【メジロ家】
マックイーン「最近のアルダンさん、目覚ましい活躍ですわね」
ライアン「うんうん!目も私たちが見た事ないくらい輝いてるしね!」
ブライト「……そんなアルダンさんにお聞きいたしますわ~
トレーナーさんと、どういった仲なのでしょうか~?」
アルダン「……困りましたね…///」
メジロ家のウマ娘たちによる…取り囲み取材のような質問攻めに遭うメジロアルダン。
困りつつも、一つ一つの質問に答えるメジロアルダン。
アルダン「……その、最近はずっと…胸の鼓動がうるさいくらいに…///」
ラモーヌ「したのね、うまぴょい」
ドーベル「ラモーヌさん…っ!!」
アルダン「…し、しません……っ!///」
ブライト「今はということですか~?」
アルダン「……ノーコメントで…///」
ラモーヌ「そうね、ならこうすればいいわ」
メジロ家一同「「「─────えぇっ!!?!?」」」
アルダン「そ、それはさすがに……///」
ラモーヌ「何も起きないのでしょう?なら良いじゃない」
アルダン「……姉様、弄ばないでください///」
マックイーン「ま、まぁ?私も一心同体のトレーナーとたまにそういうことはしますけど?」
パーマー「そ、それを言ったら私のトレーナーもヤバいし???」
アルダン「……いえ、私のトレーナーさんも、すごく優しいですし
輝きと永遠を共に歩むと誓ってくれた…恩人です、から…///」
ラモーヌ「なら決まりね、後日談楽しみにしてるわ」
ブライト「ひゅ~ひゅ~ですわ~♪」
アルダン「……うぅ…///」
─────────────────────
【その日の夜】
チヨノオー「あれ、アルダンさん…どうしたんですか?」
何かゴソゴソと作業をするアルダン。
後ろからチヨノオーが覗いてみると……。
アルダン「チヨノオーさん……いえ、実は…///」
チヨノオー「ま、まさか……また入院ですか…っ!?」
荷物をまとめる姿に、チヨノオーがアワアワと焦っていた。
アルダン「いえ、入院ではなく……。」
チヨノオー「では、そのお荷物はいったい……?」
アルダン「少々、宿泊を…」
チヨノオー「……あぁ!実家にって事ですね!なるほど!♪」
アルダン「……まぁ、そのようなところです…///」
────────────────────────
【次の日】
メジロアルダンは、ヒシアマゾンの元を訪れていた。
ヒシアマゾン「宿泊許可書だね、良いよ了承だ」
アルダン「ありがとうございます。」
ヒシアマゾン「…しっかし、珍しいねぇ?
入退院は何度かあっても、宿泊許可書は初めてじゃないのかい?」
アルダン「……え、えぇ…実家の方で少し…///」
ヒシアマゾン「なるほどね、メジロ家ってのも大変だねぇ」
アルダン「……そ、そうですね……///」
やり取りをするメジロアルダンは、どこか返答がぎこちなかった。
─────────────────────
「さて、と……必要な物を諸々買ったし……」
大きめの袋を手に、トレーナーの自室に戻る。
(アルダンと一緒に買い物に行けばよかったかなぁ……)
……最近、アルダンの事ばかり考えてる気がする。
担当ウマ娘なのだから、当然といえば当然なのだが……。
【全部ひっくるめて、アルダンの事が─────】
(……そういう意味で受け取っちゃうよなぁ…)
失言だなぁと反省しながらも、自分の発言の意図を振り返る。
(……気がつけば俺の中でアルダンの存在がどんどん大きくなる…)
そんな気持ちを、アルダンにぶつけたら……どうなってしまうのだろう。
「……ダメだ、これは自分の胸の中に留めておこう…」
トレーナー業に専念せねば……と決心し、自分の部屋のドアを開けた。
アルダン「こんにちは、トレーナーさん♪」
バタンっ!
