(寝れない…………。)
目を閉じ寝ようと思って、何度目の前の天井を見たことだろう。
身動きを取ろうにも、両サイドは塞がってて寝返りすら打てない。
「……ったく、熟睡しちゃって…。」
まぁ、よく寝れてるなら良いに越したことはないが…。
「……。」
チラッと横目で体を密着させるテンポイントの様子を見た。
(こうして見ると…寝顔は子供みたいだな…。)
幸い腕は動かせるので、テンの頭を撫でる。
テン「………ん…ぅ…。」
耳をピクっと動かすテンポイント…少し擽ったいのかモゾモゾと体をくねらせた。
(…触り心地いいな…そう言えば、こうしたスキンシップって初めてかも…)
頼んだら触らせてくれそうだが、テンポイントの事だから多分表情は変えたりしないのだろう。
テン「…トレ…ナ……様…。」
うっすらと目を開けたテンポイント…俺は慌てて寝たフリをした。
テン「……お傍に……居て…くださ………すぅ…。」
ギュッと指を掴み、再び眠りについたテンポイント。
その様子を見て、少し笑みがこぼれた。
(…あぁ、君の想い…ちゃんと受け取ったよ。)
アルダン「……トレーナー…さん…?」
「ごめん、起こしちゃったか?」
テンとは反対の方で寝ていたアルダンが背中から覗き込むようにこちらを見てきた。
アルダン「…まぁ…ふふっ、可愛らしい寝顔ですね。」
「だろ?なかなかこんなの見れないなって思って。」
アルダン「ですが、トレーナーさんの寝顔も…ふふっ、中々ですよ?」
「…い、言うな…。」
アルダン「冗談はそこまでにして…寝ましょう?」
「あぁ、そうだな。」
再び寝ようと、目を閉じたら…手に何かが触れた。
「…?」
アルダン「私も…手を握りたいと思いまして…ダメでしたでしょうか…?」
「ううん、俺も安心するから…このまま寝ようか。」
アルダン「はい♪」
ちなみに、後から聞いたのだが…次は隣にエースとシュヴァルが寝る…らしい。
…次?
……………………………………………。
【次の日の朝】
「ん……ぅ…。」
眩しい朝日にダメージを喰らいながらも、何とか目を開ける。
気がつくと朝になっていた。
「朝か·····。」
隣を見ると、シュヴァルとテンはまだ寝ていた。
(アルとエースは…朝の自主練か…?)
テンを起こさないように、ベットから出て部屋を後にした。
「外に出たら居るかな…ん?」
探そうとしたら、なにか音がした。
音の鳴る方に足を伸ばすと…。
アルダン「トレーナーさん、おはようございます。」
エース「おーおー、寝起きって顔してんな。」
「2人とも…どうしたの?」
既にジャージに着替えたアルダンとエースが何やらキッチンで手を動かしていた。
アルダン「せっかくですので、朝食を…と。」
エース「もうすぐ出来っから、トレーナーも顔を洗ってあの2人起こしてくれよ。」
「…お母さんみたいだな。」
エース「だぁああ!うっせぇ!///」
アルダン「ふふっ、ありがとうございます。」
………………………………………。
再び寝室に戻り…テンポイントとシュヴァルグランの体を揺する。
「2人とも、朝だよ。」
シュヴァル「…んぐ…もぐ…もぐ……あむ…」
何か食べてる夢を見てるのか、満足そうな顔をするシュヴァル。
(……中々起きないな…仕方ない、テンを先に起こすか…)
「…テン、朝だよ、起きて?」
テン「…………ん……。」
こちらは、シュヴァルと違い直ぐに目を覚ました。
「おっ、良かった……おはよ、テン」
テン「…………。」
むくっ……と起き上がるテンポイント。
まだ寝ぼけ眼なのか、ボーッと顔をしたするテンポイント。
「………おはよ、起きよ?」
テン「…………んぅ……やぁ。」
「…………???」
駄々を捏ねたのか、再び寝ようとするテン。
一瞬いつもと違いすぎてフリーズしたが……すぐにまたテンポイントを起こす。
「ほ、ほら!起きるよ!」
テン「嫌です~……っ……!トレーナー様も一緒に寝ますよ~……っ。」
「うわっ!」
こちらに引き寄せて、抱きしめるテン。
テン「にへ……♪」
子供のように無邪気に笑いながら寝るテンを見て、ため息をつくしかなかった…。
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