ヴィブロス「あっ、シュヴァちだ~!♪」
昼休み、俺と並んで歩いてたシュヴァルがビクッと体を反応させた。
そして、何も言わずに帽子を深く被り…俺の裾を掴んだ。
ヴィブロス「つれないな~。もっと可愛くしないとキラキラになれないよっ?シュヴァちのトレーナーさんもそう思うよね?♪」
シュヴァル「よ、余計なこと言わなくていいから…。」
「シュヴァルにはシュヴァルの良さがあるからな」
シュヴァル「…あ、ありがとうございます…トレーナー…さん…。」
ヴィブロス「なっかよし~♪羨ましいな~♪」
キャッキャ笑いながらシュヴァルの頬を突くヴィブロス。
それをシュヴァルはバツが悪そうな顔で受け流していた。
ヴィブロス「ん~、もしヴィブロスのトレーナーさんに…ううん、トレっちになってたらどうなってたのかな~?♪」
シュヴァル「…!?」
いきなり飛び出た発言に、シュヴァルの耳と尻尾が大きく反応した。
ヴィブロス「トレっちも気になるよねっ?♪」
「(無邪気な子だな…)…そうだな、でも──」
シュヴァル「だ、ダメっ!!」
ヴィブロス「シュヴァち?」
大きな声にキョトンとするヴィブロス。
実際、隣に居た俺も驚いた。
シュヴァル「…ぼ、僕の…っ!!///」
思い切り胸の中に収まるシュヴァル。
そして、顔を埋めたまま…何かごにょごにょ言っている。
ヴィブロス「………ふふ~ん?なるほどね~、そっかそっか~…♪
これ以上シュヴァちに意地悪しちゃ可哀想だもんねっ、またね!♪」
何かニヤニヤした顔のまま、ヴィブロスは手を振ってその場を後にした。
「…行ったよ?」
シュヴァル「……………あ、の………///」
顔を埋めていたシュヴァルがこちらを見上げた。
一瞬、ドキッとしたが…すぐに落ち着きを取り戻した。
シュヴァル「…僕の、トレーナーで…居て、くれます…よね?///」
「何不安になってんの、当たり前だろ?」
何度か頭を撫でると、シュヴァルが目線を下げた。
シュヴァル「…そう、ですよね……えへ、えへへ……///」
よほど嬉しいのか、なかなか離れようとしないシュヴァルを説得するのは…少し大変だったが。
──────────────────
【次の日】
シュヴァル「………で…」
シュヴァル「なんで僕は呼び出されたの…?」
ヴィブロス「んっふふ~、なんでだろね~?♪」
シュヴァル「絶対何か企んでる…姉さんからも何か言ってよ…。」
ヴィルシーナ「お姉ちゃん知ってるわよ!隠さないではっきり言いなさい!言うまで帰さないんだから!」
シュヴァル「…一体なんの…それに、姉さんそんな感じじゃなかったでしょ…」
ヴィルシーナ「事が事だからよ!ヴィブロス!」
ヴィブロス「はーいっ♪えっとね~、トレっちのこと好きでしょ?♪」
シュヴァル「……………………………」
シュヴァル「………………………っ!!!?!?!?!?///」
予想の左斜め上の質問に、シュヴァルが一瞬で茹で上がった。
シュヴァル「な、なななな、何を……っ!?!!?///」
顔を隠すシュヴァルを見て、2人が続ける。
ヴィルシーナ「僕のトレーナー…そう言ったらしいわね?」
ヴィブロス「あの言い方は、もうそうだって言ってるようなものだもんね~♪」
シュヴァル「あ、あれは言葉のあやで…!
それに、ヴィブロスがからかうから…!!」
ヴィブロス「んー、純粋な疑問として言ったんだけどな~?
シュヴァちのトレっちが受け流すのは予想通りだったけど…ねぇ?」
シュヴァル「……だ、だって…っ。」
ヴィルシーナ「だって…何かしら?」
シュヴァルの本心が聞けると察知したのか、ヴィルシーナの目がキランと光る。
シュヴァル「…ぼ、僕…は…あのトレーナー…さんじゃないと…嫌、だから…っ…///」
ヴィブロス「…つまり?♪」
シュヴァル「…好………ううぅっ…!///」
言いかけた…が、シュヴァルの限界はそこまでのようで…顔を赤くしながら机に突っ伏した。
ヴィブロス「ありゃ、言えなかったか」
ヴィルシーナ「でも、ほぼ自供してるようなものね」
シュヴァル「………ぼ、僕…どうしちゃったんだろ…///」
ヴィブロス「お姉ちゃん、これ甘いね~♪」
ヴィルシーナ「そうね、甘すぎる気もするわ。」
シュヴァル「…うぅ~っ…!///」
ヴィルシーナ「…でも、そんな反応するシュヴァルを見れてお姉ちゃん嬉しいわ」
シュヴァル「…姉さん…。」
ヴィルシーナ「想いを伝えない後悔だけは、しないでね。」
クスッと笑うヴィルシーナ。
シュヴァル「…うん……いつか、いつかきっと…言ってみせる…。」
ヴィブロス「やっぱり好きなんだ~♪」
シュヴァル「………ち、違っ…!!///」
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