瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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マスターズチャレンジ難しすぎるッピ……。


第140レース~星の陰り~

【東京優駿(日本ダービー)当日】

 

テン(……胸がザワつく…。)

曇り空に呼応するように、テンポイントの顔はいつも通りではなかった。

 

テン(……いえ、私は……それでも走ります。)

それでも自分を奮い立たせて、控え室を出るテンポイント。

 

 

テン「─────っ!」

そこに居たのは………………。

 

 

「待ってたよ、テン。」

エース「気合い十分の顔してるな!」

アルダン「一生に一度の東京優駿(日本ダービー)…どうか、後悔のないように。」

シュヴァル「きっと、リベンジ出来るはずです……。」

デュラ「貴方の走り…是非勉強させていただきます。」

 

テン「トレーナー様……皆様……。」

ホクト「……………………。」

テン「……ホクト…ベガ。」

ホクト「私の想いは……貴方の想い……私達は一蓮托生、だから。」

グッと拳を突き出すホクトベガ。

 

テン「……はい、吉報を必ずお届けします。」

そのまま、拳を合わせるテンポイント。

少しの沈黙の後、2人は笑いあった。

 

テン「……では、皆様……行って参ります。」

「あぁ、頑張ってこい!」

テン「……はい!」

 

 

 

 

 

……………………………………………………

 

 

実況「ウマ娘の夢とも言える東京優駿(日本ダービー)の称号……。

最も運のいいウマ娘が勝ち、その難しさは一国の宰相になることより難しいとまで言われています。

そんな中、一生に一度のタイトルを目指して18人のウマ娘が火花を散らします。」

 

 

テン「……………………。」

トウショウボーイ「……ふっ。」

 

実況「空模様は曇り空ですが、良バ場でレースが行われます。

1番人気は皐月賞ウマ娘のトウショウボーイが圧倒的な人気となっております。

次いで2番人気皐月賞2着のテンポイント、ここはT・T対決の再来となるか?」

 

テン「……今度こそ、私が……。」

トウショウボーイ「さぁ……オレの渇きを潤してくれ……!!」

 

 

 

 

─────ガッコン!!

 

 

 

 

実況「今スタートしました!トウショウボーイ素晴らしいスタートを切りました!

さあ、どのウマ娘が先頭に立つのか!」

トウショウボーイ「……''誰が''……だって?」

テン「─────っ!」

 

実況「おぉっと、ハナに立ったのは何とトウショウボーイだ!

トウショウボーイが先頭で正面スタンド前を通過していく!これにはスタンドもザワついています!」

 

「……ここに来て、逃げ戦法……。」

エース「スタートを決めたからか…はたまた作戦のうちか…どちらにしろ、なんかきな臭いな。」

ホクト「……テンポイント。」

 

実況「先頭を進むトウショウボーイを見るようにテンポイントが5番手追走のまま

各ウマ娘が第1コーナーを通過していきます。」

 

 

テン(……仕掛けどころを掬うように上がっていけば、勝機は必ずある…集中しなさい……テンポイント……!)

実況「さぁ、逃げの手に打って出たトウショウボーイ、これはペース配分が気になるところ。

作戦なのか、はたまたスタートの勢いそのままになのか?」

 

トウショウボーイ(……はんっ、言ってろ…目に物見せてやる。)

テン(まだ……まだだ……。)

 

 

実況「さぁ、第3コーナーでも先頭は変わらずトウショウボーイだ!

このまま2400mを逃げ切ろうとでも言うのか!?」

トウショウボーイ「さぁ─────参ろうか!!」

テン「…………来る……ここだ!!」

 

 

実況「1バ身半のリードを持ったままトウショウボーイが先頭!

テンポイントも良い位置に付けている!」

 

 

 

 

 

 

テン「……勝負ですっ、トウショ─────」

その時、テンポイントがバ場を踏み込んだ瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────ピシッ。

 

 

 

 

 

 

 

 

テン「─────っ!?!?!?」

その刹那、テンポイントの顔が苦痛に歪む。

 

 

テン「……こん、なのっ……どうって事……!!!!」

しかし、構わずにテンポイントは脚を動かす。

 

 

 

実況「さぁ、直線コース!東京レース場の直線は長い!!

トウショウボーイ、逃げ切れるか!」

トウショウボーイ「……勝機!」

眼光の鋭いウマ娘「ドンピシャだぁ!!」

 

 

トウショウボーイが逃げ切り態勢を築いた刹那……。

 

 

 

 

 

─────────ガツンっ!!!

 

 

 

 

 

2番手を走るウマ娘が……トウショウボーイに体当たりした。

 

 

 

トウショウボーイ「ぐぅっ……!!……面白い、面白いぞ……っ!!!!」

眼光の鋭いウマ娘「退けよ……闘将……!!」

実況「あぁっと!!トウショウボーイ末が甘くなったか!?

トウショウボーイいっぱいになったか!!」

 

テン(届かない……あの、場所に……私は、また……っ!)

実況「テンポイントも伸びないのか!バ群に沈んだか!!」

テン(やっぱり……この脚は……っ。)

 

 

 

 

 

 

実況「トウショウボーイは届きそうにない!!!

そのままの体勢で、今、ゴーーーールインッ!!!!

敗れました、トウショウボーイ!!2冠の夢は潰えました!

テンポイントも7着あたりでしょうか!これは大波乱!これにはスタンドもどよめきます!」

 

 

 

 

 

 

トウショウボーイ「負けたか……しかし、面白い……敵はこうではなくてはな!!」

テン「……ぐっ……はぁっ……はぁっ……!(脚が……っ。)」

脚を押さえながら、その場に埋まるテンポイント。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホクト「……えっ……?」

「……て、テン……っ!!!」

その姿に、チーム一同は騒然とするのだった……。




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