瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

164 / 183
第160レース~さしすせそーゆーこった~

【寮部屋】

 

 

ホクト「ふんふんふ~ん。」

テン「ご機嫌ですね、ホクト。」

 

ホクト「んー?あぁ、これを見てるとついね。」

テン「これは……料理本?」

 

ホクト「そそ、作らずとも見てるだけでも結構楽しかったりするもんだし。

自分の引き出しも増えるからね~♪」

テン(……こんなおちゃらけた言動はしていますが…料理は器用なんですよね…この子)

 

ホクト「……今ホクベーちゃんが料理出来るの意外って顔してたでしょ。」

テン「してません、家庭的な姿は想像出来ないと思ってただけで。」

ホクト「ほぼ同じようなもんでしょーが!……全く、良いかい、テンテン?」

テン(何か始まった………。)

 

ホクト「料理スキルは特に大事なスキルの1つだよ!

それはもう、レアスキルヒントLv.5くらい……。」

テン「……力説してる所悪いのですが…身につけた所で使い道が。」

 

ホクト「……?

トレくんに振舞おう~。とか無いの?」

テン「なっ、何故トレーナー様が出てくるんですか……!///」

ホクト「いや、テンテンの事だからてっきり。」

テン「……ぐっ…言い返せない自分が居ます…。」

ホクト「それに~…いくらサブトレーナーであるアルルが居たとしても…。

トレくんの事だから…食生活がめちゃくちゃな気もするし…ねぇ~?」

テン「……それも…否めません。」

 

ホクト「じゃあ、する事は1つでしょ!♪

思い立ったら、行動行動!」

テン「……あ、貴方は時としてフットワークが軽すぎるんです…!」

ホクト「それもこれも、テンテンとトレくんのためですから~♪」

 

 

 

 

…………………………………………………………

 

 

【トレーナー室】

 

「……で、1週間食生活をサポートしてくれる…と?」

 

テン「…すみません、ホクトが絶対に成し遂げてこいとうるさくて…。」

「俺としては渡りに船だけど…テンは大丈夫なの?」

テン「わ、私はトレーナー様のお役に立てるのであれば、この腕を存分に振るいます!

……多少、不得手なのは…否めませんが……。」

 

「作ってあげようって気持ちだけでも嬉しいよ。……あ、でも……。」

テン「……でも…?」

「そうなると、テンが俺の部屋に来るとかそういう風になるよね。」

テン「…そうですね……作り置きも考えましたが…なるべくなら出来たてを召し上がって頂きたいですし…。」

「んーー……ホクトとかにからかわれそうだけど……いっか、んじゃ、これ。」

 

テン「……これは……?」

「鍵、俺の部屋の。」

テン「トっ、トレーナー様の部屋の……っ!?!?///」

「?……無きゃ入れないだろうに。」

テン「そ、そうですが…!……そのっ、これは……///」

「?」

 

テン「……なんだか…()()()になった気分になってしまいます…///」

「どこでそんな言葉覚え……いや、その前に大分ぶっ飛んだ考えになったなぁ…。」

テン「……と、ともかく…!

明日の朝からサポート致しますので、よろしくお願いしますね。」

(……あれ、よくよく考えたら…担当ウマ娘にお世話される俺って情けなさすぎるのでは…?)

 

 

 

 

─────────────────────────

 

 

 

 

【翌日 朝】

 

 

「…………んぐぅ……。」

???「おはようございます、トレーナー様…朝でございますよ。」

 

「……んげぇ…変なアラーム音……。」

???「……むぅ…寝惚けてらっしゃる…ですが、中々見れない一面ですね…。」

「……ん……?」

テン「おはようございます、トレーナー様。

もう少しお休みさせてあげたい気持ちは山々ですが、もう7時───」

──うわぁあぁああああっ!?

テン「……ト、トレーナー様!?」

 

「な、何でテンがここに…?」

テン「……えぇっと…朝餉を作りに。」

「えっ?…あ、あぁそうか…昨日……。」

テン「すぐ出来ますので、顔洗って着替えて来てくださいね。」

 

「…………う、うん……ありがとう。」

テン(トレーナー様の寝顔…まるで子供のようだった…うぅ…///)

 

 

 

 

 

 

「……お、おぉ……想像していたが…。」

テン「お口に合えばよろしいのですが……。」

「いやいや、見るからに美味しそうなのが伝わるよ。

最近は朝ご飯も食べないで仕事して────────」

テン「……………………………………。」

「………………あ''っ。」

 

テン「はぁ……分かってはいましたけど…。

いいですか、トレーナー様。

朝ご飯は体の資本で食べないと集中力の低下であったり───」

「……何だか、お母さんみたいだね。」

テン「……っ……は、早く召し上がってくださいっ///」

「ごめんごめん、いただきます。」

 

テン「…………ど、どうでしょうか。」

「……………………。」

テン「……トレーナー様…?」

「─────美味い!!!」

テン「……ほっ。」

 

「味噌汁も朝から染みるねぇ…。」

テン「白味噌を使いました、関西ではこういった味付けが多いんですよ。」

「これなら毎日飲めるね。」

テン「ま、毎日……です、か……///」

「?」

テン「い、いえ…トレーナー様のご用命とあらば、何時でも…///」

「あはは、流石にそれはテンの負担が増えちゃうから」

テン「そ、そうですよね……///」

 

 

 

 

 

……………………………………

 

 

「ご馳走様でした。」

テン「お粗末さまでした。

……洗い物しますので、トレーナー様はご準備を。」

「えっ、いや、さすがにそれはやるよ。」

テン「私が好き好んでやってる事なので、どうかお気になさらず。」

 

「……ん、じゃあ…ありがとうね、テン。」

テン「勿体なきお言葉、ありがとうございます。トレーナー様。」

(……流石に、されっぱなしはトレーナーとしての威厳が……。

何かお返しできないかな…?)

 

 

テン「ふぅ…洗い物も終わりましたし…。

……トレーナー様。もし今後何かリクエスト等あれば遠慮なく───」

「テン。」

テン「は、はい……如何なさいましたか?」

「ん、こっちにおいで。」

テン「……はい。」

 

 

─────ギュッ。

 

 

テン「……!」

「動かないでね。」

テン「……は、はい……っ///」

「ありがと。」

テン「……い、いえそんな…滅相もない……///」

「お返し…考えたんだけど浮かばなくて…今はこれで勘弁してくれな。」

テン「…私にとっては極上のお返しです……から……///」

「……ん、そっか。」

 

 

 

 

 

……………………………………………………

 

 

 

 

【カフェテリア】

 

ホクト「おっ、初日の食事サポート大作戦はどうだった?♪」

テン「……………………。」

ホクト「テンテン???……お~い、テンテン?

…はりゃ、もしかして大失敗だったか…?」

 

テン「……ホクト。」

ホクト「……お、おぉう、どったの?」

テン「好きな物何でもご馳走します。」

ホクト「えっ、マジ?……と言うか、何で?」

テン「その……そうでもしないと…顔がニヤついてしまいそうで…///」

 

ホクト「……もしかして、食事だけじゃなくてテンテンも食べられ───」

テン「は、早く選んでください!!///」

ホクト「ひょえ~~~~~っ!!!!」




評価・感想・お気に入り登録
よろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。