「────と、言う事だ。
明日のトレーニングメニューに関して質問のある人は居るかな?」
ホクト「はい!!トレーニングしたくないです!」
「よーし、エースからアイアンクローされながらデュラからケツバットな。」
ホクト「はい!!嘘です!!!練習します!!!しまくります!!
だからエースさん、腕をポキポキ鳴らさないでください!!怖い!!」
エース「ったく、さっきまで特集番組見ててドヤ顔してたのはどこのどいつか…。」
アル「用意周到に録画もしてましたね。」
ホクト「いやぁ、あんなに取り上げてもらえると思ってなくて…しかもあんなに離してたって知らなくて…。」
デュラ「…って、我が君!ちゃっかり聖剣を用いろうとしてませんでしたかっ!?」
「おぉ、末脚と同じでツッコミも鋭くなったなぁ、デュラ。」
デュラ「…そ、それほどでも…えへ、えへへ…。」
ララ(突っ込んだり喜んだり…見てて面白いわぁ。)
シュヴァル「…テンさん、外をずっと見て…どうしたんですか?」
テン「シュヴァルさん……いえ…何も。」
スティル「お天気…気になるのですか?この後は雨予報でしたが…。」
テン「…そう、ですね…雨予報でしたね。」
「(…テン?)よし、じゃあ今日のミーティングはお終い!」
ホクト「だっから歩いて帰ろ~う、今日は~お~家へ~。」
デュラ「
ホクト「ウィスキッ!!?!」
エース「何やってんだ、お前ら…。」
ララ「…デュラさん、ホクトさんをしばく回数…増えとると思うのは…ウチだけ…やろか?」
ホクト「うぅ、デュララがあたすの保護者に見えてきたぞよ…よよよ…。」
デュラ「誰が保護者ですかっ!…全く…ライトオさんと同じ雰囲気がします…。」
テン「…………。」
「何か考え事?」
テン「トレーナー様…いえ、何も…。」
「…ん、そっか。ゆっくり休むんだよ、テン。」
テン「ありがとうございます、トレーナー様。」
(…って、言ったが…何かありそうだな…。)
メンバーが部屋を出た後、俺はテンにメッセージを送った。
【後で2人で会わないか?】と
すぐに既読がついてテンからの返信が来た。
【かしこまりました、三女神の噴水前で良いでしょうか。】…と。
────────────────────
【夜】
門限まで約30分。
テンが制服姿のまま噴水前に着いた。
テン「お待たせしました、トレーナー様。」
「ううん、今来たところ、呼びつけてごめんね。」
テン「とんでもございません、トレーナー様のお呼び立てなら何時でも。」
「とりあえず…座ろっか?」
隣に座るテンポイント。
その最中も何度か空を見上げていた。
「…空がどうかしたの?」
テン「…いえ…その…。」
「言いにくいなら無理には聞かないけど…。」
テン「…そ、そんなっ…トレーナー様に言いにくい事など…!」
何か恥ずかしそうに顔を俯かせるテン。
テン「…笑わないで…聞いてくれますか?」
「笑うわけないだろ?」
テン「……その…星が見たかったのですが…曇ってて…見えないな…と。」
「───…………。」
星を見るのが好きなのは知ってた…が
子供っぽくて可愛らしいテンの姿を見て思わず────
「……ぷっ、あははっ!」
テン「と、トレーナー様っ…!
笑わないとお約束したのに……意地悪です…っ。」
「ごめんごめん、何か可愛くってさ。」
テン「……………///」
可愛いと言われたのが嬉しいのか、それ以上テンが追及する事はなかった。
テン「…今日、晴れてれば…見えるかもしれなかったんです。」
「星?」
テン「…星…そうですね、、細かく言うのであれば…流れ星が。」
「そうだったのか…それで何度も空を見てたのか…。」
テン「…ふふっ、私は雨ウマ娘なのかもしれませんね。」
自虐的に笑うテンポイント。
それを見た俺は何度か手を叩いて祈り始めた。
テン「トレーナー様…何を…?」
「ぐぬぬっ……晴れますように~~っ!…と言うか、晴れろ~っ!!」
テン「…ト、トレーナー様…?」
必死に祈る姿にテンが狼狽えていた。
「…せっかく見えるんだったら見たいから、テンと一緒…あの日みたいに。」
テン「…トレーナー様…。」
「俺は晴れ男!…な、はず!!ぐぬぬ~!」
テン「…ふふっ、ありがとうございます、トレーナー様。」
必死な姿が面白かったのか、少し笑みを零すテン。
門限まで間もなく…と言った時だった。
テン「────────…あっ。」
空を見上げるテンポイント。
雲の切れ間から夜空が見えて…その視線の先には。
テン「────うしかい座流星郡………。」
「…綺麗だ…。」
テン「…ふふっ、トレーナー様の願いが…通じたのかもしれませんね。」
「…いいや、テンと一緒に起こした…小さな奇跡、かもな?」
テン「…トレーナー様…。」
「あの日とは違った綺麗さだ…ずっと見てられるな。」
テン「…あの星のように…私も、この先の未来を…走り続けます。
…まずは…宝塚記念…勝ちます、…闘将に。」
「…あぁ、一緒に頑張ろう…テン。」
【寮】
ホクト「全く、も~…携帯置いてっちゃうし…門限ギリギリだし…
本当、トレくんの事になると周りが見えなくなるんだから~…。
…って、携帯の画面もトレくんとのツーショットかい!!筋金入りだなホント!!」
ホクト(…今度私も撮ろうかな?)
評価・感想・お気に入り登録
よろしくお願いします。