瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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お待たせしました……っ。


第58レース~バレンタイン~

─────2月14日。

 

トレセン学園は賑わいを見せていた。

…と、言ってもそれはウマ娘達のほうで…トレーナー達はいつもと変わらず仕事に追われていた。

 

彼もまた、その内の一人であった…。

 

 

(タスクだらけ…忙殺だなぁ…)

一瞬、仕事をする手を止めたくなったが…3人の顔が頭にチラつき…その考えを払拭した。

 

「よし………やるぞ!」

パチンと自分の頬を叩き…気合いを入れ直してパソコンと向き合うのであった。

 

 

…………………………………………。

 

【一方その頃】

 

 

シュヴァル「…あ、あの…っ…本当にもう渡しに行くんですか…?」

アルダン「えぇ、今からトレーナー室に3人で向かいますし」

エース「今から慌てても仕方ないだろ~?

それに、トレーナーへの日頃の感謝と思えば渡せるだろ?」

 

シュヴァル「…わ、渡せま……うぅ…。」

チョコが入った包みで口元を隠すシュヴァル。

 

エース「そうこうしてるうちにトレーナー室に着いちまうぜ?」

シュヴァル「…うぅ……はい…っ…。」

アルダン「シュヴァルさん、深呼吸ですよ、深呼吸。」

シュヴァル「……わ、分かりました…っ………すぅ…はぁ…。」

 

エース「大丈夫そうだな、うしっ…じゃあ、行くか!

トレーナー、入るぜ!」

 

 

 

…………………………………………。

 

 

 

作業をしていると、ノックと共にエースが入ってきた。

チラッとその姿を確認したが、すぐパソコンの方を向き直った。

 

エース「お~、相変わらず忙しそうだな。」

「おかげさまでな…それで、どうしたんだ?」

 

シュヴァル「あ、あの…トレーナーさん…。」

アルダン「少々よろしいでしょうか?」

 

「アル?…それに、シュヴァルも…みんなしてどうしたの?」

何か大事な話があるようなので、パソコンを閉じて3人の方を向いた。

 

エース「まぁまぁ、ここに座ってくれよ」

「…?」

エースが椅子を指さし…素直にそこに座ることにした。

すると、両端に椅子を移して…アルダンとシュヴァルがそこに座った。

エースは俺の後ろに回り、立ちながら様子を見ていた。

 

「…えっと、なんかあった?」

アルダン「少しお疲れ気味だと思いまして…差し入れと…。」

シュヴァル「ふ、普段の感謝の気持ちを…込めました…。」

エース「これ、受け取ってくれ」

 

差し出されたのは…3色共に違う小包だった。

「これは…あっ…今日!」

ここで、今日が何の日か思い出した。

 

 

「嘘…3人とも!?」

まさか自分が貰えると思ってなかったからか、酷く驚いてしまった。

 

アルダン「ふふっ、大成功ですね。」

シュヴァル「ご、ごめんなさい…出来栄えに自信ないんですけど…」

エース「気持ちはめちゃくちゃ詰め込んだからよ!」

 

「いつの間に…本当にありがとう!」

感謝の気持ちを込めつつ…3つの小包を机に並べた。

 

「…おぉ…!」

開けてみると、3人が3人とも違うお菓子を作っていた。

 

「いただきます!」

アルダン「あらあら…ふふっ。」

 

3つとも一口ずつ頬張る。

甲乙付け難いが、1つ言えることは…。

 

「美味い!!」

シュヴァル「…良かったぁ…。」

エース「へへ、そんなに喜んでもらえて作った甲斐があったな!」

 

「本当にありがとうな、3人とも。」

アルダン「いえ、これもトレーナーさんへの感謝を思えば」

シュヴァル「は、はい…っ!」

エース「これからもよろしくな、トレーナー!」

 

「うん!これならこの後の仕事も頑張れそうだよ!」

シュヴァル「で、でも…無理はいけませんよ…。」

アルダン「ふふっ、お返しに期待しちゃいますよ?」

エース「おっ、それいいな!」

 

「ええっ!?…う、うん…期待してて!」

エース「……ぷっ、あはは!なんてな、嘘だよ、嘘!」

「…えっ?」

 

アルダン「ええ、お返しは…レースで勝てるようにサポートを今まで通りお願いしますね。」

シュヴァル「ぼ、僕も…お願い、します!」

「3人とも…分かった、任せてよ!」

 

エース「へへっ、アタシもアルダンもシュヴァルも…でっけい存在なんだな、トレーナーって!」

アルダン「はい、間違いありませんね♪」

シュヴァル「…ちょっとでも、僕の気持ちが…トレーナーさんの胸に残ってくれたら…その…嬉しいです…。」

 

「…あぁ、3人の想い、真っ直ぐ伝わってきたよ!」

にこやかに笑う3人を見て…頑張ろうと再び決心するトレーナーだった。

 




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