瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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出走レースが被るのが1番困る……。
※シュヴァルグランも京都大賞典でしたが割愛します、すいません。


第156レース~再起の初戦~

シンザンとの特訓を終え、迎えた10月前半……。

 

 

テン「……よし。」

「久々のレース場はどうだ?」

 

テン「……やはり良い物ですね、トレーナー様。」

ゼッケンをセットし、真っ直ぐな目でこちらを見るテンポイント。

 

ホクト「怪我明けで前走の成績もあるからか…人気は無いけれど…。」

アルダン「えぇ、ですが……テンさんは以前のテンさんとは違いますから。」

エース「あぁ、見るからに逞しくなってるしな!」

 

「いや、今日のレースは勝つことが目的じゃない。」

シュヴァル「ぇ、えぇっ、どういうことですか……っ?」

───まずは、無事に帰ってくること…いいね?

テン「……はい、かしこまりました。トレーナー様の御心のままに。」

胸に手を置き、一礼するとテンポイントはレース場に向かった。

 

デュラ「……勝利よりも無事を祈る…素晴らしいです、我が君。」

「当然のことだよ。」

ホクト(……でも、目は本気だったね。テンポイント。)

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

【パドック】

 

 

出走ウマ娘A「……あれ……テンポイントさんだよね?」

出走ウマ娘B「う、うん……何か…前よりも大きく感じる…。」

テン「…………すぅ。」

 

 

トウショウボーイ「………………。」

グリーングラス「見学、来てる、珍しい、何故?」

トウショウボーイ「……グラか。気まぐれという物だ。」

トウショウボーイ(…夏を超え、再び相見える存在になるのかこの目で確かめに来た…が。

どうやら、想像以上の存在になりそうだな…好敵手(テンポイント)…。)

 

 

実況「注目の1人、7番テンポイント6番人気です。」

解説「ダービー後に骨折が判明してからの復帰初戦ですが、気後れの無い表情ですね。

実績は申し分ないので、初戦から期待しましょう。」

 

 

トウショウボーイ「……ふん。」

グリーングラス「何処へ?」

トウショウボーイ「結果などどうでも良い、既に次の闘いは始まっている。」

グリーングラス「………………。」

 

 

 

……………………………………。

 

 

 

実況「14番っ、1着でゴーーールインっ!!!!

続いて2着には12番、復帰初戦だったテンポイントは3着に入った模様!」

テン「……くっ……3着……。」

───まずは、無事に帰ってくること…いいね?

 

テン(いけない、また自分を見失うところだった……。

この3着は…足掛かり…次への…菊花賞への……!!)

 

 

 

【控え室】

 

「お疲れ様、テン。

久々のレースどうだった?」

テン「労いのお言葉ありがとうございます、トレーナー様。

…夏の前より、成長出来てると感じたレースでした、3着でしたが…次への課題も見つかりました。」

 

「……ん、そうか。

まずは無事に帰ってきてくれてありがとう。」

アルダン「ですが、アイシングはしっかりと行いましょうね。」

 

テン「えっ、あ、ちょっと……。」

エース「ほーら、座った座った!ホクト、シュヴァル、両腕押さえておいてくれ。」

シュヴァル「は、はいっ……!」

ホクト「ごめんよ~♪」

 

テン「……うっ、トレーナー…様……。」

「……ま、まぁみんな心配してたってことだから…。」

デュラ「大人しく受け入れるしかないかと。」

テン「……わ、分かりました。」

 

 

ホクト「ぐへへ~、テンテンのトモだ~♪」

テン「……すいません、トレーナー様…このアホの子だけどうにか……。」

「……ホクト、やめなさい。」

ホクト「あれ、これはトレくんの役目だったかな?」

「どういう目で俺を見てるの……。」

 

ホクト「……変態?」

「神妙な顔で言うな、神妙な顔で。」




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