瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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祝・50話


第50レース~冬の楽しみ~

【12月某日】

 

 

 

 

シュヴァル「……こ、こんにちは…トレーナー……さ、ん?」

トレーナー室に入ったシュヴァルが目を丸くして、黙ってしまった。

 

「あっ、シュヴァル!もう来ちゃ………うわわっ!」

椅子に乗っかってたトレーナーがバランスを崩して地面に転げ落ちてしまった。

 

シュヴァル「ト、トトト、トレーナーさんっ、大丈夫ですか…っ!?」

「いつつ…平気平気、割と頑丈だから…」

アルダン「まあまあ…すごい音がしたと思ったら…如何なさいましたか、トレーナーさん。

…おや、こちらは…。」

 

室内の装飾を見たアルダンが驚きの声を漏らしていた。

「…その、気分だけでも、な?」

そう、今日は12月24日…世間はクリスマスという催しが開催されている。

例年は、特段何かあることも無く…俺はいつも通りに過ごしていたが…。

担当ウマ娘が出来たから、せめても思い…1人で装飾を施していた。

 

 

「…出来ることなら、2人とクリスマス…過ごしたかったから

なんて、わがままだったかな?」

アルダン「…トレーナーさん…。」

シュヴァル「そ、そんな、わがままなんて…」

 

「で、でも!2人はホームパーティーとかあるんだろ?

そっち楽しんできなよ!」

メジロ家のクリスマスパーティーやシュヴァル三姉妹のホームパーティー…楽しくて賑やかで思い出に残る日になるに違いない。

そう思い、トレーナーはそっちに向かうように促すが…。

 

 

アルダン「少々失礼します、行きましょう、シュヴァルさん。」

シュヴァル「えっ?……あ、は、はい…?」

ペコッとお辞儀をして、トレーナー室を後にするアルダン。

慌てて追いかけるシュヴァル。

 

…2人が居なくなった室内を見渡すトレーナー。

「……明日にでも取り外すか」

しかし、ほんの数分で2人は戻ってきた。

 

アルダン「おまたせしました、トレーナーさん。」

「アル?」

シュヴァル「………………。」

「シュヴァルまで……忘れ物か?」

 

アルダン「いいえ、トレーナーさんが先程仰っていたことですよ♪」

シュヴァル「…2人で、話して…決めたから。」

「………え?」

 

アルダン「さて、では用意をしましょうか♪」

シュヴァル「は、はい…僕は何をしましょ────」

「ま、待って待って!」

アルダン&シュヴァル「……?」

 

 

言い出したとはいえ、理解が追いついてなかった。

「…2人とも…断ったの!?」

アルダン「ええ、メジロ家の方に一報入れまして。」

シュヴァル「……ぼ、僕も…姉さんに伝えておいた…。」

 

「…い、いいの?」

困り顔をするトレーナーの唇に、人差し指を充てがうアルダン。

 

アルダン「こういう日を共に過ごしたい気持ちは…私達も同じ…ですよ、ふふっ♪」

シュヴァル「…………ん…。」

優しく笑うアルダンの後ろで小さく頷くシュヴァル。

 

「……あ、ありがとう…アル、シュヴァル。」

アルダン「それに、嬉しかったんですよ?

トレーナーさんが…そのような事を仰ってくれて。」

「…柄でもないとか思われたかと思った」

シュヴァル「……そ、そんな事ない…トレーナーさんと居る時は…安心するし…その…悪くない…って、思う……から…。」

 

「……そっか、ありがとうな…本当に。」

アルダン「では、ささやかなから私達だけのクリスマスパーティーをしましょう♪」

 

「…ごめん、まさかOKしてくれると思ってなかったからそんなにあれこれって用意してなくて…」

シュヴァル「…僕たちらしくて…良いんじゃない、かな…?」

アルダン「そうですね、これが私たちらしさ、ですよ♪」

 

「…優しいな、2人とも。」

アルダン「ふふっ、何故でしょうね?」

シュヴァル「トレーナーさんの事だから、分からないって言いそう…ですね。」

 

「…え、えぇっ…?

ちょっと待って、絶対に思い浮かばせるから…!」

アルダン「はい、期待してお待ちしていますね♪」

シュヴァル「…い、色々…トレーナーさんのお話聞きたい…です。」

 

 

ぐぬぬと悩むトレーナーの姿を見て、くすくす笑い合う2人だった。

 

 

アルダン(願わくば…)

シュヴァル(来年も…こうして…)

((過ごしていたい…))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【次の日】

 

 

アルダン「昨日はありがとうございました、トレーナーさん。」

シュヴァル「姉さんたちに色々聞かれた…けど、楽しい時間でした。」

「そんな、こちらこそ。って…わざわざ言いに来なくても…」

 

アルダン「いいえ、本題はここからです♪」

シュヴァル「…はい。」

「………?」

 

 

顔を見合うアルダンとシュヴァルに対して、首を傾げていると…。

シュヴァル「……ごめんなさい、トレーナーさん…っ!」

「わっぷ…!!??」

 

自分が被ってた帽子を深く被せてくるシュヴァル。

シュヴァル(…ふ、普通に目を隠すだけでいい気がしますよ…アルダンさん…!!///)

アルダン(サプライズは大切ですよ、シュヴァルさん♪)

 

 

「な、なになに…っ!?」

しかし、被せられたのは数秒ほどで…すぐに視界が晴れる。

 

アルダン「どうぞ、トレーナーさん。」

シュヴァル「僕達からの…感謝の気持ち、です…///」

目の前に差し出されたのは…赤い袋に入った何か、だった。

 

「…えっと、これは…?」

アルダン「昨日のパーティーの後…シュヴァルさんと相談したんです。」

シュヴァル「…ト、トレーナーさんに、何か感謝の気持ちを伝えたい…って。」

 

「…それで、これを?」

アルダン「…開けて、みてください♪」

シュヴァル「その…喜んでくれると嬉しいんですが…///」

 

「…これは…。」

中に入ってたのは、青と白の2色使われてたマフラーだった。

 

アルダン「まだまだ寒い日が続きます、良ければお使いください。」

シュヴァル「トレーナーさん、寒そうにしてたから…」

「…ありがとうな、2人とも……ん、まだ入ってる?」

 

マフラーの奥にまだ何か小物が2つ入っていた。

取り出してみると、そこには…。

 

「……ぱかぷち?」

それは、ウマ娘をモチーフにしたぬいぐるみ''ぱかぷち''

しっかり、アルダンとシュヴァルの2つが入っていた。

 

シュヴァル「…だ、ダイヤさんがたくさん持ってたから…。」

アルダン「是非どうぞ、と」

「よく出来てるな…でも、なんてこれを?」

 

 

その質問に、シュヴァルが口を尖らせてそっぽを向いた。

シュヴァル「…と、トレーナーさんが寂しくならないように…です…///」

アルダン「ふふっ、私達同様ずっと大事にしてくださいね♪」

「ああ、もちろんだよ。」

 

大事そうに抱き抱えると…シュヴァルがソワソワしていた。

シュヴァル「…や、やっぱりぬいぐるみよりも…僕のこと撫でてください…っ!///」

「えぇっ…!?」

アルダン「でしたら、私も…♪」

「ちょ、ちょっと!タイムタイム~!!!」

 

 

 

今日も騒がしいトレーナー室になるのであった…。




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