瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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シオン……欲しい……欲しい……。


第151レース~落ち着くから~

【9月前半】

 

ホクト「いや~、帰ってきたね~♪」

大きく伸びをして、荷物をベッドの上に置くホクトベガ。

 

テン「ええ、あっという間でした。」

返事をしながら椅子に座るテンポイント。

ホクト「テンテンの脚も完治したし、秋に向けて頑張りまっか~。」

テン「そうですね、私も……貴方も。」

 

ホクト「─────あ、そうだ!!」

テン「(今、良い事を言い終えた所なのに…。)……致しませんよ。」

ホクト「まだ何も言ってないのに~。」

ブーブーと文句を言いながら足をばたつかせるホクトベガを見向きもせずに

テンポイントは荷解きを行っていた。

 

ホクト「んー……じゃあ、私1人で行こうかな、トレくんの部屋。」

テン「………………(ピクン)

その一言に、テンポイントの耳が反応した。

 

テン「……今何と?」

ホクト「(ふふん、かかった♪)えー?トレくんの部屋に行こっかな~って♪」

テン「……何故また急に…。」

ホクト「ふふん、気分かな~♪(ホントは机の中に外泊届を入れっぱなしにしてた事に気付いただけなんだけど)」

 

テン「……怪しい。」

ホクト「失敬な~、何に無いのに。」

テン「……こほん、私もついて行きます。

貴方の監視役として、あくまでも監視役ですのでお間違いのないように。」

 

ホクト「(行く気満々じゃん…。)んじゃ、お片付けしたらすぐ行きますか~。

あ、ジャージ姿で行くからね?」

テン「───ジャージ……姿……ですか?」

 

 

 

…………………………………………………………

 

 

【トレーナーの部屋】

 

「─────あぁ、ありがとうなアル。

後で送ってもらったファイルを確認するよ。」

 

 

────コンコン。

 

 

電話を片手にパソコンを操作していると

部屋のドアがノックされた音がした。

 

「(…ん、誰か来たのかな?)あぁ、じゃあゆっくり休んでね、アル。」

電話を切り、ドアへと向かう。

 

「はいはい、今開けま─────」

 

 

─────コンッ、ココンコンコン。

 

 

「……ん?」

ホクト「開けろぉ!デト〇イト警察だぁ!」

テン「……他の方にご迷惑になるから辞めなさい。」

 

 

「……ほ、ホクト……??

それに、テンまで……。」

扉を開けると、そこにはホクトベガとテンポイントがジャージ姿で立っていた。

 

ホクト「やっほー♪」

テン「突然すいません……。」

 

「え、っと……とりあえず中入る?」

ホクト「はーい♪」

テン「お邪魔します…。」

 

まるで自分の部屋のように中に入るホクトベガと

申し訳なさそうについて行くテンポイントを見ながら自分も後に続いた。

 

「……なんか用件があった?」

ホクト「んー、用件というか~…ただ単にトレくんの部屋で寛ぎたかった!♪」

テン「……私はその監視役です。」

「また急な…。」

ホクト「んいやいや、前から考えはしてたんだけどね?

さっき思い出して、善は急げだー!って思って。」

テン「……一応、必要書類は提出済みです。

用意が良いのが癪に障りますが……。」

 

やれやれ、と言った感じで頭を抱えるテンポイント。

ホクト「って事で、お邪魔してるね~♪」

「……まぁ、何もない部屋だけどそれでもいいなら。」

 

ホクト「やりぃーっ、ありがとね、トレくんっ♪」

テン「どうぞお構いなく……。」

(……ホント2人とも仲良いな、なんだかんだいつも一緒に居るし)

 

ホクト「あっ、これ私たちのレース映像っ!?」

テン「きちんとまとめられているのですね、流石ですトレーナー様。」

「まぁ、それが仕事だからね。」

 

ウキウキな様子でレース映像を見返すホクトベガ。

それに対して感じたことを話しながら身振り手振りを交えて話を進めるテンポイント。

そんな2人見ながらデスクワークを進める俺であった。

 

 

 

 

 

……………………………………………………

 

 

【夕方】

 

「……さて、2人ともそろそろ日も暮れてきたし、戻ったら?」

テン「……あ、いえ、その…。」

ホクトベガ「???」

 

「……?」

ホクトベガは何言ってんの?みたいな顔でこちらを見る。

そして、テンポイントもテンポイントで何か言いづらそうにオドオドしていた。

 

 

ホクト「言ってなかったっけ?今日トレくんの部屋に''泊まる''んだけど」

テン「……申し訳ありません。」

「……は、はぁっ……?」

流石にその回答に俺は顔を顰めた。

 

