瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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今日はウマ娘の生放送やないか!!!!


第149レース~秋に向けて~

ホクト「……………………………………。」

「はい、目悪くするよ。」

 

厳しい顔でテレビを見るホクトベガの横でリモコンを手に取る。

ホクト「……やだなぁ、そんな怖い顔してないって。」

クスッと笑うホクト…しかし、その顔に覇気はない。

 

シュヴァル「……そ、その…。」

エース「よりによってこんなタイミングで…とはな。」

アルダン「…ホクトさんは、どうしたいのですか?」

ホクト「…………。」

 

テン「…………。」

デュラ(…物々しい雰囲気ですね…。)

 

ホクトベガの目に飛び込んできたのは……。

【──今年のティアラ路線2冠ウマ娘、エリザベス女王杯に挑戦表明】の文字。

 

夏合宿中に行った取材で発覚したニュースはすぐに広まった。

そして、ホクトベガの目に止まった次第だ。

 

ホクト「……エリザベス…女王杯……。」

シニア級の強豪が犇めくGIレース。

2冠を制した今、狙うは3冠よりも上のステージ。

そして、シニア級に負けないという自信が彼女をそう押し上げさせたのか。

 

ホクト「……。」

リベンジを果たしたかったホクトベガは冷水をかけられたような面持ちだった。

 

「この夏を経て、キミがどうしたいかはキミ自信に任せる。」

ホクト「……トレくん。」

「どんな選択をしても、俺はそれをサポートするだけだから。」

ホクト「………………。」

 

スっと立ち上がり、拳を握るホクトベガ。

ホクト「……私、出る…エリザベス女王杯に……!」

エース「お前……。」

アルダン「ふふっ、それでこそホクトさんですね。」

テン「であるのなら、おちおちしてられませんよ、更にパワーアップしないと」

デュラ「はい、ホクトさんならば…必ずや。」

 

ホクト「……よし、そうと決まれば─────」

窓を見るホクトベガ……しかし。

 

ホクト「……んなんで、雨降ってるの~っ!!!!!!!!」

ワナワナと頭を抱えるホクトベガを見て、皆の表情が緩くなった。

 

エース「幸先はいつも通りって感じだな。」

ホクト「うぅ、そんな~ぁ……っ……。」

アルダン「ふふっ、室内で出来るトレーニングもたくさんありますよ。」

ホクト「う、うむ……気を取り直そう……。」

 

シュヴァル「だ、大丈夫ですよ…いつものホクトさんらしいですし…。」

ホクト「…フォローになってないぞよ、シュヴァルくんや。」

 

テン「……ひとまず、大丈夫そうですね。」

「あぁ、平然を装ってるだけかもしれないけどな。

……気にかけてあげてくれるか?」

テン「もちろんです、トレーナー様のご指示ならば。」

デュラ(この返事のスピード…従者として見習うべき点が多いですね…。)

 

ホクト「よーしっ……まずは…食トレだ~っ!」

エース「ただ腹空いただけだろうが!」

テン「ふむ……プロテインを摂らせますか?」

エース「ありだな、それ。」

ホクト「いや、無しだよぉっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────────────

 

 

【その日の夜】

 

 

ホクト「……んぅ……むぅ……。」

テン「……寝れないようですね。」

 

ホクト「……テンテン…起きてたの~…?」

テン「正確には、貴方の様子が気になって眠りにつけなかった、ですが。」

ホクト「あはは、何それ~。」

テン「……まだ、何か心残りが?」

 

ホクト「……うん。」

テン「……私で良ければお聞きしましょう。」

ホクト「あはは、ホント?じゃあ、お言葉に甘え────」

すると、何故か自分のベッドから出て、ホクトベガに歩み寄るテンポイント。

 

ホクト「へ、へぇっ!?」

テン「失礼します。」

ホクト「いやいやいや!?」

そのまま、ホクトベガのベッドに入ってきた。

 

テン「せっかくですし、このままお聞きします。」

ホクト「いや、せっかくですしって……キミねぇ…。」

テン「……こうすれば、貴方の顔をよく見ながらお話も出来ますし。」

その言葉に、ホクトべガは言葉を飲んだ。

 

ホクト「……そういうのは、トレくんにするもんだよ?」

テン「奇遇ですね、トレーナー様からも同じことを言われました。」

ホクト「(言われたって…まぁ、深いところまでは詮索しないけどさ……)…分かった分かった!ホクベーちゃんの根負けだよ…ちゃんと全部話すから。」

テン「はい、お願いします。」

 

 

ホクト「(この子も強情なとこあるな~…誰に似たんだろ…。)

まだ、実を言うとね……怖いの。」

テン「……はい。」

ホクト「走っても勝てない、そもそも上手く走れるのかなって。

…悔しい思いをする度に…それが脚に纏わりついて…離れない。」

 

テン「……。」

ホクト「いくら振りほどこうと脚を動かしても…実感は湧かなくて…。」

テン「大丈夫ですよ。」

ホクト「……なんでそう言い切れるの?」

テン「貴方の頑張りを1番近くで見ていたからです。

そして、私もその考えは……ありましたから。」

 

ホクト「……テンポイント…にも?」

テン「でも、トレーナー様の甲斐甲斐しさと貴方の明るさにも…少し救われましたから。」

ホクト「少しって……。」

テン「冗談ですよ。でも、救われたのは…事実ですから。」

ホクト「……テンポイント。」

テン「共に、前を向いて…走りましょう。」

ホクト「…………ん、私達は2人で1つ……だもんね。」

テン「えぇ、そうです。」

 

ホクト「……何か、気が抜けたら眠くなってきちゃった。」

テン「このまま寝ちゃいましょう。」

ホクト「えぇ~……でも……トレくんとかに見…られ……た………。」

テン「……おやすみなさい、ホクトベガ。」

ウトウトするホクトベガを見て、微笑むテンポイントだった。




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