瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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6th当日じゃぁああぁあああぁ!!!
楽しみましょう!


第161レース~光の後ろ姿、僕が憧れた青~

【ジャパンカップ 前日】

 

シュヴァル(……あっ、キタサンだ……。)

夕日に照らされたコースで自主トレに精を出す

キタサンブラックの姿をシュヴァルグランはその目に捉えた。

 

シュヴァル「……っ…………。」

勝ちたい気持ちは当然ある。

しかし、何度やっても…何度挑戦しても、勝てっこない。

そんな思いがシュヴァルグランの心を支配する。

 

シュヴァル(……僕なんかが、偉大なウマ娘になんて…。)

悔しそうにキュッと唇を噛んで帽子に手をかける。

その時だった。

 

 

 

─────ポン。

 

 

 

シュヴァル「……へ……?」

「お疲れ、シュヴァル。」

シュヴァル「と、トレーナーさん……お疲れ…様、です。」

「いよいよ明日はジャパンカップだな。」

埒に腕を置きながらトレーナーは訥々と話し始めた。

 

「─────やっぱり、怖い?」

シュヴァル「……っ……え、と…その……。」

「……キタサンブラック…シュヴァルが越えたい壁…追い越したい背中…か。」

シュヴァル「僕、なんかが…出来っこ…。」

「いいや、君ならきっと出来るよ、シュヴァル。」

 

 

真っ直ぐ、目を見て、そう言い放つトレーナー。

シュヴァル(─────あぁ…いつもこうだ…。)

僕なんかに期待しても…僕なんかが頑張っても……そんな考えを真っ向から否定して

背中を押してくれて……何処までも支えてくれて…。

 

 

シュヴァル「(……でも……僕だって…そんな人の思いに報いたくて…。)

……ありがとう、ございます……トレーナーさん。」

「ん、シュヴァルにはシュヴァルの武器がある。

それに良さだって、何個もあるんだから、例えば───」

嬉しそうに話すトレーナーを見て、シュヴァルの決意はより一層固くなるのであった。

 

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

【ジャパンカップ 当日】

 

 

ホクト「ひゃー、すっごい人の数~…。」

エース「そりゃぁ、東京レース場のGIレースだからな。」

アルダン「去年は、エースさんが優勝したレースでもありますね。」

 

デュラ「我が騎士団から2年連続の優勝ウマ娘が出るか…胸が高鳴りますね。」

テン「騎士団かは別として…そうですね、期待せずにはいられませんね。」

 

 

【控え室】

 

「……大丈夫そうか?」

シュヴァル「は、はい…今日は何時もと違って…落ち着いて居れてます…。」

「そっか、良かった。」

シュヴァル「……あ、あの…トレーナーさん。」

「ん?」

シュヴァル「ちょっと…手を握ってもいいですか…?」

「手?……良いけど。」

シュヴァル「……ありがとう、ございます。」

 

大事そうに手を握り、目を細めるシュヴァル。

シュヴァル(……やっぱり…今日も、眩しいな……。)

トレーナーを目を見て、ポツリと心に想うシュヴァルであった。

 

 

………………………………

 

 

実況「東京レース場、本日のメインレースはジャパンオータムインターナショナルロンジン賞

ジャパンカップ、GI。

芝コース良バ場のコンディション、上空は青空、明るい日差しです。

17人のウマ娘がその中で頂点を競います。」

 

シュヴァル「………………。」

ホクト「…な、何だか緊張してきた~…!!」

デュラ「あ、貴方が緊張して、ど、どうするんですか…!」

エース「お前らなぁ…。」

 

「お待たせ、間に合って良かった。」

アルダン「お見送り、お疲れ様です。トレーナーさん。」

テン「ベストポジションを確保しておきました。」

ホクト「って言っても、残り200メートルの最前列だけどもね。」

 

エース「レースの醍醐味はここに詰まってるって言ったのはどこのどいつだよ…。」

ホクト「いやー、うっかりうっかり。」

 

実況「各ウマ娘の枠入りが続々と進んで…残り半分くらいでしょうか、ゲートインが行われていきます。

────さぁ、最後の1人がゲートに入りまして…役者が揃いました、GI・ジャパンカップ。」

 

 

 

 

─────ガッコン!

 

 

 

実況「スタートしました!

揃いました、さぁ先行争いはどのウマ娘か。

4番キタサンブラック僅かに先頭に立ちます。全体的にゆったりとした先行争いです。

まず先頭に立ったのはキタサンブラック、リードは1バ身。」

 

「やはり逃げ戦法…シュヴァル…は、先行集団4、5番手か。」

アルダン「宝塚記念の時とは違い…よく周りが見えていると思います。」

エース「落ち着いて…スタミナ勝負に賭けるしかねぇよな。」

 

実況「さぁ、1000メートルは60秒2のペースでいきました。

3コーナーのカーブにこれから向かいます。

キタサンブラック、リードは1バ身半。内からシュヴァルグランが上がって4番手に居ます。」

 

シュヴァル「…………………………。」

実況「さぁ、キタサンブラックが後続を引き連れて残り600の標識を通過!」

 

 

 

 

シュヴァル(─────僕は…いつだって後ろ向きで、自信なんかこれっぽっちも無くて

偉大なウマ娘になる……なんて…出来るわけない…ずっとそんな風に思ってた。)

 

シュヴァル(───でも、ライバル(キタサンブラック)が居たから…その背中を…追いかけて来たから…ここまで来れた………………それに……。)

 

 

実況「キタサンブラック先頭!キタサンブラック堂々と先頭!」

シュヴァル(─────貴方が居てくれたから。)

 

 

シュヴァル(こんな弱い僕を、情けなくて、何時も後ろ向きで……。

でも、トレーナーは…絶対に見捨てることなく、一緒に歩いてくれた。

だから、今ここに、僕がいる、僕は走っている。)

 

実況「残り400!キタサンブラック先頭!間からシュヴァルグランも追い込んできた!!」

ホクト「き、来た!!」

エース「行けぇ!!シュヴァル!!」

 

 

【何回謝ってもいいよ】

シュヴァル【……えっ……。】

【でも、その度に何回でも俺はシュヴァルの事を支えるから】

 

シュヴァル(────あぁ……そうか。)

僕は、何処までも背中を押してくれるトレーナーさんのために勝ちたいんだ。

偉大なウマ娘になるには、トレーナーさんが居なきゃダメなんだ。

 

 

シュヴァル(トレーナーさん……僕は……僕は……トレーナーさんの事が…っ……。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シュヴァル「──大好きだぁああぁぁッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実況「捉えた捉えた!!!シュヴァルグランが先頭だ!!!」

ホクト「いっけーーー!!」

アルダン「……トレーナーさん。」

「……あぁ、とっても……偉大な姿だ…この姿を忘れはしない。」

 

実況「シュヴァルグラン、今1着でゴーーーーーールイン!!!

欲しかったGIタイトルを遂にその手に収めました!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

シュヴァル「はぁっ、はぁっ……!!!!」

シュヴァル(これが……GIの…1着の景色……。)

 

 

 

 

シュヴァル「……ははっ…………とっても……。」

シュヴァル「─────とっても……青いや……。」

 

 




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