めにめに
めーにめにめに
めーにめに
【2月頭】
スティルがチームに一旦加わり
2週間が経過した、今のところ…裏スティルが出てくる場面もあるが
これと言って問題は起きていない。
テン(来週は…私が京都記念に出るため…休息日は今週末、のみ…)
一方その頃、テンポイントはとある事を思案していた。
テン(…と、なれば…早急にお誘いをしなくてはいけませんね…。)
2月には大事なイベントがある。
しかし、自身のレース出走と被ってしまうため…テンポイントはすぐさま行動に移すのであった。
【トレーナー室】
スティル「……はむ…はむ…。」
ホクト「あはは、スティルちんってハムスターみたいな食べ方するんだねぇ。」
スティル「も、申し訳ございません…それに、スティルちん…というのは…?」
ホクト「あぁ、私が好きであだ名付けてるだけだから気にしないで~♪
それに、ハムスターは第一号がいる訳だし。」
シュヴァル「ぼ、ぼぼぼ、僕ですかぁ…!?」
「ホクトも同じようなもんだろ…あっ、お疲れテン。」
テン「お疲れ様です…えっと…。」
ホクト「???」
テン「…。」
耳を垂らしたテンと目が合った。
「ちょっと買い出し行ってくるわ、テンお供してくれる?」
テン「…っ…わ、分かりました。」
ホクト「私チョコミントアイス~!」
「パシリかよ…まぁ良いけど…。」
テン「…トレーナー様…何を買いに…?」
「いや、部屋を抜け出すための口実だよ…まあ、頼まれ事されたから買いに行くけど…。」
廊下を歩きながら、トレーナーがテンポイントの方を見る。
「何か、俺に言いたい事あったんじゃないの?」
テン「…ぁ…と…その…。」
「…言いにくい?」
テン「──その…私と…っ!」
…………………
【週末】
テン「お、お待たせしました…トレーナー様。」
「────テンっ、待って…た…よ…。」
トレセン学園から少し離れた駅前で俺とテンポイントは合流した。
テン「…トレーナー…様?」
「…ぁ…ごめん…すっげぇ綺麗で…見惚れてた。」
テン「…///」
その言葉に、テンポイントは自分自身の体を抱きしめた。
テン「今までで一番、服装に気を遣って来た甲斐がありました…///」
「…まさか、テンからお誘いを受けるなんてね…。」
テン【───その…私と…っ!】
テン【────デート、して…ください…!///】
【で、デート…っ???】
テンポイントらしからぬ提案に思わず目が丸くなってしまった。
しかも、他のウマ娘たちがいる中でこんな事を言うのだから猶更だ。
【…またホクトから言われたか?】
テン【いいえ…私の意志で…トレーナー様と…デートしたいんです…///
その…2人きり…というのは…お嫌…でしたでしょうか…?///】
【まさか!喜んでご一緒させてよ!】
テン「…申し訳ございません、あの様な事を多くの方が居る面前で…///」
「嬉しかったよ。」
テン「……///」
その一言が嬉しかったのか、テンポイントが腕に抱きついてきてこれでもかと密着してきた。
テン「で、では…行きましょう…っ!///」
「今日の目的地は?」
テン「…とても大事な用件がありますが…それは最後に…。
今は、この一時を楽しみながら…トレーナー様と色々巡りたいと思っています。」
「ん、そっか…じゃあ、見て回ろ?」
テン「はい…っ!」
その後、俺とテンポイントはウィンドショッピングを楽しんだり
ペットショップに行って癒されたり、1つのクレープを分け合ったりと…2人きりの時間を思う存分過ごした。
…その間、ずっとテンは腕に抱きついたままだったが…。
「…なあ、テン?」
テン「如何いたしましたか、トレーナー様。」
「その…腕なんだけど…。」
テン「ご迷惑でしたか…?」
「いや、その逆…。」
テン「…?」
「柔らかくて幸せで我慢できなくなる。」
テン「────っ!?///」
思った事を、そのまま言ったのだが…テンポイントの顔がさらに赤くなる。
しかし、腕は頑なに離さない。
なんなら、さっきよりも抱き着く力が強くなっている気がする。
テン「…いけません///」
「だよな、ごめん。」
テン「……そういった事は…まだ、お預けです…///」
最後にテンポイントが何か言ったが、聞き取れないまま最後の目的地に着いた。
「ここは……アクセサリー屋さん?」
中に入ると、入口にスーツ姿の警備員らしき人がいる
