瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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デュマンダルお迎え出来ました!!ちょろかわです!!


第142レース~義をもって忠となす~

【廊下】

 

デュラ「────主、こちらへ。」

「…なあ、デュラ?」

デュラ「如何致しましたか、主。」

 

横に並んで歩いてるデュランダルに目を配らせながらトレーナー室を目指す。

凛とした表情の中、周囲を警戒するデュランダル。

 

「…そんなに堅苦しくなくていいんだからな?」

デュラ「お心遣い、痛み入ります。

ですが、私はその身を王である主に捧げた身…これはほんの一部に過ぎません。」

「主って…そんな大層なものじゃないよ?普通に呼んでくれて良いんだからね?」

……周りからの目もあるし。

 

 

デュラ「私の中ではこれが普通だったのですが…主…いえ、トレーナー殿の命ならば従います。」

「…ん、まぁ…それでいいよ。」

 

 

でも、そこまで考えて振舞ってくれるんだからこちらもその想いには応えたい。

 

「…デュラは凄いな。」

デュラ「と、突然どうしたのですか。」

笑いかけると、気まずそうにデュランダルは目を逸らした。

 

「その騎士道精神…見習う所が多いよ、かっこいいし、デュラの道を俺が示したいなって改めて思った。」

デュラ「それは主……失礼、トレーナー殿も同じ事が言えると思いますよ。

王としての頼もしさ…(メンバー)を想い、時に思慮深く時に度量の大きさに関心させられる点だらけです。

正しく、ルイ16世やヨーゼフ2世のように…。」

 

「ありがとね、デュラ。」

デュラ「…いえ。(…って、今…主が…褒めてくれた…どうしよう…う、嬉しい…!)」

 

何故か尻尾をパタパタと動かすデュランダル。

その様子を横目で見ながら不思議がるトレーナー。

 

 

デュラ「……そうでした…トレーナー殿。」

「ん、どうした?」

デュラ「1つ、したい事がありまして、お願いしたく存じます。」

「…お、おう…俺で良ければ…それで、したい事って…。」

デュラ「王室(トレーナー室)に着けば分かります。」

「分かった。」

 

 

 

…………………………………………

 

 

【トレーナー様】

 

 

「…え、っと…。」

特別な衣装に身を包んだデュランダルが眼前に跪いていた。

 

 

アルダン「…これは…騎士叙任式(アコレード)ですね。」

その様子を見ていたアルダンが呟いた。

 

「アコレード…?」

デュラ「流石アルダンさん、博識ですね。」

正式な式を執り行う事で、改めて自分だけの騎士になりたい、その想いからデュランダルがしたい事としてこちらに提案してきた…という事か。

 

「─────デュラ…いや、デュランダル。

汝は、我のために勝利・栄光・歓喜を齎してくれる守護者として仕えてくれるな?」

デュラ「はっ、この身を賭して誓います。」

アルダン「…トレーナーさん、こちらを。」

 

手渡されたのは、精巧に出来た剣。

アルダン「………剣の腹を、3度デュランダルさんの肩に打ちつけるのが正となっております。

 

小さく耳打ちしてくれたアルダンの言う通り、3度デュランダルの肩に剣を打ちつける。

デュラ「…ありがとうございます、これで…完全な主従でございます。」

「───なら、最初の命を下す。」

 

デュラ「……っ…何なりと。」

一瞬驚いたデュランダルだったが、直ぐに凛とした表情に戻った。

 

 

「………。」

手にした剣の持ち手をデュランダルの方に差し出す。

 

デュラ「…主?」

この剣を我が喉元に突きつけてみよ。

デュラ「…なっ…そのような事は出来ま─────。」

「聞こえなかったのか?この剣を我が喉元に突きつけてみよと言っているんだ。」

 

 

有無を言わさずに剣を差し出すと、デュランダルは静かに受けとった。

デュラ「………………。」

不安そうな、震える手で至近距離に剣先を突きつけるデュランダル。

 

デュラ「……申し訳、ありません…主…。」

「─────いや、流石だよ。デュラ。」

デュラ「…えっ?」

「君の覚悟、どれくらいこちらを想うのか少し試させてもらったよ。」

 

エース「まぁ、作り物の剣だしな。」

ヒョイっとデュランダルから剣を受け取り、じっと眺めるエース。

テン「トレーナー様、流石のお考えでございます。」

「君は無理難題を言われても、それに従った、自分の中の義を貫いて。

それは凄い事だし、君を心から尊敬するよ、デュラ。」

 

デュラ「…主…う、うぅっ…そのようなにこやかな笑顔で…褒めるのは…その…。」

「どうしてだ?立派で凄い事には素直に褒める事が大事だろ?」

デュラ「…くっ……!///」

何故か(?)テンポイントの後ろに隠れて悔しそうにするデュランダル。

 

テン「分かりますか?これが私たちのトレーナー様ですよ。」

デュラ(なんと言う…いえ、本心で言ってるからこそ…余計に心に刺さる…。

うぅ…でも…もっと褒められたい…!)

 

ホクト「ところで、この服装は何ぞ?」

しゃがんで謎のアングルからずっとデュランダルの服装を眺めるホクトベガ。

 

デュラ「…演劇で騎士役になった際に着用した服です。

このような式には、正装で執り行うのが筋というものです。」

「なるほど、似合ってるな。」

 

デュラ「…あ、アリガトウゴザイマス。」

シュヴァル(なんでカタコトなんだろう…。)

 

「せっかくなら、それを勝負服にしてみたら?」

エース「こらまた急な提案だな。」

「えー、だって騎士とか守護者!って感じでかっこいいし似合ってるじゃん?」

デュラ「分かりました、これを勝負服にします。」

エース「はやっ!即答かよ!!」

デュラ「全ては、主の御心のままに…!!」

ホクト「おぉ、なんか燃えてるねぇ。」

 

 

テン(トレーナー様のあの様子…あれは分からずにただ思った事を口にしてますね。)

アルダン(デュランダルさん、見事に絆されてしまっていますね。)




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