「……!!?!?!?!?」
一度開けたドアを物凄い勢いで閉める。
何か見てはいけないものを見てしまったかのように部屋の前で立ち往生してしまう。
「……ま、まっさかぁ…アルダンが俺の部屋になんて……なぁ?」
恐る恐る、ゆっくりとドアを開ける。
アルダン「……♪」
────────やっぱり、居た。
「……な、何してんの……!!」
急いで自分の部屋のドアを閉める。
こんなところを他の人に見られたら、たまったもんじゃない。
アルダン「トレーナーさんの部屋に居ることがそんなにおかしいことでしょうか…?」
「く、来るなら一言連絡してよ……!」
アルダン「トレーナーさんに会いたかったので、つい……いけませんでしたか…?」
しゅんとした目でこちらを申し訳無さそうに見るメジロアルダン。
……まず、話を聞かないとな…。
「……えっと、要件があって来た…っぽくは、ないな?」
アルダン「……はい、その…っ」
「……?」
アルダン「姉様に…言われて……」
「またか…」
アルダン「その…今後の大舞台に向けて、トレーナーさんをもっと深く知りには…という話になりまして…」
「ラモーヌはなんと?」
アルダン「………………」
カバンから1枚の書類をクリアファイルから出すメジロアルダン。
「……これは」
アルダン「外泊許可書……です。」
「外泊許可書……だな」
アルダン「メジロ家の所用で……と、書きました。」
「……え?」
アルダン「……つまり、私は嘘をついて…メジロ家に帰る振りをしてトレーナーさんの部屋に来た……というわけです♪」
ニコッと笑う彼女の顔はどこか悪戯っぽく見えた。
「……だ、ダメだよ…戻ろ?」
アルダン「あら……それでは私は怒られてしまいますが…トレーナーさんは守ってくださらないのですか?」
「うぐ……っ」
アルダン「それに、戻ってしまったら怪しまれますし…メジロ家の方々に話を聞きにいかれると全容が明らかになってしまいますが…」
「……アルダン、なんかラモーヌに似てきたな?」
アルダン「妹ですから……♪
1日だけでいいので…トレーナーさんのお傍に居させてください。」
……ここまで言われて断ったら、色々と問題になりそうだし…。
いや、既に問題発生一歩手前なのだが……。
「……今回だけ、な」
アルダン「はい、善処しますね♪」
「まったく……」
アルダン「ふふっ、よろしくお願いしますね、トレーナーさん♪」
「……って、言っても…特に面白いことも何もないよ?」
アルダン「こうして何も無い平和で静かな時間を過ごすのも、大事だと私は思っております。」
「……まぁ、アルダンがそれでいいならいいんだけど…。」
しかし、自分の部屋に担当ウマ娘がいるのはどうも慣れない。
新鮮だが、心的に落ち着かない。
「……隣、座ってもいいか?」
アルダン「ふふっ、トレーナーさんのお部屋なのですから聞かなくてよろしいんですよ?♪」
「……一応な」
アルダンが腰掛けていたソファーの横に座る。
自然と肩と肩が当たるが…もうアルダンもそんなことは気にしなくなっていた。
アルダン「時に…トレーナーさん?」
「ん?」
アルダン「私たちウマ娘には……幼い頃に付けられた名前がある事を……ご存知ですか?」
「あぁー…聞いたことはあるね」
アルダン「メジロ家にも、あるんですよ……もし、よろしければ当ててみてください♪」
「うーん……ラモーヌとかだったら……ラモ…とか?」
アルダン「俊飛です」
「なんて?」
アルダン「俊飛……と、言います……あっ、姉様には内緒…ですよ?」
「へぇ~…名前から由来すると思ってたけど、奥が深いんだね~…
でも、なんでその話を?」
アルダン「……その…私の幼名は……''アル''と言いまして…///」
「あ、そこはアルダンから取ったんだ」
アルダン「……トレーナーさん///」
「……ア、アルダン?」
アルダン「……んーーんっ///」
小さく首を横に振るメジロアルダン。
必死に頭の上で考えを巡らす。
「……アル?」
アルダン「はいっ♪」
嬉しそうに、肩に頭を預けるメジロアルダンだった……。
②に続く。
(※メジロアルダンの幼名を調べましたが出てこず本作オリジナルで付けました、ご了承ください)
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