瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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有馬も終わった……年末ですねぇ。


第152レース~もっと~

【9月前半】

 

テン「─────はっ!!!!

デュラ(末脚…以前に増して切れていますね…。)

ホクト「(さらにスピードに磨きをかけようってわけね……)……ならっ!」

 

テン「───くっ……!?(ホクト…幅寄せしてきた…っ!)」

ホクト「ほらほらっ!!!アイツ(闘将)はこんなもんじゃないよ!!」

テン「……言われ、なくても……っ!!」

デュラ「……ぐっ…!!!(ついて行くのに…精一杯…!)」

 

エース「各々の課題が見えてきたみたいだな。」

「あぁ、ただ以前に比べて冷静に物事を見えるようになってきてるのは収穫だな。

……後は、それが本番で出せれば…だが。」

エース「────まだ気がかりか?…特にテンは。」

「……ああ。」

エース「日本ダービー(東京優駿)明け初戦だ…変に気負いしないようにちゃんとフォローしろよ、トレーナー。」

「もちろん、そのつもりだよ。」

エース「……うしっ!じゃあ、シュヴァルの方を見てくるか!」

「ああ、頼むな。」

 

エース「……最近のアイツ(シュヴァル)何だか鬼気迫る物を感じるんだよ。

まるで、アタシをキタサンブラックの様に思い浮かべながら走っててさ。」

「……それだけ、越えたい壁なんだろう。同じ逃げウマ娘な訳だし。」

エース「へへっ、今年の秋は期待できそうだな、トレーナー。」

「秋だけじゃなくていつも君たちには期待してるんだけどなぁ。」

 

アルダン「あら、いつものお褒めの言葉ですか?」

「アル、お疲れ。」

シュヴァル「お、お疲れ様です…。」

「シュヴァルもお疲れ様。」

 

ホクト「い~つ~ま~で~競~る~気~だ~~~~~~っ!!!!!」

テン「貴方が参ったと言うまでです……っ!!」

ホクト「トレく~~~~~~~~~ん!!!」

「……何か、ネコ型ロボットを呼ぶ男の子みたいに見えてきたな。」

デュラ「はぁっ…はぁっ、はぁっ……!」

エース「よう、あの2人にみっちり扱かれたみたいだな。」

 

デュラ「えぇ…とても充実したと思うと同時に…屈辱的ですね…置いていかれるのは…。」

「デビュー前でそれだけ思えるだけ、君は成長出来るよ。」

デュラ「はっ、我が君の期待に必ず応えてみせます!」

「はいはい、まずはクールダウンからな。」

デュラ「はっ!」

エース「相変わらずだな…慣れてきたけどよ。」

 

 

ホクト「……や、やっと解放された…。」

テン「……………………………。」

ホクト「芝コースをじっと見て…どうしたのさ?」

テン「……………いえ。」

ホクト(こりゃまた何か考え込んでるな~……ま、それは私もなんだけどな~…。)

 

ホクト「トレくん!!願います!!」

「刑務所か。……んで、何だ?」

ホクト「相談です!」

「……うん、とりあえず聞いておこうか。」

 

ホクト「……んとね、ハッキリと言うね。

私はもっとパワーを鍛えたい。んで、テンはもっとスピードを磨きたい。

……そうでしょ、テンポイント?」

テン「…………………………っ。」

 

「……何か一つを極限まで鍛えるのは構わない。

けど、今でも十分鍛えられてるとも思えるが?」

ホクト「…秋はそれじゃあ乗り越えられないから…だから、もっと!」

 

エース「……つってもよぉ?夏合宿でも鍛えたのにこれ以上なんて───。」

「…………………………。」

エース「トレーナー?」

「担当ウマ娘からのお願いなら何とかしてあげないとな。」

アルダン「どうするおつもりで…?」

「伝手を辿って、トレーニング相手をお願いする。」

シュヴァル「……伝手…です、か。」

「期待は薄いけどな。」

デュラ「何か我々にお手伝い出来る事は……っ!」

「ん、ありがとね。

でも大丈夫よ、相手はこの学園に居ない人だし。」

 

エース「居ないって…OBとかか?」

「そんなとこ、もうすぐレースまで時間が無いし…早めに手を打たないとね。」

シュヴァル「……。(凄いな、2人とも…自分の意志をはっきり伝えられて……でも、僕にはそれが…出来ない…。)」

アルダン「……………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【その日の夜】

 

 

「………って、経緯でして。」

たづな「お気持ちはよく分かりますが、そのウマ娘達はどこで何をしてるのか全く見当がつきませんね…。」

 

「…やっぱりそうですか。」

たづな「学園をご卒業してからの事は、各々の道がありますから…我々も把握までは…。

─────あっ、その点出来たらもっとお詳しい方が…!」

「…えっ?………あっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【次の日】

 

「─────乙名史さん。」

乙名史「はいっ…と、これは…チームジュピターのトレーナーさんではありませんか!

取材に協力してくれるのでしょうか?」

 

「えぇ、もちろん協力します。

─────の、代わりと言ってはあれですけど…少々、お聞きしたい事が。」

乙名史「…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乙名史「…そのウマ娘でしたら、東京(府中)レース場の先にある山に良く行くと聞いた事があります。」

「…山、ですか。」

乙名史「雲のように自由気ままに渡り、風のように忽然と姿を現しては消える…。

我々の界隈では有名な話です。それだけネームバリューもあるので当然と言えば当然ですが。」

「そうですか…ありがとうございます。」

乙名史「一応お聞きしておきますが…会われる気ですか…?」

「えぇ、そのつもりです。」

 

乙名史「言った手前、申し訳ないのですが…会えるかどうかは未知数ですよ…?」

「───そん時はそん時です、会えるかどうかは正しく()のみぞ知る…ですよ。」

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………………

 

 

【数日後】

 

エース「ん、 LANEだ…なになに…【少し席を外します。放課後までには戻ります。トレーナー】(伝手のトレーニング相手の所にでも行ったのか?)」

アルダン(またご無理をなさらなければ良いのですが…。)

テン(トレーナー様…。)

 

 

 

 

【時同じくして】

 

 

「…流石に、レースが無い日のレース場は静かだな。」

東京レース場正門前を横目に目的地へと向かう。

正直、遭遇出来る訳ないと思いつつも…その脚は前へと進む。

 

(…全ては、煌めこうと頑張るみんなのために…。)

─────と、意気込んで目的地に着いたものの…。

 

 

 

「…やっぱりこんだけ広い山の中だし…毎日は居ないからこんなもんだよな。」

中腹部について景色を眺めながら苦笑いを浮かべる。

「…こりゃ、思った以上に根気が必要かもしれないな…うしっ、頑張るか!」

もう少し進んでみようと、踵を返した時─────

 

 

 

 

 

 

 

 

─────ビュゥッ!

 

 

 

 

 

 

 

「─────っ!」

それまで吹いてなかった突風が俺を襲った。

 

 

「…凄い風だな…山ならでは…なのか?」

あまりの強さに目を閉じてしまうほどだった。

 

「…何か…。」

────騒がしい。

別に山に詳しいわけでも、霊感がある訳でもない。

しかし、妙に言い難い何か特別な感覚に囚われる。

 

 

「(誰かに見られてる…そんな感じ…。)…っ!」

思わず後ろを振り返るが、そこには先程まで自分が立っていた景色しか見えなかった。

「…気のせい、だよな。…考え過ぎか。」

深呼吸をし、自分を落ち着かせて歩を進めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???(風が変わった…と、思えばこれまた珍妙な来客が来たもんだ。)




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