瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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最近ちょっと元気ないですけど頑張ります。


第150レース~喧嘩?~

【8月後半】

 

ホクト「あり、トレくんとテンテンは?」

とある一室に入ると、メンバーを見てホクトベガが首を傾げた。

 

アルダン「先程からお姿はお見えになりませんね。」

エース「どうせまた野暮用とかだろ?」

シュヴァル「も、もしくはデスクワーク……とか。」

デュラ「我が君は勤勉ですからね、有り得ます。」

 

ホクト「もーしーかーしーてー……トレくんとテンテンが喧嘩してたり?♪」

メンバー一同「「「……それは無い(ですね・だろ・と思う・かと)」」」

 

ホクト「みんなつれないな~……ちょっと見たい気もしなくない?」

エース「テンポイント(アイツ)に限ってそれは無いだろ。」

デュラ「最早伴侶の域に行ってますし。」

アルダン「お2人を見てると微笑ましいですからね♪」

シュヴァル(……何だろ、アルダンさんから凄く余裕を感じる…。)

 

ホクト「ちぇー……、んじゃ探してきますか~。」

エース「あんま首突っ込み過ぎんなよ?」

ホクト「ダメと言われたらしたくなってしまうのがホクベーちゃんなのです。

ふっふっふっふ……♪」

 

デュラ「典型的な悪役のような笑い方ですね。」

ホクト「んだとぅー!?」

アルダン「まあまあ。」

 

 

 

……………………………………………………………

 

 

【別室】

 

テン「トレーナー様、私は怒っています。」

「…………えぇ……。」

 

呼び出されたトレーナーは、目の前で正座をさせられていた。

テンは目を閉じたまま、こちらを見向きもしない。

 

テン「理由、分かりますか?」

「……えっ、と……。」

何か心当たりあるかと、思考を巡らせてみるが…。

当然、答えなんか出ない。

 

「……ごめん、分からない。」

テン「……トレーナー様の事ですから、そう答えると思っていました。」

溜め息と同時に、立ち上がってこちらに向かうテンポイント。

 

「……テン?」

テン「そのままで。」

「あ、はい……。」

肩を少し押されて正座が崩れて…その膝上にテンポイントが座った。

格好から俺が後ろから抱きしめてるような形となった。

 

テン「トレーナー様。」

「……う、うん?」

テン「手を出してください。」

「……こう?」

右手を出すと、掴まれた。

 

テン「違います、こちらの手です。」

右手はひんやりと冷たいテンポイントの太ももの上に置かれた。

「(柔らかい……じゃなくて)……えっと、手がどうした…?」

 

テン「……ヒントは左手です。」

「……左手?」

利き手は右だし、特に怪我をしてる訳でも……と思うと、テンポイントの

左手の人差し指がキラリと光った。

 

「あっ、指輪!」

テン「……やっと気づいてくれましたね。」

ようやく笑顔が見えた。

「でも、指輪がどうかしたのか…?」

テン「……むう。」

しかし、また顔が険しくなってしまった。

 

「……えっと、テン?」

テン「……どうしてお揃いでは無いのですか……。

「……お揃い?」

耳を垂らして、大事そうに指輪をなぞるテンポイント。

 

テン「……せっかくのトレーナー様からの贈り物です。

…同じ気持ちを…形を共有したくて…。」

「……テン。」

テン「……重くて面倒でしょうか?」

「いや、そんな事は無いけど……。」

テン「けど…?」

 

「……その、テンがそこまで本気だったなんてって思って…。」

テン「……ふふっ、そうさせたのは…トレーナー様ですよ?」

人差し指から指輪を外して、薬指に差し込ませようとするテンポイント。

その妖艶な笑みは冗談にはとても見えない。

 

「……ま、まだ学生だから。」

テン「……そうですね、まだ…ですね…♪」

「あ、いや、そう言う意味じゃ…。」

テン「……さて、本題に戻りましょう。

少しでも気持ちが伝わったのなら、私はそれで…。」

 

「……ん、今度選びに行こうか?」

テン「……よろしいのですか?」

「もちろん、そんでもって…そっから先が欲しいなら…そうだな……。」

テン「─────有マ記念(グランプリ)。」

「え?」

テン「もし、有マ記念(グランプリ)勝てたら…考えてくれますか?」

「テン……ああ、もちろん。」

テン「……約束、ですよ?」

そう言って、抱きつくテンポイント。

互いの鼓動が伝わる中─────。

 

 

ホクト「トレくーーーーーん!!!」

……思い切りドアが開かれた。

 

「……あっ。」

テン「……とことんおじゃま虫なんですね。」

ホクト「んおっ、テンテンも……………………あっ……。」

主婦のように手で口を隠すホクトベガ。何ともわざとらしい態度だった。

 

ホクト「すぅぅぅぅぅうぅぅぅぅうぅ……。

お祝い金かベビーカーか選んどいてね!んじゃっ!!!」

「話が飛躍しす────……もう居ねぇ!!!」

テン「……既成事実……。」

「テンポイントぉっ!?」

 

ホクト(いやー、危なかった~……入るのが後少し遅れてたらおっぱじめててもおかしくない雰囲気だったでしょ、あれ……。

ホントに好きなんだなー、トレくんの事。)

 

ホクト「……しゃーない、サポートしてあげますか~。」

エース「おーい、ホクト~。」

デュラ「我が君は何処に?」

 

ホクト「(もう少し2人きりにさせてあげたいし……。)あー、今電話してたよ~。

終わったら向かってさ~。」

アルダン「テンさんは?」

ホクト「リハビリ中。」

シュヴァル「じゃ、じゃあ…僕たちも待っていましょうか…。」

ホクト(…さっ、後はごゆっくりとね、テンテン?)




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