瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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JCですね、シュヴァルですね。


第148レース~夏!……と言えば?~

【夏合宿開始から数週間……】

 

 

ホクト「ぜぇ……ぜぇ……ぐへ~……っ!」

砂浜に大の字で倒れ込むホクトベガ。

 

デュラ「……流石に、応えますね…。」

エース「まぁ、でも…よくついてきてると思うぜ。」

シュヴァル「は、はい……2人とも…凄いです。」

アルダン「ですが、無理は禁物ですよ。」

 

デュラ「お心遣い、痛み入ります。」

ホクト「言われなくとも~……」

 

テン「………………。」

「みんなと一緒にトレーニング出来なくて、寂しい……か?」

体育座りで皆の方を見るテンポイントの横に腰掛けた。

 

テン「……はい、それもあります……が。」

「ん?」

テン「すいません、トレーナー様…手をお貸しいただけますでしょうか。」

「あぁ、立ち上がるのか?」

テン「えぇ……少々……。」

「……?」

 

ゆっくりとチームメンバーの元に歩き始めたテンポイント。

その様子を見かけたメンバー一同も視線を彼女に向けた。

 

エース「テン、どうした?」

シュヴァル「な、何かありましたか…?」

アルダン「その様子だと…何か言いたげなご様子ですね?」

テン「……えぇ、少々…。」

 

チラッとホクトベガの方を見て、ふぅっ…と息を吐くテンポイント。

テン「……申し訳ありません、トレーナー様…。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

ホクト「えっ?」

俺よりも先に、ホクトベガが驚いた声を上げた。

 

エース「こりゃまた、珍しい提案だな。」

シュヴァル「た、確かに…テンさんの口からは…珍しい、です…。」

アルダン「休暇…でもあり、何か意図があるようにお見受けしました。」

その言葉に、テンポイントは静かに頷いた。

 

テン「もちろん、休暇は大事です。

しかし、私の中で出来るトレーニングを考えた時に……水泳ならば、足の負担も無く心肺機能の向上が出来ると思いまして。

……もちろん、疼痛が無い範囲内で……ですが。」

 

「(…やっぱり、じっとしているのは無理だったか…。)分かった、許可しよう。

自分で可能な範囲が分かっているならこちらもサポートするだけだからな。

……アル、サポートしてあげてくれないか?」

アルダン「かしこまりました、トレーナーさん。」

テン「承認していただき、ありがとうございます。トレーナー様。」

 

ホクト「……あの~……。」

「どうしたよ、おずおずと手を挙げて。」

ホクト「私たちは~……?」

テン「トレーナー様。」

「さっきテンが言ってくれただろ?明日はオフだよ。

……まぁ、俺もそろそろ休暇って思ってはいたんだが。」

 

ホクト「……本気(マジ)?」

「もしかして、俺って信用されてない???」

シュヴァル「あ、あはは……。」

デュラ「わ、私は心から信頼してますよ、我が君!!」

エース「だからって、はしゃぐなよ?」

ホクト「よし、トレーニング始めよう!」

「切り替え早……。」

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

【次の日】

 

 

ホクト「休みだ~!!」

エース「張り切ってんな~……。」

 

シュヴァル「……あ、あの…ホクトさん…その格好は…?」

何故か、手で目を隠して見ないようにしてるシュヴァルグラン。

 

ホクト「海でしょ?なら水着は必要でしょ!」

シュヴァル「そ、そうですけど……学園指定の物は……。」

デュラ「昨日凄い勢いで洗濯機に投げて込んでましたよ。」

エース「メジロ家の使用人にすっげぇ顔されてたけどな。」

ホクト「秒で土下座したら問題なし!!さぁ、休みを満喫するよ~っ!」

 

「はいはい、満喫するのは良いけどせめて準備運動は─────」

ホクト「ヒャッハーーーっ!!

シュヴァル「あの……もう飛び込んでます…。」

「……はぁ~っ。」

デュラ「も、申し訳ありません…後で制裁を……。」

 

エース「ところで、2人はどこ行ったよ?」

「もう来ると思うけど……。」

アルダン「お待たせしました、トレーナーさん。」

「あぁ、噂をすれば─────」

後ろに目を移そうとした時だった。

 

アルダン「あっ、トレーナーさん……まだダメです。」

「え?」

アルダン「……そうですよね、テンさん?♪」

テン「…………はい……」

何故か消え入るような声で返事をするテンポイント。

そして何かを察したような顔で苦笑いを浮かべるエースとシュヴァル。

 

「……えーっと、何が何やら分からないけど…とりあえず向いていい?」

テン「……ぅ……分かり……まし……た……。」

歯切れは悪いがとりあえず了承は得た。

そして、後ろを振り返ると…そこには─────

 

「……うぉ……。」

テン「あ、あの……あまり……見ないでくだ…さい……///」

「いや、見るなって言う方が無理…だろ……。」

そこに居たのは…ピンクの水着を身にまとったテンポイントが居た。

 

「……え、と…何時もの学園指定のは……。」

テン「…そ、その…もしかしたら着るかもしれないと持ってきたのですが…///」

「昨日の休暇の件は……もしかして……。」

テン「い、因果関係はありません……が……せっかく……と、思いまして…。

……ですが……///」

「ですが?」

 

テン「……その…………///」

アルダン「いざ身につけてみると、意外と恥ずかしかったようで…。」

困り顔で笑うアルダンの横で、更に顔を赤くするテンポイント。

 

「は???可愛すぎかよ。(まぁ、テンらしいな。)」

エース「おい、トレーナー。本音ダダ漏れだ。」

テン「うぅ……///」

 

アルダン「さぁ、私達も泳ぎましょう♪」

テン「……は、はい…。

トレーナー様…失礼します……///」

 

アルダンの肩を借りながら海へと向かうテンポイント。

横を通り過ぎようとした時─────

 

 

 

 

「……やっぱり可愛いな…」

テン「~~っ!//////」

 

 

 

 

 

 

ペシっ!!

 

 

 

 

「いってぇ!!!」

何故か尻尾で叩かれた。

 

エース「いや、今のはトレーナーが悪い。」

シュヴァル「あはは……。」

 

ホクト「うぉっ!?テンテン何その格好!?」

デュラ「貴方にも言える事ですからね!」

ホクト「ふぅ~む……良い勝負だねぇ~。」

テン「ど、どこを見ているんですか……!///」

 

ホクト「どうせ、トレくんに似合ってるって言われて顔赤くでもしてたんでしょ~。」

テン「なっ─────!!/////////」

ホクト「図星かーーーーーいっ!!!!」




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