デュラ「トレーナー殿、午後から雨が降るようです。雨具のご用意を致しました。」
「ありがとうね、デュラ。」
デュラ「……!…そ、それと…少し掃除の方もしておきました。」
「…………何から何までありがとうね。」
デュラ「……め、滅相もない…!」
「………………。(とは言え、未デビューの娘にこんな尽くしてもらっていいのだろうか……?)」
「……デュラ、1ついいか?」
デュラ「はっ、何なりと。」
「その…何から何までしてもらうのも忍びないというか…申し訳ないというか。」
デュラ「何を仰りますか、この身は我が主の為にあります。
例えどの様な事でも喜んでお尽くし致します。」
そんな会話を聞いていた各メンバーが各々の心情を語る。
テン「……むう。(ですが、私がトレーナー様を想う気持ちは負けません…。)」
アルダン「ふふっ、微笑ましいですね。」
エース「何だかよぉ、似たような性格のウマ娘が多いよな、ウチのチーム。」
シュヴァル「……と、言うと……?」
エース「こう……世話好きが多いって言うか…トレーナーに対して過保護というか…。」
シュヴァル「……そ、そうですかね…?」
ホクト「まー、トレくんの人望もあるし皆ちょろいからねぇ~。」
のほほんと語るホクトベガに対して、降りかかるのは───。
───ガツン。
ホクト「いっでぇーーっ!!」
ノートの角が降ってきた。
テン「……前半は良い事を言うかと思えば……失礼な。」
ホクト「うぅ……いつつ……だってだって~…みんなトレちゃんから頼まれたら断れないでしょ~?」
テン「……それは。」
アルダン「……そう、ですね。」
デュラ「何を愚問な……当たり前です。」
「……君らねぇ。」
いや、だからと言って変な頼み事はしないけど…ここまで信頼されるようなこと俺はしてきただろうか…?
(……まぁ、悪い気はしないけどな。)
テン「ですが、それほど魅力的なお方です、トレーナー様は。」
デュラ「はい、心の底から同意です。」
アルダン「ふふっ、人気者ですねトレーナーさん♪」
「……からかうな。」
ホクト「ところでさぁ。」
ティースプーンをクルクル回しながらデュランダルの方を眺める。
ホクト「デュララって、トレくんに褒められると上機嫌になるよねぇ。」
デュラ「なっ……そ、そんなこと……っ!」
ホクト「無いの?」
デュラ「……くっ。」
「どうなの?」
デュラ「……あ、主から褒められて喜ばないウマ娘などおりません!」
ホクト「それっぽい言葉で逃げたな~。」
テン(……まぁ、気持ちはわからなくもないですが)
エース「あんまり新人をいじめるなよ、ホクト。」
ホクト「ぶーぶー。」
デュラ(た…確かに…上機嫌になるのは…否めません…。
それより…それよりも、私としては……それ以上に気に入ってる点が…。)
デュラ(我が主……撫でるのがとっても上手……っ!!)
デュラ「(……とは、面と向かっては言えない……っ!)…………くっ!!」
(何か1人で悔しがってるな……。)
ホクト(見てて面白いなぁ。)
テン「トレーナー様、何かありましたか?」
「んいや、平和だなぁって。」
ホクト「平和な事は大事だよ~。」
エース「また、だらしなく寝っ転がって……」
ホクト「あっ、トレくん今中を覗こうとしてる~エッチ~♪」
「デュラ。」
デュラ「はい、かしこまりました。」
ホクト「……な、何をする気かね~…っ?」
デュラ「主の命により……失礼!」
ホクト「ぎゃはははははっ!!く、くすぐったいって~っ!!」
デュラ「観念しなさい、ホクトベガさん。」
アルダン「トレーナーさんは見ないでおきましょうね♪」
そう言って俺の視界を手で覆うメジロアルダン。
「(あ、当たってる……。)……その…声だけでも中々の惨劇だって分かるね…。」
ホクト「ぎゃはははっ!ひ、ひぃぃ~っ!」
「……デュラ、ごめんもう解放してあげて。」
デュラ「かしこまりました。」
ホクト「は~ぁっ……お、おのれトレくんめ~……。」
エース「いや、自業自得だろ……。」
テン「滑稽ですね。」
シュヴァル「だ、大丈夫ですか…?」
ホクト「うぅ……優しいのはシュヴァヴァだけだったよ……。」
アルダン「はい、トレーナーさん、もういいですよ♪」
「あ、う、うん……(なんか色っぽいな……ホクト。)」
ホクト「はっ、また視線を感じる……!!」
デュラ「トレーナー殿、再びご指示を。」
ホクト「デュララ、ステイ、ステイ。ごめんて、少し調子に乗ったから、その手をやめて。」
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