瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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挿絵付きです。


第178レース~天体観測~

「────と、言う事だ。

明日のトレーニングメニューに関して質問のある人は居るかな?」

 

ホクト「はい!!トレーニングしたくないです!」

「よーし、エースからアイアンクローされながらデュラからケツバットな。」

 

ホクト「はい!!嘘です!!!練習します!!!しまくります!!

だからエースさん、腕をポキポキ鳴らさないでください!!怖い!!」

エース「ったく、さっきまで特集番組見ててドヤ顔してたのはどこのどいつか…。」

アル「用意周到に録画もしてましたね。」

ホクト「いやぁ、あんなに取り上げてもらえると思ってなくて…しかもあんなに離してたって知らなくて…。」

 

デュラ「…って、我が君!ちゃっかり聖剣を用いろうとしてませんでしたかっ!?」

「おぉ、末脚と同じでツッコミも鋭くなったなぁ、デュラ。」

デュラ「…そ、それほどでも…えへ、えへへ…。」

 

ララ(突っ込んだり喜んだり…見てて面白いわぁ。)

シュヴァル「…テンさん、外をずっと見て…どうしたんですか?」

テン「シュヴァルさん……いえ…何も。」

スティル「お天気…気になるのですか?この後は雨予報でしたが…。」

 

テン「…そう、ですね…雨予報でしたね。」

「(…テン?)よし、じゃあ今日のミーティングはお終い!」

 

ホクト「だっから歩いて帰ろ~う、今日は~お~家へ~。」

デュラ「(ぜん)っ!!!!」

ホクト「ウィスキッ!!?!」

エース「何やってんだ、お前ら…。」

ララ「…デュラさん、ホクトさんをしばく回数…増えとると思うのは…ウチだけ…やろか?」

 

ホクト「うぅ、デュララがあたすの保護者に見えてきたぞよ…よよよ…。」

デュラ「誰が保護者ですかっ!…全く…ライトオさんと同じ雰囲気がします…。」

 

テン「…………。」

「何か考え事?」

テン「トレーナー様…いえ、何も…。」

「…ん、そっか。ゆっくり休むんだよ、テン。」

テン「ありがとうございます、トレーナー様。」

(…って、言ったが…何かありそうだな…。)

 

メンバーが部屋を出た後、俺はテンにメッセージを送った。

【後で2人で会わないか?】と

すぐに既読がついてテンからの返信が来た。

【かしこまりました、三女神の噴水前で良いでしょうか。】…と。

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

【夜】

 

 

門限まで約30分。

テンが制服姿のまま噴水前に着いた。

 

テン「お待たせしました、トレーナー様。」

「ううん、今来たところ、呼びつけてごめんね。」

テン「とんでもございません、トレーナー様のお呼び立てなら何時でも。」

「とりあえず…座ろっか?」

隣に座るテンポイント。

その最中も何度か空を見上げていた。

 

「…空がどうかしたの?」

テン「…いえ…その…。」

「言いにくいなら無理には聞かないけど…。」

テン「…そ、そんなっ…トレーナー様に言いにくい事など…!」

何か恥ずかしそうに顔を俯かせるテン。

 

テン「…笑わないで…聞いてくれますか?」

「笑うわけないだろ?」

テン「……その…星が見たかったのですが…曇ってて…見えないな…と。」

「───…………。」

星を見るのが好きなのは知ってた…が

子供っぽくて可愛らしいテンの姿を見て思わず────

 

「……ぷっ、あははっ!」

テン「と、トレーナー様っ…!

笑わないとお約束したのに……意地悪です…っ。」

「ごめんごめん、何か可愛くってさ。」

テン「……………///」

可愛いと言われたのが嬉しいのか、それ以上テンが追及する事はなかった。

 

テン「…今日、晴れてれば…見えるかもしれなかったんです。」

「星?」

テン「…星…そうですね、、細かく言うのであれば…流れ星が。」

「そうだったのか…それで何度も空を見てたのか…。」

 

テン「…ふふっ、私は雨ウマ娘なのかもしれませんね。」

自虐的に笑うテンポイント。

それを見た俺は何度か手を叩いて祈り始めた。

 

テン「トレーナー様…何を…?」

「ぐぬぬっ……晴れますように~~っ!…と言うか、晴れろ~っ!!」

テン「…ト、トレーナー様…?」

必死に祈る姿にテンが狼狽えていた。

 

「…せっかく見えるんだったら見たいから、テンと一緒…あの日みたいに。」

テン「…トレーナー様…。」

「俺は晴れ男!…な、はず!!ぐぬぬ~!」

テン「…ふふっ、ありがとうございます、トレーナー様。」

 

必死な姿が面白かったのか、少し笑みを零すテン。

門限まで間もなく…と言った時だった。

 

テン「────────…あっ。」

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

空を見上げるテンポイント。

雲の切れ間から夜空が見えて…その視線の先には。

 

 

 

 

テン「────うしかい座流星郡………。」

「…綺麗だ…。」

テン「…ふふっ、トレーナー様の願いが…通じたのかもしれませんね。」

「…いいや、テンと一緒に起こした…小さな奇跡、かもな?」

テン「…トレーナー様…。」

「あの日とは違った綺麗さだ…ずっと見てられるな。」

 

テン「…あの星のように…私も、この先の未来を…走り続けます。

…まずは…宝塚記念…勝ちます、…闘将に。」

「…あぁ、一緒に頑張ろう…テン。」

 

 

 

【寮】

 

ホクト「全く、も~…携帯置いてっちゃうし…門限ギリギリだし…

本当、トレくんの事になると周りが見えなくなるんだから~…。

…って、携帯の画面もトレくんとのツーショットかい!!筋金入りだなホント!!」

 

ホクト(…今度私も撮ろうかな?)

 




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