瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

172 / 183
スティルのストーリー
賛否両論ありますが
ウチでは甘々に書きます(?!)


第168レース~赫の影~

【1月後半】

 

ホクト「もがーーーーっ!!!!」

テン「何回目ですか、それ。」

 

ホクト「GIも勝って、温泉にも浸かって…心機一転やるぞー!ってなってたのにぃー!」

デュラ「…GIII、10着……ふっ。」

ホクト「笑ったかぁ!?今、笑ったのかぁ!?」

 

エース「おん前ら…廊下の真ん中だぞ?」

アル「ふふっ、賑やかな事は良いことですから♪」

シュヴァル「うぅ、周りの視線が…。」

 

エース「……!」

アル「如何なさいましたか、エースさん?」

 

エース「…視線を感じる。」

シュヴァル「…し、視線…ですか…?」

テン「…もしや…。」

 

スティル「…すみません、お声は掛けたのですが…。」

ホクト「確か…。」

スティル「はい、スティルインラブと申します……。」

 

デュラ「…何か御用がありそうな顔をしてますね。(…何でしょう…このパーシヴァルの様な雰囲気は…。)」

スティル「…これから…どちらに…?」

テン「トレーナー室に向かうところです。」

 

スティル「………………。」

エース「そういや、選抜レースに出てたって言ってたな、結果はどうだったんだ?」

スティル「…17着です。」

シュヴァル「……じゅ…っ…。」

スティル「…良いんです…私は…''()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()''」

 

テン「…獣…?」

スティル「こちらの話です…では…。」

アル「あの。」

スティル「……はい?」

アル「よろしければ、トレーナー室に来ませんか?何かお話出来ることで分かる事もありますでしょうし…。」

 

スティル「…ご迷惑では無いでしょうか。」

エース「良いんじゃねぇか?一度顔合わせた仲だしよ。」

スティル「……では…お言葉に甘えて…。」

デュラ「…?…シュヴァルさん?」

シュヴァル(……や、やっぱり…スティルさん…怖い…なんで、だろ…。)

 

 

 

 

【トレーナー室】

 

ホクト「ジュピター御一行、おなーーーりーーーぃ!」

エース「相っ変わらず元気だな…。」

デュラ「先程の癇癪など、とうに忘れてそうですね。」

シュヴァル「そ、それがホクトさんの良さですから…。」

 

アル「トレーナーさん、ある方を連れてきました。」

「お疲れ様、みんな。…ある方って?」

テン「どうぞ。」

スティル「…失礼します。」

 

「…ス、スティル…!」

スティル「…昨日はありがとうございました。」

ぺこりとお辞儀をするスティルインラブ。

…何故か、何故か…俺は、その眼に吸い込まれそうで──────

 

 

 

 

 

 

 

────────早く…捕まえ…て……来て…

 

 

 

ホクト「トレくん?」

「えっ?…あ、う、うん?」

ホクト「紅茶とコーヒーどっちがいい?ってテンテンが。」

 

「…あ、えっと…じゃあコーヒーで。」

テン「かしこまりました、スティルさんは如何なさいますか。」

スティル「…そんな、お構いなく…。」

ホクト「まあまあ、ここは厚意に甘えときなって!♪」

 

テン「貴方の場合は甘えすぎなんです。」

ホクト「ちぇー。」

スティル「…では、私も…コーヒーを。」

テン「かしこまりました、少々お待ちを。」

 

アル「偶然、トレーナー室に向かう途中でお会いして。」

エース「せっかくだし、招いたんだ。」

 

「…そ、そうだったんだ。」

スティル「……………………。」

(…何でだ…冬なのに…汗が…。)

 

デュラ「…先程から、机の上にある甘味を眺めていますが…お食べになりますか?」

スティル「……いえ、私は…。」

ホクト「私のオススメはね~、これ!♪」

スティル「いえ、ですから…私は…。」

アル「せっかくですから、コーヒーとよく合いますよ。」

スティル「……では…いただきます。」

 

小さい一口でお菓子を口に運ぶ…その表情は…。

スティル「………………♪」

かなりお気に召したのか、ゆっくりと味わっていた。

 

エース「それで、選抜レースの話に戻すぞ。

17着っていったい何があったんだ?」

「………!」

 

アル「トレーナーさんはご存知でしたか?」

「…い、いや…初めて知った…。」

咄嗟に嘘をついてしまったが、エースの言葉にスティルは俯いてしまった。

 

スティル「…私、は…まだ…普通に…走りたい、だけ……なのに…っ……。

────いやっ……嫌ぁっ……!」

突然頭を抱えて、震えるスティルインラブ。

 

エース「お、おいっ、大丈夫かっ!?」

スティル「…ごめん、なさい…大丈夫…です…。」

 

テン「…何か、複雑な事情がありそうですね。」

ホクト「…うん、私も…そう思う。」

 

スティル「…良いん、です…私は…影が薄くて…あまり、存在を気付いてもらえない…ので…。」

アル「…ですが…。」

スティル「……ですが…皆さん仲睦まじくて…切磋琢磨して…本当に……。」

 

 

 

 

 

スティル「────とっても…素敵………♪」

俺にだけ向けた視線、その言葉ともに胸に何かが刺さったかのようにズキっと痛む。

 

 

 

 

「…………………でも…。」

胸をグッと押さえ…真っ直ぐスティルインラブを見る。

 

「────君にも、そういう風になる権利は、あるはずだ。」

スティル「────っ。」

驚いた顔でこちらを見るスティルインラブ。

しかし、直ぐに困惑した表情を浮かべた。

 

スティル「…そんな権利は…私には…ありません。」

エース「そんな事ねぇよ、一度選抜レースに負けたくらいで俯くなんてつまらないだろ?」

 

 

アル「えぇ、これも何かの縁…。」

スティル「…ですが、私なんか…先程も言った通り影が薄く…お声なんて到底掛からない…ウマ娘…ですから…。」

 

テン「…トレーナー様。」

ホクト「こりゃ…そういうことっしょ?♪」

「…あぁ、だな。」

立ち上がり、スティルインラブの目の前に立って…。

────────手を差し伸べた。

 

 

 

 

君はもっと輝ける

スティル「────…っ!」

「だから、一度…俺に預けてみないか?」

スティル「…………………。」

 

少し考えたスティルが出した答えは…。

スティル「…………はい。」

手を取り、こちらの提案に承諾してくれた。

────()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

────────さぁ……全て…奪って…喰らって…狂わせて…!!!




感想・評価・お気に入り登録
よろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。