シュヴァル「あ、ありがとうございます…僕のワガママに付き合ってもらって…」
エース「良いってことよ、それにテンのトレーニングにもなるしな」
テン「…トレーナー様、是非ご教授の程を。」
「あぁ、トレーニングと息抜きも兼ねてな。」
俺とジュピターのメンバーでオフの日の自主トレーニングとしてカラオケ店に来ていた。
事の発端は、シュヴァルの一言だった。
シュヴァル「…う、歌とダンス…もっと上手くなりたいんです…その…まだ踊るのは恥ずかしくて…。」
アルダン「でしたら、ダンススタジオでレッスンを致しましょう。」
シュヴァル「…あ、あの…出来たら…他のウマ娘が居ない方が…身に入る…
と、言いますか…」
エース「そうか、まぁ周りの目が気になるってことだよな…なら、河川敷とかどうだ?」
シュヴァル「……つ、通行人に見られそうで…その…。」
テン「……手詰まりですね。」
エース「トレーナー、どうにかならねぇか?」
「歌もダンスも練習できて、周りの目を気にしないところ…あぁ、あるね。」
シュヴァル「ほ、ホントですか…!」
エース「善は急げだな、今から行こうぜ!」
アルダン「はい、お供します。」
テン「トレーナー様のご意向ならば、どこへでも。」
…………………………………………………
「さて、レッスンのアドバイスはアルダンとエースにしてもらおうか」
エース「あぁ、任せとけ!」
アルダン「まずは、お2人の歌声を聞きましょう。」
シュヴァル「…と、トレーナーさんの前で…歌う…うぅ、何だか…緊張してきました…。」
モジモジとするシュヴァルの横で、既に端末に曲を打ち込むテンポイント。
テン「では、僭越ながら…私から。」
前奏が流れる中、マイクを差し出すテンポイント。
「?」
テン「トレーナー様、2番からご一緒にいかがでしょう。」
「俺が?」
アルダン「まぁ、それは気になりますね。」
エース「歌ってやれよ、トレーナー。」
「…まぁ、大したものじゃなければ良いが…。」
そう言って、一緒に歌ったが…何やらテンの距離が近かった。
テン「とても素敵な時間ですね、トレーナー様。」
「…歌…上手いな、テン。」
テン「はい、歌うのは…好きなので。」
シュヴァル「…良いなぁ。」
アルダン「シュヴァルさんも、お願いしてみてはいかがでしょう?」
シュヴァル「そ、そんな…僕なんかと歌ったって…。」
エース「トレーナー、シュヴァルも一緒に歌いたいってよ!」
シュヴァル「え、エースさん…っ……!」
「俺なんかと一緒で良いのか?」
シュヴァル「…む、むしろ…お願いします…と言うか…。」
テン「トレーナー様、シュヴァルさんはトレーナー様だから良いと仰りたいのだと思います。」
「…そうか、じゃあ…歌うか、シュヴァル?」
シュヴァル「……は、はいっ!」
シュヴァル「…ありがとう、テンさん。」
テン「いえ、チームの友好が何よりの果報…トレーナー様の笑顔が何よりの喜びですので。」
シュヴァル(…すごいな、テンさん…本当に心から信頼してるんだ…僕も…こんな風に…なれるの、かな……)
しばらくカラオケを楽しんだ後、アルダンとエースによるレッスンが始まった。
エース「ここの振り付けは、こうだ」
テン「……なるほど。」
アルダン「シュヴァルさん、目線はこちらですよ。」
シュヴァル「は、はい…っ!」
(レッスンにも熱が入ってるな)
エース「テン、次レース場で披露する時はトレーナーも見るはずだ、それを意識してみろ。」
テン「…トレーナー様が…。」
エース「どうせ披露するなら、完璧な状態で披露したいよなっ。」
テン「…はい、更なるレッスンを…お願いします。」
エース「おう、任せろ!」
アルダン「ふふっ、シュヴァルさん、先程からずっとトレーナーさんの方を見てらっしゃいますよ。」
シュヴァル「す、すいません…!
その…見られてると思うと…気になっちゃって…。」
アルダン「えぇ…ですが、それと同時に…とても安心した表情にも見受けられます。」
シュヴァル「…と、トレーナーさんが居てくれるだけで…その…気が楽になると言いますか…。」
アルダン「ふふ、本音が出るようになったのが何よりの証拠、ですね。」
シュヴァル「…うぅ…あぅ…///」
「みんな、飲み物持ってきたよ。」
アルダン「ありがとうございます、トレーナーさん。」
エース「おっ、ありがてぇな。そろそろ、休憩って思ってたしな。」
テン「…感謝致します、トレーナー様。」
シュヴァル「………ど、どうも…。」
「なんか、テンとシュヴァルの顔が赤いんだけど…この部屋暑かった?」
エース「…そりゃぁ、なあ?」
アルダン「えぇ…そうですね…ふふっ。」
「?」
シュヴァル「…だ、大丈夫…です…何でも、無いです…///」
テン「……………はい……。」
「ならいいんだけど…。」
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