瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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新イベント、スタート!……アルダンは???


第32レース~三姉妹、逢着~

アルダン「あら、あの方は…。」

「どうした?」

 

 

夏合宿の準備に向けて、買い出しを行っていた俺とアルダン。

そこでアルダンが、誰かを発見した。

 

アルダン「こんにちは、シュヴァルグランさん。」

シュヴァル「えっ……あっ…こ、こんにちは…。」

 

突然声をかけられて戸惑ったのか、シュヴァルグランは帽子を深く被った。

そして、その両隣に居るウマ娘にアルダンは声をかけた。

 

アルダン「そちらの方は?」

シュヴァル「……ぁ…その……。」

 

紹介をしようとしたシュヴァルグランを制し、1人が口を開いた。

 

???「初めまして、ヴィルシーナと申します。

シュヴァルグランの姉で……こちらが三女のヴィブロスです。」

ヴィブロス「やっほー♪」

 

ヴィルシーナ「先の日本ダービー……お疲れ様でした、メジロアルダンさん。」

アルダン「観戦していただきありがとうございます。

何か感化できる走りに映れば幸いです。」

 

ヴィブロス「うーん……………んふふー♪」

ヴィルシーナとアルダンが話してる最中、ヴィブロスがこちらを品定めするような目で見ている。

そして、何故か上機嫌なのが少し怖い。

 

ヴィブロス「ねぇねぇ!シュヴァちの事どう?♪」

シュヴァル「……!?」

 

突然グイッと前に押し出されたシュヴァルグランが目をグルグルさせていた。

「どう……と、言われても…。」

ヴィルシーナ「こら、ヴィブロスあまり困らせないの。」

ヴィブロス「えーっ、ただ聞いてるだけじゃーん♪」

 

アルダン「ふふっ、最近よくお会いしますよね。」

シュヴァル「……は…はい……。」

くるっと後ろ向きになり、俯くシュヴァルグラン。

やはり人とのコミュニケーションは苦手のようだ。

 

アルダン「御三方は、お買い物の途中だったのでしょうか?」

ヴィルシーナ「えぇ、新しいシューズを買いに。」

ヴィブロス「あとはお姉ちゃんたちとデートっ♪」

 

アルダン「ふふっ、仲睦まじいですね…♪」

「そっか、そろそろ選抜レースの時期か」

ヴィルシーナ「はいっ…目指すは、頂点……ただそれだけです。」

 

トレセン学園入学して早々とは思えないくらい

気迫に満ちたヴィルシーナの表情に、思わず口角が上がる。

 

「頑張ってな。」

ヴィルシーナ「ありがとうございます。」

シュヴァルグラン「……………………。」

 

 

ヴィブロス「お姉ちゃん!早くデートの続きしよ~♪」

ヴィルシーナ「はいはい、分かったわよ。

……では、トレーナーさん、メジロアルダンさん、失礼しますね。」

アルダン「はい、また学園内でお会いしましょう。」

 

シュヴァルグラン「……………………。」

「………………?」

 

最後に、シュヴァルグランがこちらを見て何か口を紡いだが……。

そのまま踵を返して歩いていってしまった。

 

アルダン「ふふっ、仲良しな光景につい笑顔になってしまいますね♪」

「なんかアルとラモーヌを見てるみたいだったな」

 

アルダン「……どちらかと言えば、振り回されてる方が多い気もしますが…。」

想像したのか、アルダンは苦笑いを浮かべた。

 

アルダン「それより、トレーナーさん。」

「ん、どうした?」

 

アルダン「ご提案なのですが…あの御三方の選抜レース…見に行きませんか?」

「……珍しい提案だね。」

 

アルダン「これも何かのご縁……''今''という瞬間が重なって起こった出来事を大事にしたいと思いまして。」

「そっか、まぁレースを見るのも勉強だもんな」

 

アルダン「えぇ…ですが、私にはもう1つの目的があります。」

「え?」

 

 

 

アルダン「────トレーナーさん。」

こちらを向いて、静かに声をかけるメジロアルダン。

 

 

アルダン「……担当ウマ娘、増やしませんか?」

「…………えっ?」

 

 

それは、予想外の言葉だった。

いや、言葉自体はさほど驚かない。

しかし、メジロアルダンの口から発せられたと言うのがその出来事に拍車をかけているのかもしれない。

 

 

 

「……アル、前にも言ったけど俺は担当ウマ娘を増やすつもりは…。」

アルダン「分かっております。

ですが、そのお考えを聞いた上で、私の方からご提案をさせてください。」

 

……アルダンにもアルダンなりの考えがあるようだ。

とりあえず、俺は聞くことにした。

 

アルダン「まず大きな目的として、トレーナーさんの技量を上げる事が目的です。

タイプの違うウマ娘が居れば、トレーニング方法が変わるのは必然。

今後のことを見据えて、その点をもっと培う方が賢明だと感じました。」

「……確かに、担当ウマ娘との契約が終わってその瞬間トレーナー業お終いって訳では無いけど……。」

 

 

 

アルダン「……それに、私の経験も後輩にお伝え出来ればなと……今感じまして……♪」

(共に切磋琢磨できる仲間がいれば……という事か)

 

 

 

アルダン「もちろん、無理強いは致しません。

ですが、ご検討の程よろしくお願いしますね、トレーナーさん。」

「……分かった、ちょっと考えてみるよ。」

アルダン「はいっ、ありがとうございます♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

【一方その頃】

 

ヴィブロス「良さそうなトレーナーだったね~♪」

ヴィルシーナ「もう、ヴィブロスったら……でも、よくお会いするという言葉は心当たりあるわよね、シュヴァル?」

 

シュヴァルグラン「……べ、別に……。」

ヴィルシーナ「その割には、ずっとソワソワしていたわね?♪」

 

シュヴァルグラン「そ、それは……っ…話せなかったら失礼だなって思ってただけで…」

ヴィルシーナ「ふふっ、そういうことにしておくわね♪」

ヴィブロス「わね~♪」

 

シュヴァルグラン「うぅ……姉さんもヴィブロスも意地悪するんだから……」

ヴィルシーナ(それだけ、貴方の戸惑いつつもどこか期待してるいるような表情を久しぶりに見たからよ。)

 

シュヴァルグラン「な、なに……姉さん…まだ何か……?」

ヴィルシーナ「何でもないわ。」

 

ヴィブロス「お姉ちゃん~っ!早くパンケーキ~!」

ヴィルシーナ「はいはい、走って転ばないようにね。」

シュヴァルグラン(……どうせ……僕なんか……。)




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