瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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シュヴァル、出ません。
シーザリオ、可愛いです。
同室、出ます。


第62レース~クッキング~

大阪杯を次週に控えたある日の事。

 

シュヴァル「トレーナーさん、次のトレーニングなんですが……」

「……………………。」

シュヴァル「トレーナーさん?」

「えっ?……あ、あぁ……うん?次のトレーニングね?」

シュヴァル(何か…あったのかな…何だか…歩き方もいつもと違う気がする……)

 

気になったシュヴァルは、エースとアルダンに聞いてみる事にした。

シュヴァル「─────という事なんですけど…。」

エース「確かにクマは目立つ気もするけどよ…。」

アルダン「ここ最近、遅くまでお仕事の方頑張られておりましたし……。」

 

業を煮やしたのか、エースがその場で大声を張り上げる。

エース「トレーナー!何かあったのか!」

「えっ?……なんにもないよ、エース?」

エース「そうか!無理するなよ!」

 

エース「……って言ってるみたいだけどよ。」

アルダン「今日は早めにお休みするように促した方が良さそうですね。」

シュヴァル「……そう、ですね……。」

 

何処か釈然としないシュヴァルだった。

 

 

 

 

……………………………………。

 

 

【その日の夜】

 

シュヴァル「……ぅうん……」

何度も時計を見るシュヴァル、その様子を隣で気にかけていたウマ娘が居た。

 

シオン「どうしたんっすか?何だかそわそわして。」

シュヴァル「シオンさん……え、えっと……その…」

 

シオン「…もし良ければ、聞かせて欲しいっす。

協力は出来なくても、話すだけでも少しは気が楽になるっすよ。」

シュヴァル「……あ、ありがとう……ございます……その…。」

 

シュヴァルは、トレーナーの体調が優れなさそうな様子と

この時間まで仕事してるのか仕事してるのか心配で落ち着かないのと

自分はそんなトレーナーに何か出来る事は無いか考えた事を話した。

 

シオン「……なるほどっす。

トレーナーの事を心配する気持ち、よく分かるっす。」

全てを聞いたウインバリアシオンは、にこやかに笑い頷いた。

 

シオン「きっと、トレーナーも気にかけてくれる事に感謝してるはずっすよ。

心配するだけじゃなくて、正直に話すべきっすよ!」

シュヴァル「シオンさん……う、うん…分かった…ありがとう、ございます…。」

 

シオン「にしも…シュヴァルさん、何だか変わったっすね。」

シュヴァル「そう……かな…?」

 

シオン「とてもトレーナーを大事にしてるんだなって、顔見るだけで思うっす」

シュヴァル「……あ、うぅ……それは……。」

 

シオン「とっても素敵な事っすよ!」

シュヴァル「………………………………///」

 

改めて、トレーナーの大事さを実感するシュヴァルグランだった。

 

 

 

 

 

───────────────

 

 

【次の日】

 

「しまったな……」

本格的に体調が崩れてきた。

 

「(今日は残ってる仕事少ないし…3人のトレーニング終わったらすぐに帰って寝よう……)……さて、まずは…。」

 

 

コンコン。

 

「……はい?」

シュヴァル「し、失礼します……。」

 

「シュヴァル?……えっと、どうした?」

シュヴァル「─────トレーナーさん。」

 

真っ直ぐこちらを見るシュヴァル…心無しか、怒っている…?

シュヴァル「正直に答えてください…体調、悪いんですか…?」

「……ごめん、少し風邪っぽい。」

 

シュヴァル「やっぱり……何で言ってくれないんですか…。」

スカートをキュッと掴み、俯くシュヴァル。

3人のレースが近い大事な時に穴を開ける訳にはと思ってたが…。

 

「ごめん、今日はすぐに休むから」

シュヴァル「……ご飯は。」

「えっ?」

シュヴァル「……た、食べましたか、ご飯。」

「……あんまり……。」

 

シュヴァル「……分かりました。」

そう言うと、踵を返して…シュヴァルはトレーナー室を後にした。

 

(…シュヴァル…そんなに心配してくれたんだ……)

彼女がどこに行ったのか、気にしつつ…少し仕事の手を休めるのだった。

 

 

 

……………………………………。

 

 

 

 

シュヴァル(本当は…アルダンさんやエースさんにも言うべきなんだろうけど……僕にだって……おかゆくらい……!)

 

 

 

シュヴァル「あれ……お米……硬い…。

水の分量……間違えちゃった……も、もう一度……!!」

 

 

シュヴァル「……少し、味濃い……かも……。

体調悪いし…もう少し薄味にしないと……。」

 

 

 

 

【しばらくして……】

 

シュヴァル「……お待たせしました、トレーナーさん…。」

「シュヴァル……これは……。」

 

シュヴァル「おかゆ……です、しっかり食べて…薬飲んでください…。」

「つ、作ってくれたのか……!?」

 

シュヴァル「……で、でも…アルダンさんやエースさんみたいに…上手じゃなくて…すいません。」

「ううん、シュヴァルの気遣い…すごく、嬉しいよ。」

 

普段よりも弱々しく食べ進めるトレーナーを見守るシュヴァル。

「……うん、美味しいよ。ありがとうね、シュヴァル」

頭を撫でるトレーナー。

普段よりも少し体温の高い手にシュヴァルの目も細くなる。

 

シュヴァル「ちゃんと……お薬…飲んでくださいね…。」

「うん、もちろん。心配かけたくないからね。」

シュヴァル「……僕の…トレーナーは…貴方しか居ない……です、から……///」

 

何か言ってた気がするが……ぼんやりとしていて聞き取れなかった。

 

 

………………………………。

 

 

【次の日】

 

「おはよう、みんな!」

エース「おっ、トレーナー元気になったみたいだな!」

 

「ごめんね、心配かけて。」

アルダン「もう……無理は禁物ですからね。」

「うん、約束するよ!」

 

 

シュヴァル(良かった…トレーナーさん、元気になってくれた…)

「シュヴァル、本当にありがとうね」

小さな声で言ったが、聞こえたようで…シュヴァルは顔を赤くし俯いた。




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