瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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はーーーー……。。。。
コンセントレーション‎☆‬(????????)


第17レース~アルダンの意外な特技~

「…やっちまった…」

 

いつもの通り、業務をこなしていた…が…。

ふと、時間を見て自分を戒める結果となってしまった。

 

「午後16時…また昼飯抜きか…」

1つの業務に集中すると周りが見えなくなる悪い癖をどうにかしないと…と考えつつも、お腹は減る。

 

「…仕方ない、何か買ってこ────────」

 

 

ガラガラガラ…………。

 

 

アルダン「トレーナーさん、失礼いたします。」

「アルダン?…って、何だよその格好…」

 

トレーナー室に入ってきたアルダンは、制服の上にエプロンを掛けていた。

 

アルダン「ふふっ、驚かれましたか?」

「すごい似合ってるよ」

アルダン「…もう、話の意図、分かってないですね?///

…えぇっと…授業の一環でお料理を作っていたのですが…

持ち帰り自由と言われたので、トレーナーさんに…と、思いまして。」

 

正直、お腹はめちゃくちゃ空いている。

寝耳に水な出来事だが、1つ疑問が思い浮かんだ。

 

「…アルダンって、料理出来たんだ…。」

その一言に、アルダンの頬は膨らんだ。

 

アルダン「…メジロ家の一員として、これくらい出来ます…ふんっ。」

普段のお嬢様らしさが無く、年相応の拗ね方をするメジロアルダン。

これ以上は、流石に可哀想と感じ、頭を下げて手を重ね合わせる。

 

 

「お願い、アルダン!食べたい!」

アルダン「…し、仕方ありませんね…特別ですから、ね?///」

 

いそいそと準備を進めるアルダンを見て、自分も作業する手を止めた。

 

 

「…トレセン学園と言えど、家庭科みたいな授業もあるんだな」

アルダン「栄養学の一環だそうです、カリキュラムとしては実のある内容で面白いですよ」

 

「へぇー、俺も昔やったっけなぁ」

アルダン「ふふっ、トレーナーさんもお料理を?」

「お世辞にも上手いとは言えないけどね…」

 

話が盛り上がりつつも、タッパーの蓋を開けるアルダン。

 

「…おぉ…っ!」

食べなくても分かるくらい美味しそうな品々が並んだ。

 

アルダン「少々…作りすぎてしまいまして…」

困った顔で笑うアルダン。

その言葉を聞いて、ふと、疑問が浮かんだ。

 

「持ち帰り自由って言ってたけど…結構食べるつもりで作ったの?」

普段のアルダンを考えると、些か多い気もしたが…。

 

アルダン「あ、い、いえっ…その、これは…っ…///」

「?」

 

 

……………………………

 

【授業中】

 

アルダン(作る物は自由…とは言え、勝手に食べたりしたらトレーナーさんにもご迷惑がかかりますし…代わりに召し上がってくれそうな人も…居ませんね、どうしましょう…)

 

???【…ダン……アルダン】

 

アルダン(………???)

 

???【アルダン…聞こえてるわね、私よ】

アルダン(ね、姉様…っ!?)

 

ラモーヌ【今、三女神像の力を借りて貴方の脳内に直接語りかけてるわ】

アルダン(三女神像の力をそんなところで使わないでください…)

 

ラモーヌ【話は聞かせてもらったわ】

アルダン(…一方的に聞かれてた気もしますが…)

 

ラモーヌ【貴方の腕を存分に振るって食べさせたい相手がいるのではなくて?】

アルダン(…で、ですが…いきなりそんな事しても…ご迷惑なのでは…?)

ラモーヌ【イチコロよ】

アルダン(そ、そういうものなのでしょうか…)

ラモーヌ【ついでにエプロン姿で行きなさい】

 

アルダン「ね、姉様…っ!?///」

チヨノオー「わわっ!…ど、どうしたんですか、アルダンさん…?」

アルダン「へっ?……あ、あぁ…いえ、なにも…///」

 

 

 

……………………………………

 

 

 

アルダン「…その…///」

食べようとしてたところを、アルダンの言葉が遮った。

 

アルダン「…トレーナーさんに、食べてもらいたくて…多めに作っちゃいました…///」

「…アルダン…」

 

アルダン「そ、その…食べれなかったら大丈夫ですので…っ!///」

「ううん、ありがとうねアルダン…よっしゃ、いただきます!」

アルダン「ぁ…トレーナーさん…」

 

空腹からか、急ぎ足で口に運ばせる…が…。

 

「…ん、これ…」

アルダン「…薄い、ですよね…」

 

色はしっかりしているが、薄味で味付けされていた。

アルダン「すいません…病院で過ごす日々が長くて…薄味が当たり前になっていまして…」

 

申し訳なさそうに俯くアルダン。

「美味しいよ」

アルダン「…無理しなくていいんですよ、トレーナーさん…」

 

「本当だよ、めちゃくちゃ美味しい

…それに、薄味だ~とか言わないで」

アルダン「ですが…」

 

「優しい味わいで俺は好きだよ

あはは、本来栄養とか俺の方がアルダンに教授しないといけないのになぁ」

アルダン「…トレーナーさん…」

 

ありのままの言葉をもらったからか、アルダンは嬉しそうに笑った。

 

「これならしばらく食べたいかも」

アルダン「…しばらく…で、良いんですか?///」

「え?」

 

アルダン「なんでもありませんっ、ふふっ…トレーナーさんさえ良ければまたお作りしますよ♪」

「本当に!?ありがとう!」

アルダン「はいっ、ですが…あまり食生活を疎かにするのは…めっ、ですからね?」

「うぐ…はい…」

 

アルダン「本当に完食してくださり、ありがとうございます。

作った甲斐があるというものです。」

「うん、これで残りの仕事も頑張れそう」

アルダン「あまり無理をなさらずに…ですよ?」

「ん、約束するよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【数日後 メジロ家】

 

 

 

アルダン「ふんふふ~ん…♪」

マックイーン「…アルダンさんがご機嫌かと思ったら…

この器具の量と料理本の量はいったい…」

 

ブライト「修行…だそうで~…」

パーマー「修行?」

 

ドーベル「胃袋を掴むって、張り切っちゃって」

ライアン「…つ、つまり、は、はな、花嫁修行…っ…!?」

 

ラモーヌ「アルダン、今日は洋食の気分よ」

アルダン「ええ、ではそちらで♪」

 

マックイーン「…なぜラモーヌさんが…」

パーマー「何か私がキューピットになるわ…とか言ってたとかなんとか」

ブライト「どちらかと言えば、反対をする頑固親父のような気が~…」

 

ラモーヌ「それもありかしら、何処の馬の骨かも分からない人にアルダンを──────」

アルダン「ダメです♪」

ラモーヌ「…………………」

ライアン(い、言い負けた…メジロの至宝が…)




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