何ともハイブランドなお店のようだ。
(い、委縮するな…。)
予想外のお店に辺りを見回していると…。
テン「トレーナー様、こちらへ。」
言われるがまま、テンポイントに導かれて店員の元へ。
テン「お願いいたします。」
店員「では、失礼いたします。」
そう言うと店員は慣れた手つきで指の寸法を始めた。
「…なぁ、これって…。」
テン「去年の夏に約束した件…ようやく、果たせそうです…。」
指の寸法、夏の約束で分からないわけがない。
以前からテンポイントが付けている指輪のお揃いを付ける件である。
「…でも、俺が贈ったのは…そんな高価な代物じゃないぞ?」
寸法が終わり、テンポイントに話しかける。
テン「良いんです。私がこうしたいから…させてもらってるのであって…。
ふふっ、トレーナー様への想いが値段に比例してしまってるのかもしれませんね。」
そう言って幸せそうに笑うテンポイント。
「…いや、それだと俺が納得しない。」
テン「…えっ…。」
「せっかくなんだし、ここで買おうよお揃いのリング。」
テン「で、ですが…そんな…」
自分が今身に着けているリングに視線を落とすテンポイント。
「いやいや、まさか取って捨てろとかは言わないよ!
…今付けてるリングの方は俺に任せてよ?」
テン「…分かりました、トレーナー様の事に一任致します。」
店員「大変仲睦まじくて羨ましいです。」
「あっ、えっとですね…!」
テン「…///」
店員「…ふふっ、そう言う仲だと言わずとも伝わりますよ。」
「…えぇ、大事な子…ですから。」
テン「…///」
その一言に、テンポイントの顔がほんのり赤くなる。
店員「では、そんなお2人にこちらはいかがでしょう?」
テン「こちらは…なるほど色合いが────」
店員の説明に耳を傾けてる間に、俺は一旦その場を離れた。
(えぇっと……あった!)
そして、お目当ての物を見つけて素早く会計を済ませた。
「────お気に召す物は見つかった?」
テン「トレーナー様…こちらが気になりまして…。」
テンポイントが指差す先にあったのは…。
「…イエローゴールド…うん、黄金色をしていて…キミの髪の毛とそっくりだ。」
テン「…どうでしょうか?」
「…綺麗だね、とっても。」
テン「分かりました、これにしましょう。」
「良いのか?」
テン「私も、同じことを…思ってましたから///」
2人の意見も合致し、購入する事となった。
店員「今、お付けになりますか?」
テン「如何いたしますか、トレーナー様。」
「折角だし、付けよ?」
テン「分かりました……では、こちらは…」
名残惜しそうにリングを外すテンポイント。
「待って、俺が外す。」
テン「…えっ?」
「そんでもって…外したコレを…。」
胸ポケットから先程買ったお目当ての物を取り出す。
テン「…チェーン?」
「…おしっ、テンじっとしててね。」
リングをチェーンに通して、テンの背後に回る。
「うん、長さもぴったりだね。」
テン「これは…。」
「こうすれば、ずっと一緒に居れるだろ?」
肩に手を置き、笑うと…テンポイントは愛おしそうにリンンを見た。
テン「トレーナー様はいつも私の想像の上を行きますね…///」
「そうか?」
テン「ですが…それがこそばゆくも…尊く、幸せに感じております…///」
そう言って、購入したリングを取り出すテンポイント。
テン「トレーナー様…もう一度…その手で付けて…いただけますか…?///」
「もちろん、喜んで。」
お互いの左手人差し指に付けたリングを見て笑い合うのだった。
……………
テン「…今日は、ありがとうございました。」
「こちらこそ、とても素敵な時間を過ごせたよ。」
テン「…私もです…ふふっ、同じですね…///」
「…テン…。」
テン「…トレーナー様…///」
夕日が照らす中…俺とテンポイントは2度目の口づけを交わした…。
【夜 寮】
ホクト「ういじゃ、おやしゅみ~」
テン「はい、おやすみなさい。」
テン(…不思議…指輪をしてるだけなのに…まるでトレーナー様がそばにいてくれてるみたい…。
優しくて…温かい…トレーナー様…貴方も今…同じ事を…思ってるのでしょうか…?///)
テン「…ふふっ…///」
ホクト(…寝れないなぁ…。)
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