瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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第177レース~想い打ち明けて~

テン「全く……貴方と言う人は…。」

ホクト「えへへ、ごめんごめん……。」

 

エンプレス杯が終わった日の夜。

部屋に戻った2人はレース後のことについて回顧していた。

 

ホクト「でも、トレくんのあの困った顔ちょっと面白かったよね。」

テン「あまりトレーナー様を困らせてはいけませんよ。」

ホクト「困らせてはないんだけどなぁ…大好きなのは事実だし。」

テン「トレーナー様は魅力的なお方です、そうなるのも納得です。と言うか…なって当然です。」

 

ホクト「すごい自信だなぁ……まぁ、実際そうなんだけど。」

テン「ふふっ、まさかホクトも……とは、思ってもみませんでしたが。」

ホクト「あ、いや……ホントはね?

テンテンとトレくんの仲を応援する……はずだったんだけど…心のどこかで…

あ、私……やっぱり好きなんだな、この人の事って思う時があっ……って!

な、なんて話させるのさっ……///」

 

テン「ふふっ、そんな気はしていましたよ。」

ホクト「あ、でも……そうなると…恋のライバル、ってことになっちゃう……ね?」

テン「………………はい?」

ホクト「いや、1人の相手を巡ってドロドロと奪い合うって言うか……。」

テン「…あぁ…なるほど…その考えは私にはありませんでしたね。」

ホクト「えぇっ!?……あ、いや…テンテンの方がそういった意味で優位だからって意味なのかな。」

 

テン「いえ、そうではなく。」

断りを入れるように話を遮るテンポイント。

 

 

テン「私たち2人で、トレーナー様の事を幸せにすれば……と思ったのですが。」

ホクト「えぇっ?!……それは~…アリなの、かな?」

テン「何かダメな理由がありましたか?……奪い合うよりも、よっぽど平和的だと思うのですが……。」

ホクト「……いや、まぁ…テンテンらしいなぁとは思ったけど…トレくんが何て言うかな。」

テン「トレーナー様はお優しいですから、私たちの想いを汲んでくれますよ。」

ホクト「は~……明日からトレくんの顔見るの恥ずかしくなっちゃうかも。」

 

テン「そうなったら、からかってあげますね。」

ホクト「ひ、ひど~いっ!」

 

 

 

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

【翌日 トレーナー室】

 

 

ホクト「お~~~疲れ様どぅえ~す!……って、ありゃりゃ、私が一番乗りか。」

ホクト(ありり?トレくんの返事が無いな…何してるんだろ?)

 

デスクに座るトレーナーの元へ近寄ると……。

「……………………zzz」

ホクト(…寝てる……お疲れモードなのかな?)

何かの作業中だったトレーナーが静かに寝息を立てていた。

 

ホクト「全くまた無理してるんじゃなかろうかねぇ…。

…これは~……んむ、アルバム?」

起こさないように、デスクの上に置いてあったアルバムを手に取るホクトベガ。

 

ホクト(インデックスに私たちの名前が書いてある…。)

自分の名前のページを開くた…そこには。

 

ホクト「これ……私のデビュー戦の写真…それに、こっちはエリザベス女王杯の時の写真…。」

これまでの走ってきた写真が綺麗にスクラップされていた。

その横には、トレーナーのコメントも書かれていた。

 

【ホクトベガのデビュー戦!彼女はトゥインクル・シリーズの新たな星になれる!】

【エリザベス女王杯!何度も味わった悔しさを乗り越えての初のGIレース勝利!おめでとうホクトベガ!】

ホクト「……トレくん…。」

そして、作業中だった写真は……。

 

ホクト「昨日の、エンプレス杯の……。」

アルバムには、先にコメントが書かれていた。

【久々の勝利、ここから再スタート、ホクトと俺…2人のターニングポイントになるレースだった。】

 

ホクト(ターニングポイント……か。)

確かに、何か変わった気がした…そんなレースだった。

ホクト「……こんな私だけど…一緒にゆっくり…歩いていこうね、トレくん。」

「……ん、ホクト…?」

ホクト「あ……起こしちゃったね、おはよトレくん。」

 

「……やべ、見られちゃったか。」

ホクト「ごめんごめん、つい目に入っちゃって。」

「ううん、大丈夫だよ、完成したら複製してみんなに配る予定だったし。」

ホクト「えっ、そうだったの?」

「大事な思い出だからね。」

ホクト「……そっか…ありがとね、トレくん。」

 

そう言うと、自分の元に抱き寄せるホクトベガ。

「……ほ、ホクト?何して…っ。」

ホクト「……ごめん、私がしたくてしちゃったんだけど…迷惑だった、かな?」

「…迷惑、ではないけど…その……な……?」

顔全体に、柔らかい感触がするのを否応無しに感じてしまうため、トレーナーも困った声をあげた。

 

ホクト「………………やっぱり…好き、だな……。

「……ホクト?」

ホクト「諦めるなんて…出来ないよ…。

「…おーい、ホクト???」

ホクト「……ん!!…そろそろみんな来るし…これでおしまいね?」

ホクト(これ以上トレくんの目を見てたら…私、どうにかなっちゃいそう、だし…。)

「────何かあった?」

ホクト「……………えへへ、内緒っ♪」

 

 

そう言うと、離れ際にホクトベガはトレーナーのおでこにキスをした。

「────なっ。」

ホクト「あははっ!トレくんのキョトンとした顔、おもしろ~いっ♪」

「お、お前なぁっ……!」

 

エース「お疲れさ~ん……って、また賑やかだな。」

ホクト「あ、エーちゃんにアルル!お疲れ様~!」

アルダン「ホクトさんが一番乗りだったんですね。」

ホクト「そそ!みんなが来るまでトレくんとお話してたの。」

 

テン「お疲れ様です……トレーナー様、どうかなさいましたか?」

「あぁ、テン……いや、何も。」

テン「…なるほど、心中お察しします。」

「あはは…テンにはお見通しか。」

 

 

テン「私も、トレーナー様の魅力に絆された1人ですから。」

「そうな……………………ん、んん?テン、今なんて?」

ホクト「ほらほら!トレくん、トレーニングの支度するよ~!」

「わ、分かったから腕に引っ付くな!」

テン「では、私は反対の腕に。」

「なんでそうなるのっ!?」

 

 

シュヴァル「お、お疲れさ…………あ、あわわ…っ!!」

スティル「凄いタイミングで入室してしまいましたね……。」

ララ「…はー……こらまた、面妖な…いや、何時もの事…やろか?」

デュラ「くっ……!!何故でしょう…大きく出遅れて最後方スタートしたような気分です……!」

エース「なんだそりゃ。」

アルダン「ふふっ、賑やかでいいじゃないですか。」

 

ホクト「今日も頑張りまっせー!」

テン「ふふっ、それでこそホクトですよ。」




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