瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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スティル欲しい!!スティル欲しい!!(素振り)


第166レース~シニア級、先を見据えて~

ホクト「あ~け~ま~し~て~~~~~~~」

テン「トレーナー様、人が多いのでお気を付けて。」

ホクト「ちょ~い!!!!」

テン「新年早々うるさいですね。」

 

ホクト「めでたい日だからね!!!」

テン「…なぜ威張るのかは不明ですが…。」

 

エース「…にしても、全員で初詣行くとはな。」

アルダン「去年は延期になって1日に行けませんでしたからね。」

デュラ「延期?」

シュヴァル「…えっと…。」

ホクト「…言われてるよ、テンテン?」

テン「貴方でしょう、全く…」

 

「はいはい、お話もいいけど進んでくよ。」

テン「もう少しで鈴緒に着きますね。」

「お願い事は決まった?」

テン「…私が願う事は変わりませんから…ですが、これでは何の事かバレてしまいますね。」

ホクト「トレくんとの事でしょ、どうせ。」

テン「…要らぬ横槍を…。」

「あはは…それがテンらしさだから…。」

 

アルダン「着きましたよ。」

エース「用意はいいか~?」

デュラ「はい、何時でも。」

シュヴァル「だ、大丈夫です。」

 

テン「では、トレーナー様、先陣を。」

「あいよ。」

ホクト「…むむむ…祓いたまえ~…むむむ~…。」

シュヴァル(難しい顔でお願い事してる…それに、声に出てる気も…)

 

デュラ(今年も研鑽を重ねて活躍できますように…。)

テン(これからも、トレーナー様の横に…)

エース(チームメンバーの無病息災と繁栄!)

アル(チームの栄光がこれからも色あせる事が無いように…)

 

「全員、お願い事は終わったようだね」

テン「はい、では学園に──」

ホクト「よーし!お御籤引こー!」

テン「全く、貴方は人の話を…。」

エース「おっ、いいな!賛成!」

 

テン「…申し訳ありません、トレーナー様。」

「あはは、まあ一年の運試しってことで…」

 

シュヴァル「えっ、と……くじを引いて…。」

デュラ「出た番号の引き出しから1枚取って…。」

アル「運勢が…。」

 

テン「…。」

「どうだった?」

エース「アタシは中吉だったぜ!まあ、良くもなく悪くもなくってとこだな。」

シュヴァル「ぼ、僕は…吉でした…。」

デュラ「私も同じです。」

アル「私もですね。」

 

テン「大吉でした。」

「えっ、凄いじゃん!」

テン(恋愛……恋敵多し…です、か…。)

ホクト「………。」

 

エース「(何か、聞きにくいけど…)ホクトは…。」

ホクト「……ぐぎぎぎぎぎぎぎぎ!!!!!」

シュヴァル「あ、あぁっ!おみくじ破いちゃダメですよ…!」

デュラ「…大凶…ホクトさんらしいですね。」

ホクト「おぉん!?」

 

テン「…新年早々賑やかで──」

???「……あの…すみません…。」

「…ん、はい?」

後ろから声をかけられて振り返ると、そこには

ほのかに赤い髪の毛の上にベールを被せたウマ娘がいた。

 

???「…チーム・ジュピター…です、よね。

そして…そちらに居るのは…テンポイントさんと…ホクトベガさん…ですね。」

どこか儚げな微笑みを浮かべるウマ娘。

ホクトが物珍しい目で見てきた。

 

ホクト「ひょっとして、レース見てくれてファンになってくれた…とか!?」

テン「ありえません、ホクトですよ?」

ホクト「含みのある言い方だなぁ!」

???「…えぇ、ある意味…近しいかもしれません……フフッ…」

 

ホクト「ほら見てみぃ!」

テン「…悪いことは言いません、今からでも変えた方がいいかと…。」

ホクト「こーらぁー!」

 

???「…フフッ、どちらかといえば…喰らいたいほど…魅力的だな、と…」

「(…なんだろう、一瞬目付きが…)えっと、君の名前は?」

???「────申し遅れました、私…スティルインラブと申します。

昨年、選抜レースに出たのですが…その時に皆様のお顔を拝見しまして…とても魅力的…と、感じまして…フフッ」

 

シュヴァル(な、なんだろう…このウマ娘…ちょっと怖い…かも…。)

スティル「お呼び止めてしまって申し訳ありませんでした。また学園でお会いした際はよろしくお願いいたします。」

そういうと、スティルは神社を後にした。

 

