瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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GETできないね、シーザリオ(おにぎりを握る音)


第162レース~騎士、推参~

シュヴァル「────やぁぁぁっ!」

ホクト「────ほっ!!!」

テン「────ふっ!!!」

 

 

デュラ「………………。」

デュラ(先週、シュヴァルグランさんはGIレースを優勝。

ホクトベガさんも、エリザベス女王杯を優勝……。

テンポイントさんも、優勝は出来ずも皐月賞と菊花賞を2着…。

錚々たる実績に……私自身も、追いついて見せないと……。)

 

「熱心に見てるな、デュラ。」

デュラ「我が君!……お疲れ様です。」

「あの3人の走りが気になるか?」

デュラ「……そうですね、いい刺激になります。」

(目が本気だな……そろそろ選抜レースも近いし、無理もないか。)

デュラ「失礼、我が君…私も走ってきます。」

「あぁ、行ってこい!」

 

 

デュラ(目指すは……聖剣のような切れ味……まだまだ研鑽を続けなれば……っ!)

 

 

 

………………………………………………

 

 

【翌日】

 

 

ライトオ「無礼ダル、これを見ろ。」

デュラ「だ、誰が無礼ダルよ!!……全く、これは何かしら?」

 

ライトオ「今週行われる選抜レースのメンバー表だ。」

デュラ「なっ……せ、選抜レースですって!?」

ライトオ「そうだ、そして、ここをよく見てみるといい。」

デュラ「……ら、ライトオさんと…ビリーヴさんと同じレースじゃない!」

 

ライトオ「そうだ、だが、最高速は渡さない。

後ろから眺めているといい。」

デュラ「なっ…………わ、私だって負けるつもりは無いわよっ!」

ライトオ「そうか、当日は良いレースをしよう。」

デュラ「……ええ、望むところよ!」

 

 

 

 

…………

 

 

デュラ「……と、言うことがありまして…。」

「そうか、デュラも選抜レースか。」

アルダン「既に契約は済んでいますが…。」

 

デュラ「……ですので、今回の選抜レースでは────」

「……?」

デュラ「───勝ちにこだわります。今後を見据えた上で。」

エース「それでこそデュランダルだな。」

テン「えぇ、あの練習について来れたのです、きっと大丈夫です。」

ホクト「では、一子相伝のどっかんまくりを伝授させ──」

 

デュラ「して、距離ですが。」

ホクト「無視、すなーーーっ!」

シュヴァル「ま、まあまあ……。」

 

「1200m……か。」

デュラ「短距離でもマイルでもやる事は変わりません。

……全て切り伏せるのみ……です。」

 

「あぁ、そうだな……その切れ味を遺憾無く発揮してくれ。」

デュラ「…………はっ!」

「…………後は、アレを用意しないとな。」

ホクト(…………アレ?)

 

 

 

 

…………………………………………………

 

 

【レース当日】

 

「デュラ。」

デュラ「我が君、如何致しましたか?」

 

「これを。」

差し出したのは、新品のシューズ。

 

デュラ「……これは?」

「つま先部分を少し加工したシューズ…デュラの脚にはこれが合うと思って。」

デュラ「……お心遣い、痛み入ります。」

胸に手を置き、深々と頭を下げた後、デュランダルは靴を履き替えた。

 

デュラ「……これは……。(凄くフィットしている……。)」

「どう?」

デュラ「……やはり、貴方こそ…王に相応しい人物その物です。」

「大袈裟だって。」

デュラ「見ていてください、我が君……必ずや、その手に勝利を。」

そう言うと、意気揚々とターフに向かうデュランダル。

 

実況「続いて行われるのは、芝1200mのレースです。

メンバーは────」

 

中堅トレーナー「次のレースは有力なウマ娘が多いな。」

新人トレーナー「デュランダルにカルストンライトオ…それにビリーヴ…。」

 

デュラ「……よし。」

実況「各ウマ娘がゲートに収まります。」

 

 

デュラ「────……ふっ!」

中堅トレーナー「デュランダルが出遅れたな。」

新人トレーナー「短距離レースでこれは痛手ですね…。」

 

「……いや。」

エース「……あぁ、わざとだよな?」

「あぁ、あれも本人の作戦の内だろう。」

 

デュラ(……シューズが馴染んでる…走りやすい…。

ペースは…スロー…誰もが最終直前までスタミナを残したままなら…

追込はより不利になる…。)

 

テン「……勝負のポイントは。」

「あぁ、仕掛け所は────」

デュラ(────ラスト3ハロン

どのようなペースであろうと、必ず…誰よりも速い脚で切り伏せる!)

 

デュラ「それさえ出来れば、勝利が揺らぐ事はありません!

────はぁぁああぁっ!!

中堅トレーナー「こ、これは……!」

「────来たな。」

ホクト「凄い……コース取り完璧だ。」

 

実況「正しく一閃!!デュランダルが全てを撫で切って今1着でゴールイン!!」

新人トレーナー「上がりタイムが34.7秒……走破タイムも中々だな…。」

 

デュラ「ただいま、戻りました。我が君。」

さも当然のように片膝をついて目を細めるデュランダル。

 

「あぁ、良い走りだったよ。」

デュラ「……勿体なきお言葉です。」

中堅トレーナー「……何か、前にも同じ光景を見た気がするな。」

新人トレーナー「これは出る幕はないですね……。」

 

「だが、いきなりの急加速は脚への負担も大きい…。

いくら合うシューズを履いたとて無理はいけないからアイシングをしようね。」

デュラ「はいっ。

……ですが、我が君がよろしければ…そのお手でマッサージをしてくれても…。」

 

「…………いや、それは。」

アルダン「ふふっ、鼻の下が伸びてますよ、トレーナーさん。」

「の、伸びてないから!」

テン「では、私が。」

ホクト「……何かゴキゴキ音鳴ってない?」

テン「しっっっっっかり揉み解してあげよう、かと。」

 

デュラ「助けてくださいまし、我が君!!

何故か分からないけど分からされてしまいます!!」

「……これはこれで……。」

エース「感心して眺めてるんじゃない。」

「あたっ」

シュヴァル「あ、あの……アイシング持ってきました…。」

アルダン「トレーナーさんはあちらに行ってましょうね。」

「……あ、は、はい…。」

 

デュラ「…………我が君!」

「ん?」

デュラ「……これからも、剣を捧げ…尽くしていきます。

どうか、この先も…信じてください、この聖剣の切れを。」

「あぁ、もちろん!俺にとっての最高の懐刀として活躍、期待してるよデュランダル。」

デュラ「~~~~~~~~っ!!!

………………は、はいっ!」

 

ホクト「いででで!ブンブン尻尾を振り回すなっ!バシバシ当たっとるわ!」

デュラ「はっ、も、申し訳ありません!!」




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