ホクト「まぁまぁ、良いじゃん?ここまで来たんだしさ。」

テン「その、止めたのですが全く聞かずに…。」

ホクト「テンテンだって楽しみにしてたくせに~。」

テン「…黙秘権を行使します。」

 

「…はぁ、言っても聞かないんだろうし…今日だけな。」

ホクト「良しっ、粘り勝ち!」

テン「全く、貴方という人は…。」

 

「んで、飯もたかろうと…。」

ホクト「ゴチになりまーす!」

テン「その…私で良ければお手伝い致します、トレーナー様。」

「ありがとうな、テン。中間管理職みたいな立ち位置になっちまってごめんな…。」

テン「滅相もありません、これくらい。」

ホクト「トネ〇ワ的な?」

テン「貴方も手伝うのですよ。」

ホクト「ぐぇっ、首根っこを掴まないでぇ~…。」

テン「掴みやすい首なのがいけないんです。」

ホクト「理不尽すぎやしませんかね???????」

 

「……どうなる事やら…。」

 

 

 

 

 

 

…………………………………………………………。

 

 

 

ホクト「いやー、さっぱりしたけど流石に2人で入るにはちょーっと狭かったね~。」

テン「貴方は大きな声で歌いすぎなんですよ。」

ホクト「いやいや、お風呂の醍醐味じゃん?」

テン「全く、ここがトレーナー様の部屋だという事を忘れていませんか。」

ホクト「敢えてトレくんの部屋だから声を割増にした説もあるよ?」

テン「トレーナー様、立って寝かせましょう。」

ホクト「んだとぉ!受けてたとーじゃないかぁーっ!」

 

「はいはい、仲良しなんだから…んで、キミらはどこで寝るのよ。」

ホクト「決まってるよねぇ?」

テン「…トレーナー様が迷惑ではなければ…。」

「……何となく分かった上で聞いたけど…やっぱりそうなのね。」

こちらの拒否権は効力を発揮しなさそうだし、諦めるしかない…の、かぁ…。

 

ホクト「というわけで、ダーーーーーイブッ!!♪」

テン「……幼稚ですいません。」

ホクト「んごごごご!!んごんごぉ!!!!!」

テン「枕に顔を突っ込んだまま喋らないでください、何を言ってるのか分かりません。」

 

「……え、っと……俺真ん中?」

テン「…はい。」

「…さいですか。」

ホクト「両サイドの体温が少し高いから暑いかもしれないけど、そこはご愛嬌!」

テン「です‪が、何かありましたら直ぐにおっしゃってください。」

「あぁ、ありがとうな、テン。」

 

 

 

 

 

…………………………………………………………。

 

 

 

【深夜】

 

 

「……目が覚めちゃったな。」

携帯の時刻を見ると、0時過ぎだった。

 

「……意外と寝られるようになったのも考えものだな…。」

後ろからはテンポイントの静かな寝息が聞こえる。

目の前に居るホクトベガは……。

 

ホクト「……あり、起きちゃった?」

「まだ起きてたのか。」

ホクト「ううん、私もさっき起きちゃったの。」

「寝不足になっちまうから、ちゃんと寝なよ?」

ホクト「はーい。」

 

その言葉を聞いて、俺も目を閉じた…………すると。

ホクト「ねぇねぇ、トレくん?」

「まだ何かあったのか?」

薄目を開けると、ホクトベガは……。

 

ホクト「…何か、暑いね?///」

ジャージのファスナーに手をかけていた。

俺の眼前には、少し汗ばんだホクトベガの鎖骨が見えたいた。

 

「……やめなさい、寝るよ。」

ホクト「…えー、トレくんならいいのに~…///」

「─────あのねぇ。」

 

その言葉を言いかけた時だった。

ホクト「─────良い、よ?///」

月明かりに照らされて妖艶に笑いながらファスナーを下げていくホクトベガ。

どんどんと下げられていく中、1つのことに気づく。

─────何も付けてない、と。

 

アルダンやテンほどでは無いが、2つの膨らみが徐々に見え始めて、こちらが狼狽えていると……。

 

テン「……ホクト、めっ。」

「うわぁっ!?」

突然後ろから囁かれて大きく心臓が飛び起きた。

 

ホクト「むぅ、起きたか。」

テン「何をしているかと思えば…トレーナー様を困らせてはいけませんよ。」

ホクト「あははー、一緒に居ると落ち着いちゃう雰囲気を作るトレくんがいけないからさ~♪」

テン「なんですか、それは。

……とにかく、お2人とも…寝ますよ?トレーナー様はこちら向きで寝るように。」

ホクト「強奪された~っ!魔法カードだ~っ!!」

テン「寝不足になられてはいけませんから。」

ホクト「……むぅ。(…ま、ちょっと面白い反応も見れたし…良しとしますかっ。)」

 




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