き、聞こえちゃいますから……!」
【トレーナー室内】
テン(外に皆様が居る……つまり、この会話を聞かれ……。)
テン「…………~~~~っ///」
「テン、今度はどうしたよ?」
テン「……トレーナー様には責任を取ってもらいますから……///」
「………………え?」
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