ホクト「何か、ミステリアスなウマ娘だったねぇ。」

テン「そうですね、貴方とは正反対でしたね。」

ホクト「おぉう、また含みのある言い方だなぁ!」

エース「どちらかといえば、テンに雰囲気似てるかもな。」

アル「えぇ、どこか儚げで…ですが、内に何か秘めていそうで…。」

テン「…そう、ですかね…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

【帰り道】

 

ホクト「けっ、けーーーーだっ!」

エース「まだ運勢のこと引きずってるのかよ。」

 

ホクト「どうせ騒がしいウマ娘ですよーっだ!」

テン「そっちですか。」

 

アル「ふふっ、帰りに何か買ってあげますから。」

ホクト「わーい!アルル好きーっ!」

シュヴァル(…子供扱いされてるような…。)

 

デュラ「……む、我が君…誰かがこちらに向かってきています。」

「…誰か?」

 

???「はじめまして、やっぱし噂で聞く通り

賑やかで楽しそうなチームどすなぁ。」

はんなりとした口調で、こちらに話しかけるウマ娘。

(…何だか、今日はよく話しかけられるな…。)

 

???「ホクトベガはん、お会いしたかったどす。

秋に出走したエリザベス女王杯、見てました。

あの走り…えらい感動しはりました。」

ホクト「…ほへ?」

 

自分の事を言われると思ってなかったのか、目を丸くするホクトベガ。

 

???「自己紹介遅れてもうてすんません。

今年の春からトレセン学園に入学しますさかい

ラッキーライラックと言います。

あんじょうよろしく申し上げます。」

「ラッキー…ライラック…さん。」

 

ララ「ややわぁ、そんな堅苦しくなる必要ありまへんよ。

ララとでも呼んでもろてええよ?」

「…えっと、じゃあララ…。」

 

ララ「ふふっ、嬉しいわぁ。

ほな、入学したら改めて挨拶させてもらいます。」

そう言うと、にこやかに笑ってラッキーライラックはその場を後にした。

 

ホクト「ふふん、感動した、かぁ~♪」

テン「…………まぁ、否定はしません…が……。」

ホクト「でしょでしょ?…いや~、自分の走りが誰かの憧れになる…良いなぁ、それ!♪」

 

アル「ふふっ、そうですね♪」

エース「たまには良い事言うじゃねぇか。」

デュラ「その気持ち、何時でも大事にしていきましょう。」

 

シュヴァル「…あっ。」

テン「如何なさいましたか、シュヴァルさん?」

シュヴァル「…え、っと…あれ…。」

指差す先には────

 

「…大抽選会…ガラポンか。」

エース「おー、この時期は何時も商店街で開催されるもんな。」

ホクト「…………。」

 

デュラ「目がやりたいと言っていますよ。」

テン「貴方がやっても結果は見え透いてるのですが…。」

ホクト「ま、まだ決まったわけじゃないーしー!?」

 

アル「…あっ、そういえば…トレーナーさん?」

「ん?」

アル「年末に買い出しした時…貰った記憶があるのですが…。」

「…えーっと…あ、1枚あったわ。」

 

 

ホクト「…………!」

「あっ、お前!」

我慢効かないホクトベガは目にも止まらないスピードで掠め取った。

 

ホクト「おっちゃん!1回!」

係員「あいよぉ!」

 

アル「…如何いたします?」

「止めても無駄だろ…やらせてみよう。」

 

ホクト「ふんぬぬぬぬぬ~……マッスルグリングリーン!」

エース「なんだその掛け声。」

デュラ「球が出てませんよ。」

テン「…おバカ…。」

 

ホクト「ここだぁ!」

────渾身の力と祈りを込めて振るった結果は…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────……コロン………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホクト「……ほ?」

────カランカラン!!

係員「大当た~り~ぃ~!!!特賞の温泉旅行券~!!!」

 

 

 

 

 

 

チーム一同「「「…………えぇ~~っ!?!?!?」」」

アル「まぁ…。」

 

ホクト「ほぉれ、見た事かぁ~!!!」

誇らしげな顔でホクトが景品を受け取った。

 

ホクト「ふふん、大凶を乗り越えたホクベーちゃんに敵はなーし!!」

「あはは…まぁ、引いたホクトにやるよ、それ。」

 

ホクト「えっ…でも使い道無いし~…。」

しばらく考えたホクトベガはポンっと手を合わせた。

 

ホクト「────皆で行こう!直ぐにでも!」

「…本気で言ってる?」

テン「こう言い始めたら…もう無理かと…。」

 

ホクト「じゃっ、今すぐ帰って用意をしよー!」

エース「…足取り軽いな。」

シュヴァル「…でも、ちょっと楽しみ…です。」

デュラ「一時の休息、ですね。」

 

アル「…では、参りましょうか?」

「…だな。」




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