瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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第34レース~隣から伝わる熱さ~

夏合宿も中盤。

メジロアルダンの体調も良く、順調で充実したトレーニングの日々を送っていた。

 

……ただ、1つ…変わったことがあるとすれば。

 

 

アルダン「トレーナーさん。今少しお時間よろしいでしょうか?」

「……え……っ……ぁ……あぁっ!!」

 

声をかけてきたアルダンから目を逸らす。

アルダン「…………………?」

 

正直……''あの日''以来アルダンの顔がまともに見れなくなってしまった。

今でも頬に伝わる感覚が蘇ってきそうで……。

 

 

アルダン「…………………♪」

しかし、アルダンの方が上手で見透かしているようで……。

 

アルダン「……おかしなトレーナーさんですね?♪」

自分の唇に指を添えて、妖艶に笑うメジロアルダン。

「……か、からかうなっ!」

アルダン「ふふっ、すいませんお可愛いもので、つい……♪」

 

「……ったく、アルには敵わないな…。」

アルダン「……ですが、恥ずかしいのは、私も同じ……ですよ?///」

クスッと笑うアルダンが、距離を詰めて体を密着させてきた。

 

アルダン「……だから、照れ隠しです…っ///」

「……周りの人に見られるよ。」

アルダン「お嫌いでしたか?」

「……全然。」

アルダン「奇遇ですね、私もです♪」

 

……まぁ、アルダンが気楽になってくれるなら…これでもいいか。

 

 

「それで、話ってのは?」

アルダン「あ、そうでした……。

先程、ご学友の方から誘われたのですが……今夜、肝試し大会という催し物があるそうなんです。」

 

「肝試し……夏っぽいなぁ。」

アルダン「……それで……その……。」

行動は積極的になったが、言いたいことを素直に言えないのは中々克服できないようで……。

 

「行こっかな、俺も」

アルダン「い、良いんですか……?」

「むしろ、アルと行きたいし」

アルダン「……ありがとうございます……///」

 

嬉しそうに腕に顔を擦り付けるアルダン。

初めて会った時とは比べ物にならないくらい信用されてると思うと自然と笑みも零れる。

 

アルダン「では、参加ということでお伝えしてきますね♪」

「ああ、また夜な。」

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

【夜】

 

「……け、結構本格的だな……。」

アルダン「そうですね、胸が高鳴ります…トレーナーさんは大丈夫でしょうか?」

 

「……苦手か得意かで言ったら……苦手、かも。」

アルダン「あら……まぁ…少し意外ですね♪」

余裕なのか、クスクスと笑うアルダン。

この辺りの度量は、流石メジロ家と言ったところか。

 

 

(……とはいえ、情けないところを見せる訳には…!

堂々と…堂々と─────)

 

お化け役のウマ娘A「ばぁ~~~~~~~!!!」

「うわぁっー!?!!?!?」

 

決心した矢先に、真横から驚かされて……アルダンを抱きしめてしまった。

アルダン「……ま、まぁまぁ……っ///」

トレーナーが取った行動に、驚きつつも受け止めるメジロアルダン。

 

お化け役のウマ娘A「あ、アルダンさん……!!

大丈夫です…………って、トレーナーの方が大変そうですね…。」

メジロアルダン「えぇ、お騒がせしてすいません……。

よしよし…大丈夫ですよ、トレーナーさん。」

 

「……ま、マジでびっくりした……。」

アルダン「……可愛いですね……♪」

「こ、子供扱いするな……。」

アルダン「すいません、つい……♪

ですが、ずっとこうしているおつもりですか?♪」

「……もう少しだけ」

アルダン「はい♪」

 

お化け役のウマ娘A(私、蚊帳の外だなぁ……。)

 

 

 

 

 

 

…………………………………………。

 

 

 

アルダン「ふふっ……肝試し、興味深いですね。

トレーナーさんの賑やかなお姿が見れて嬉しくもありますが♪」

 

「……め、面目もない。」

アルダン「……あの日、言ってくれた約束は違えてしまうんですか?」

 

「……えっ?」

……あの日……あの日……。

 

 

「……あっ。」

 

 

 

 

騎士A【見よ、友よ。

あれこそ、薄暮にしか現れぬという呪いの城だ!

なんという威容であろう……。】

騎士B【だが、忌まわしき悪霊など恐れはしない!

ああ神よ、この討伐を見届け給え!

今こそ我らが英雄と世に知らしめる時─────】

 

【さっきは驚いたけど、流石に担当ウマ娘を…アルダンを置いて逃げたりなんかしないよ

守れるところはしっかり守るって】

 

 

 

 

 

 

 

 

……確かに、あの日見た喜劇の内容に似ている気がしてきた。

そして、守ると自分が言った事も思い出した。

 

 

 

 

「────守ってみせるよ、絶対」

アルダン「……はい///」

 

木々が揺れる音が聞こえる中……アルダンが手を握ってきた。

アルダン「……すいません、私も少し…怖くなりまして。」

「……俺の手で良ければ、いつでも貸すよ」

 

アルダン「……ふふっ、これでトレーナーさんと私の怖さが半減……ですね♪」

「ずっとそうして行きたいな」

 

アルダン「…………………………//////」

黙り込み、こちらを見つめるアルダン。

顔が赤く、息も荒かった。

 

アルダン「トレーナー……さん……///」

「……アル─────」

 

 

 

目を瞑り、こちらに顔を近づけてくるアルダン…………だったが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チヨノオー「ち、チヨぉ~~~~~~~~っ!!!」

アルダン「……………………っ!?///」

「うわぁっ!!??」

 

ここが肝試しのルートだということをすっかり忘れていた。

白い布を被ったチヨノオーが茂みから出てきた。

 

チヨノオー「って、アルダンさんとトレーナーさん!?」

アルダン「ち、チヨノオーさん……っ!///」

「お化け役だったんだな……」

 

チヨノオー「うぅ……私は嫌と言ったのですが……。」

アルダン「……確かに、チヨノオーさんだと愛らしさの方が勝ってしまいそうですね」

チヨノオー「も、もーっ!

アルダンさん、それ褒めてるんですよねぇ!///」

 

 

アルダン「えぇ、もちろん♪」

チヨノオー「ならいいんですけど~…ところで、暗くてよく見えなかったんですけど…お2人は道の真ん中で何をしてたんですか?」

 

アルダン「……へっ???///」

「……あ……えっと……。」

 

アルダン「な、なんでもありませんよ……っ!

そうですよね、トレーナーさんっ。」

「と、特に何もしてなかったぞ……!」

 

チヨノオー「んん~……???

ならいいんですけど……(なーんか、距離が近かったような気もするけど……)」

 

自分たちの行いも思い返して、恥ずかしくなる

メジロアルダンとトレーナーだった……。




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