瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

147 / 183
ぱかライブ!!パぱかライブ!!!


第144レース~もう一つの顔~

【宝塚記念2週前……。】

 

シュヴァル「───やああああぁっ!!!!」

エース「もっと踏み込め、シュヴァル!」

シュヴァル「は、はい!」

エース「こんなもんじゃないだろ!」

シュヴァル「……もっと、もっとだ……!!」

エース「……うしっ、休憩だ!」

シュヴァル「は、はい……ありがとうございました……!」

 

シュヴァル(……そうだ……僕も…変わらなくちゃ…今のままじゃ…負ける……。

そう、まさしく─────)

テン「シュヴァルさん、エースさんお水です。」

エース「ああ、ありがとうな……トレーナーは?」

シュヴァル「……んっ……んぐっ……ぷはっ…。」

 

テン「あちらでデュランダルさんのトレーニングを見ていらっしゃいます。」

エース「お、そうか…アタシらもちょっと見に行くか?」

シュヴァル「あっ、は、はいっ……!」

テン「かしこまりました、お供します。」

 

 

「……距離は1200m、3人とも良いね?」

デュラ「トレーナー殿に聖剣の輝きを……必ずお披露目してみせます。」

アルダン「はい、私はいつでも…ふふっ、久しい感覚ですね。」

ホクト「んんーーっ……っと…先輩の威厳、見せてやろーかねー。」

デュラ「どうか、手加減無きよう……全力でお願い致します。」

 

「それじゃ行くぞ……よーい。

─────スタート!」

 

 

アルダン「はっ!!」

ホクト「っしゃーーっ!!」

デュラ「……なるほど……。」

 

(やっぱり、位置を下げたか…さて、そこからどう足を伸ばしてくる?)

エース「おっ、今スタートしたとこだな。」

「エース、それに2人も。」

シュヴァル「け、見学しに来ました。」

テン「……やはり、デュランダルさんは追い込み勝負のようですね。」

「あぁ、仕掛けどころがポイントだな……松葉杖、大丈夫か、テン?」

テン「……はい、ですが…少しトレーナー様の肩をお借りしても……よろしいでしょうか?」

「もちろん、いくらでも。」

 

 

ホクト(…1番後ろにデュララ…私のすぐ後ろにアルル…短距離なのに、変な構図…。

……なら、こういう手も面白い……よねっ!!)

アルダン(ホクトさんが位置を下げ始めた…なるほど、そういう事ですか…!)

「……なるほどな。」

 

 

デュラ「……残り300m……ここです!!

─────唸れ、アルミサエルの連撃!!」

ホクト「……甘いよっ!」

デュラ「なっ……!!(マークされてた…!)」

アルダン「失礼します……!」

デュラ「くっ……!!(コースが……開かない…!)」

 

 

 

「……ふむ。」

ホクト「うーーん、アルルに交わされたかぁ!」

アルダン「ふふっ、ですがなかなかのダッシュでしたよ。」

ホクト「ありがとね………それと。」

デュラ「はぁ、はぁっ……!……流石、現役クラシックウマ娘とGI2勝のウマ娘です…。

全く……歯がたちませんでした……。」

 

ホクト「でも、最初からこれだけ走れれば将来楽しみってやつ?」

アルダン「そうですね、やはり追い込み勝負となると─────。」

テン「……あの。」

「どうした、テン?」

 

テン「……僭越ながら進言してもよろしいでしょうか、トレーナー様。」

「もちろん、良いよ。」

テン「デュランダルさん…一気に進出するのではなく、徐々に上がっていくスタイルはどうでしょう。

デュラ「……徐々に…ですか。」

「要はまくり足戦法か……なるほどな、やはり直線向いてからだと自分の行きたいコースが塞がれてしまってく末脚を削がれてしまう……であるならば、徐々に進出して自分が攻めやすいコースに位置付ければ勝機がある……そういう事だね、テン?」

 

その発言に、テンポイントは頷いた。

デュラ「……ですが、それは……聖剣の切れを発揮出来ると言えるのでしょうか…。」

テン「こう考えてみてはいかがでしょう。」

デュラ「……?」

 

テン「本当の勝負所までは、剣を抜くための布石……。

剣士というのは鞘に手をかけたり、身構えたりなどすると思います。

デュランダルさんは、その抜群の切れ味を遺憾無く発揮するために手をかけて…。」

テンポイントが先程3人が走ってたコースの4コーナーを指さす。

 

テン「─────一気に振り抜く。」

デュラ「……!」

テン「……如何でしょう。」

デュラ「……と、トレーナー殿……私……っ!」

「ああ、分かってるよ…アル、ホクトいいよね?」

アルダン「はい、もちろんです。」

ホクト「えぇーっ?」

テン「ほら、走った走った……さもなければ、この前トレーナー様の───」

ホクト「よ、よーーーーーし!!!何本でも!!!」

 

 

「……この前なんかあったのか……。」

テン「えぇ、トレーナー様が楽しみにしてたお菓子をホクトが……あっと。」

エース「言っちゃってるじゃねぇか!」

テン「……申し訳ありません、私も止めたのですが…''大丈夫大丈夫!トレくんだしちょろいし!''……と。」

シュヴァル(モノマネ……似てた……。)

「……あんにゃろ……。」

 

 

デュラ(ここで…いい走りをすれば…トレーナー殿が褒めてくれる…!)

ホクト「……む……!(さっきよりも雰囲気が違う…!)」

アルダン「……なるほど……でしたら…!」

デュラ「(イメージするんだ…聖剣に手をかけ…身を屈めて……集中して……一気に…!)……振り抜け、リフレインメーデーの斬撃!!!」

 

ホクト「並ばれた……っ!?」

アルダン「内側のコース…ここなら……!」

デュラ「……はああぁあああぁっ!!」

「─────ゴール!!」

 

 

ホクト「……はぁっ、はぁっ……いや~冷や冷やだった……!」

アルダン「ふふっ、大接戦でしたね。」

デュラ「……くっ……もう少しでした…!」

「何言ってんだ、デュラ…めちゃくちゃ良いタイムだよ。」

デュラ「ほ、本当ですか…ありがとうございます、トレーナー殿!」

「流石、俺の騎士だな。益々選抜レースが楽しみになってきたよ。」

デュラ「……~~~~っ!!!

は、はいっ、ありがとうございます……っ!!///」

 

ホクト「ありゃ、嬉しそうに尻尾振っちゃってまあまあ……。」

デュラ「……っ……!///

こ、こほんっ!…で…ですが、まだまだ聖剣の切れ味はこんなものではありません。

トレーナー殿の想像の更に上を行けるように研鑽を重ねて参ります。」

 

「……嬉しいけど…無理は、するなよ?」

ポンっと頭に、一気に耳を立たせて顔を赤くするデュランダル。

 

デュラ「……っ……は、はいっ……分かりまし……た……!///」

ホクト「……何だか、テンと同じ匂いがするね~、ん~?♪」

テン「うるさいですね、トレーナー様にお菓子食べたこと密告しましたからね。」

ホクト「…………う、裏切り者~~~~っ!!!」

テン「……協力した覚えもないのですが。」

テン(ですが……似てる……です、か。)




評価・感想・お気に入り登録
よろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。